118回目 異世界、大要塞破壊作戦
来訪者の防御陣地は次々に撃破されていく。
日本・異世界連合軍は要塞中枢にまで迫っていく
残った最後の空中戦艦も撃沈されていく。
戦闘機も残りわずか。
地上部隊の戦車も大半が破壊され、残るは歩兵くらい。
防衛戦も次々に突破されている。
来訪者の支配下にあるのは、もう要塞中枢とその周辺くらいだ。
そこに立てこもった来訪者は、内部構造を利用しての抗戦を考えていく。
それも効果的とは言えるかどうか分からない。
しかし、隠れる場所もない地上で戦うよりは良い。
そう考えて要塞の地下などに立てこもる。
そんな来訪者に、地中貫通爆弾が次々に投下されていく。
それらは地面を突破し、立てこもった来訪者達を攻撃していく。
地中に作られた地下施設が次々に破壊されていく。
それを見て、来訪者は可能な限り奥に潜んでいた。
だが、それでも被害は出ていく。
残り少ない貴重な兵力が爆発で吹き飛ばされていった。
そこに日本軍と異世界軍が攻め込んでいく。
地下施設という事もあり、戦闘車両は入り込めない。
当然、歩兵が内部突入を果たしていく。
そして、要塞内部に突入した歩兵は、敵を次々に撃破する。
手榴弾、グレネードランチャー、ロケットランチャー、無反動砲などを使って。
大抵が遮蔽物に隠れている。
そんな敵を銃で狙うのは難しい。
なので、必然的に爆発物を使う事になる。
これにより、来訪者は次々に吹き飛ばされていく。
障害物も扉も同じように吹き飛ばされていく。
日本と異世界軍に、この要塞を残すつもりはない。
使い道がないし、どこに何が仕掛けられてるか分からない。
なので、爆破解体のつもりで破壊を続けていく。
それに、来訪者を生かしてくつもりもない。
生きていればそれだけで脅威になる連中だ。
捕虜にするつもりもない。
降伏など認めない。
そもそもとして、容赦なく異世界を蹂躙して連中だ。
そんな連中を生かしておく理由などない。
後々の脅威にならないように、この場で殲滅する。
軍人と一般人の区別もしない。
どれも等しく来訪者だ。
区別をする理由がない。
全員が外道なのだから。
異世界の者達を虐げた侵略者だ。
航空機用の爆弾なども持ち込まれる。
要塞内部にそれらは人の手によって運ばれてくる。
それらに起爆装置をつけて、要塞内部で爆発させていく。
歩兵が携帯できる爆発物とは比べものにならない破壊力が暴れていった。
第四大陸の来訪者要塞はこうして破壊されていった。
その爆発に巻き込まれて、大半の来訪者も木っ端微塵になる。
それでも、上手く隠れる事が出来た来訪者はなんとか生存する事が出来た。
それこそほんの一握りでしかないが。
だが、そうした者達は、爆発によって出入り口を塞がれた奥地に閉じ込められる。
水も食料もなく、救助もない状態で。
それらは遠からず餓死していく事になる。
第四大陸の大要塞、攻略完了。
日本と異世界人は、敵本拠地攻略の足場を手に入れた。




