20回目 防空戦
空軍が最も敵戦闘機が多いところで戦ってる頃。
他の戦線にも敵戦闘機が襲いかかってきていた。
それらを各地に配置された対空ミサイルと対空機関砲が迎撃していく。
まず、各地に展開した対空ミサイルが接近する戦闘機に向かう。
発射されたそれらは、狙い違わず敵戦闘機に命中。
迫る敵を次々に撃墜していく。
新旧様々な対空ミサイルが使われていく。
使用できる限界ギリギリのものまで持ち出しての防衛だ。
そうまでしなくてはならないほどに、敵の数が多い。
増産はしていたが、それでも数に不安があった。
その甲斐あってか、迫る敵のほとんどを撃墜していく。
とはいえ、ミサイルはやはり数が足りない。
大型の射程の長いミサイルは、早々に撃ち尽くしてしまう。
それを補うように、広く展開した歩兵が携帯対空ミサイルを構える。
小型で比較的量産もしやすいこれらは、数多く作られていた。
そして、各地に展開して敵の迎撃にあたっていく。
むしろ、歩兵用の携帯ミサイルが主軸となっていた。
どうしたって射程の長い大型のミサイルの量産は難しい。
金も時間も資材も必要になる。
それよりは、歩兵用のミサイルの方が比較的生産しやすい。
それもあってこちらが優先して作られていた。
これをあちこちに展開して兵士に渡して、各地で防衛をさせる。
異世界人であっても、これらの操作くらいはできる。
そうした者達が、馬車などであちこちに展開していた。
ただ、性能はやはり大型のミサイルには劣る。
そもそもとして射程が短い。
幸いにして、敵戦闘機は足も遅いし、それほど高くは飛ばない。
高度にして2000メートルから3000メートルほどを飛ぶ事がおおい。
なので、歩兵用の対空ミサイルでもなんとかとらえる事が出来る。
また、敵戦闘機は地上攻撃を仕掛けてくる。
そのときには嫌でも地上に接近してくる。
そこを狙えば、射程の短いミサイルでも撃墜は出来る。
この為、歩兵による対空攻撃は意外なほど大きな効果をあげた。
加えて、対空機関砲も効果をあげている。
こちらも射程はミサイルほどではない。
だが、敵が近づいてくるなら問題は無い。
低空飛行をしてる敵は、各地に設置された対空機関砲にも撃墜されていく。
損失は出したものの、敵戦闘機を次々に撃墜していく。
空の脅威はだんだんと消えていく。




