114回目 異世界戦車、電撃突破戦
突入する戦車も負けてはいない。
これも改良や改善が加えられ、初期型とは比べものにならない性能を持っている。
搭載してる砲は90ミリのままで変わりはない。
しかし、使う砲弾に改良が加えられている。
これにより、単純な貫通力などは跳ね上がっている。
照準装置や暗視装置、通信にその他の機能も上回っている。
これだけでも従来以上の戦闘力を、この90ミリ砲搭載戦車に与えている。
また、防御力も向上している。
外付けという形にはなるが、日本が提供した装甲を要所に設置している。
砲塔の前面と側面。
車体の前方と、キャタピラの横になる側面に。
これによって戦車の生存能力も上がっている。
加えて、エンジンも強化されたものに換装されている。
大きさはそのままに、馬力の上がったエンジンが組み込まれた。
これにより速度低下などを起こすことなく動きまわる事が出来る。
初期型の戦車は、こうした改造が施されて今も戦場で活躍している。
これに加えて、新規に作られた戦車もある。
それらには、こうした改善が最初から車体に組み込まれている。
それは異世界において、第二世代型戦車といえるものに仕上がっていた。
この新型戦車、区分の為に2型戦車と言われている。
この2型戦車が先頭に立ち、敵部隊を次々に粉砕していく。
敵戦車の攻撃を撥ねのけ、重量に見合わない機動力を発揮。
90ミリ砲で立ち塞がる敵を全て撃破。
残骸が散らばる大地を進む。




