30回目 征服からの解放
戦闘団による機動戦。
敵を退けた地域に前進する前線部隊。
これによって少しずつ解放される地域が増えていく。
そうした地域には異世界人の軍勢が入っていく。
彼らはまだ新しい兵器や戦い方に慣れてない。
だが、制圧した地域の占領と確保ならば問題は無い。
前線における防衛戦をこなす事で戦い方も身につけていっている。
また、占領制圧するなら同じ世界の人間の方がいいだろう。
そんな考えもあった。
日本人よりはなじみやすいだろうと。
そうして解放した地域に入っていく異世界人に後を任せていく。
こうして日本軍は手勢を割くことなく戦闘に専念出来る。
異世界人も危険な戦闘を担当せずに済む。
それに、解放した地域の統治に専念できる。
役割分担をする事で、効率的に作業を進めていく。
日本が世界を取り戻す。
異世界人が取り戻した世界を安定させていく。
戦争を進めながら、解放される地域を増やしていく。
そうして解放した地域の世話で手を焼く事にもなる。
だが、時間が経てばある程度持ち直す。
自立すればそのまま力になる。
そこまで持って行くのが大変ではある。
最低でも数年は様子を見る必要があるだろう。
だが、それが終われば、勢力圏は拡大する。
その為の第一歩を踏み出していく。
そして、それを成し遂げる為にやらねばならない事がある。
来訪者の排除。
少なくともこの大陸から。
この大陸から不安を無くさねばならない。
日本軍は次々と来訪者達を殲滅していく。
膨大な数を誇るその軍勢も消滅していく。
戦闘機はほぼ消滅。
戦車などの車両も壊滅状態。
残るは歩兵や各種車両くらいになる。
軍艦もほとんどが沈没した。
残るは、司令部の防衛に残したものと、各地に点在する残存勢力。
それらは迫る日本軍に対抗する為に、司令部へと向かっていく。




