42回目 日常と隣り合わせの戦争
そうして来訪者が統治能力を失っていき。
反対に、日本と第一大陸の勢力圏はひろがっていく。
日本と第一大陸の者達が入った地域。
そこはもう来訪者の統治を離れている。
表向きは今まで通りではあるが。
しかし、裏や腹の中は違う。
面従腹背。
第二大陸の者達は、そういう態度をとるようになった。
一見すれば、今まで通り。
仕事もしてるし、来訪者には従っている。
しかし、内心では既に敵対している。
仕事はしても、今までのようにマジメに作業はしない。
従っていても、裏では日本や第一大陸の者達に情報を流す。
こうして流れた情報をもとに、日本は工作をしかけていく。
情報収集や、重要拠点の破壊。
重要人物の殺害まで。
それは日本だけでなく、第一大陸人も行う。
時が経つにつれて、そこに第二大陸人も加わるようになる。
かくて第二大陸は静かに戦争状態に入っていく。
表面的には平和を保ちながら。
その実、いつどこで何が行われるか分からない。
誰が狙われるのか。
どこが狙われるのか。
それが曖昧なまま騒動が起こる。
そう言ってよければ、それは戦争であろう。
軍隊がぶつかりあうのとは違った形の。
各地で多発する武力行使。
それは来訪者たちを混乱させ、困惑させていく。
敵がどこにいるのか分からない。
いつ、どこで起こるのか分からない。
そんな恐怖と隣り合わせとなっていく。




