129/143
129回目 本隊上陸
来訪者の大陸へと向かう日本軍。
空母機動部隊と、護衛艦隊をともなった輸送艦隊。
巨大なこの一群は、来訪者大陸への本格的な上陸をもくろんでいた。
この時点までで、上陸地点周辺の掃除は終わっている。
来訪者の姿はない。
あっても、現地に常駐してる無人機がすぐに片付ける。
邪魔するものはない。
上陸は円滑に進められていった。
10式戦車をはじめとした戦闘車両が上陸していく。
転移から既に30年を超えているが、いまだに現役である。
改修を加えられ、古くなったものは新規製造と入れ替えられながら。
それでもこの世界では最強の戦闘力を持っている。
その10式戦車が上陸して、さらに防備を固めていく。
そうして作られた安全圏に、さらに様々な部隊が続いていった。
上陸部隊はそこに拠点を作り。
同時に周囲の偵察も進めていく。
無人機だけでは見渡せない場所。
そこに人が入っていく。
そうしながら後続部隊の到着を待つ。
来訪者大陸を完全に制圧する兵力が集まるまで。




