46回目 大規模陽動作戦
港の建設と前後して。
日本は今までよりも積極的な行動に出て行く。
何はともあれ、敵の目をそらさねばならない。
今までは敵の目をぬうように空輸などをしていたが。
さすがにそれらも限界にきている。
第二大陸で頻発するゲリラ戦によって、かなりの攪乱もしているが。
しかし、より大きく敵の目を欺かねばならない。
その為に、艦隊を派遣していく。
来訪者の海路を阻害するために。
来訪者たちも大陸間の移動や輸送に船を使っている。
それを妨害出来れば、かなりの負担を与える事が出来る。
また、派手に動けば敵も注目する。
そういった陽動を兼ねての艦隊派遣だった。
第二大陸に向かう航路。
その途中で襲撃をかける。
どこに何がいるのかは人工衛星で捕捉している。
あとはそこに向かっていくだけ。
様々な船が通るが、それらを根こそぎ撃沈していく。
当然、そうなれば来訪者の軍勢も出てくる。
艦隊がくりだされ、航空機も警戒に出てくる。
客船や貨物船の護衛につくようにもなる。
だが、それらをことごとく撃破していく。
さいわい、敵の戦闘機も軍艦も以前とさほど変わらない。
兵器の性能はまだ上がっていない。
戦闘機はあいかわらず時速400キロ程度で飛んでいる。
軍艦の方も、対艦ミサイルで撃破出来る。
そう大きな脅威にはならない。
そうして来訪者の気を引きつけていく。
敵も襲いかかってくる日本艦隊を無視できない。
戦闘機も艦隊を向けていく。
大陸間の行き来が遮られるのはさすがに面倒だ。
単に生活だけ考えるなら、断絶しても問題はない。
第二大陸だけで自給自足が出来る。
それくらいの状態にはなっている。
だが、第二大陸では様々な破壊活動が行われている。
その対応の為に兵力が必要だった。
様々な人員と機材も。
それが途絶えるのは問題だ。
その為、来訪者は何がなんでも航路を確保しようとした。
とにかく日本艦隊の襲撃を防ごうとする。
撃退して安全を確保しようとする。
しかし、戦力差が大きくてそれもかなわない。
やむなく来訪者は、大きく迂回をして第二大陸と行き来する事になる。
時間はかかるがやむをえない。
その航路を守る為にも、日本艦隊を迎撃する。
倒せないまでも、行く手を阻まねばならない。
その為に血眼になっていく。
この時点で日本の目論見はある程度達成できた。
敵の注意を引きつける。
敵に負担をかける。
それだけでも御の字である。
その間に、本来の目的を遂行する事が出来るのだから。




