1回目 異世界転移
「皆の者、よく聞け。
これより、日本を異世界に移動させる」
そんな男の声が日本人の頭に直接響いた。
その声によれば、異世界で戦争が起こってるという。
そちらの人類が、攻め込まれて窮地に陥っている。
その異世界の人類の神々が、救援を求めている。
その声に応えて、日本を異世界に向かわせる事にしたという。
なんとも大雑把な話である。
そもそも、なんで日本が行かねばならないのか?
こういった様々な疑問の答えもないままに、日本は異世界に転移した。
異世界転移。
それを示すような減少は特におこらなかった。
特に大きな地震とか、空が光ったとか。
目に見えて、あるいは体感できるような何かはなかった。
ただ、
「今、異世界にやってきた」
そんなアナウンスが頭の中に直接流れ混んできた。
「詳しい状態を説明してる暇もない。
最低限の情報は諸君の心の中に直接送る。
これを有効活用して欲しい」
そう言うと同時に、日本人の頭の中に情報が流れこんできた。
この世界のどの位置にやってきたとか。
転移した範囲とか。
まず最初にどこと接触するべきだとか。
あと、この世界における、必要な資源の採掘可能場所とか。
一応、必要になりそうな情報が頭に直接入ってきた。
身分や立場など関係なく全員に。
「隠し事は出来ないようにしておいた」
ありがたいのか何なのか。
もらって困るものではないが、どこか大雑把な気がしないでもない。
「それと、国外にいた日本人も国内に戻してある。
それぞれの実家に戻ってる」
このあたりはありがたい。
なお、後に判明するが、拉致被害者なども戻ってきていた。
「また、外国人も母国に戻ってもらった」
これもまたありがたい措置だった。
日本と一緒に飛ばされたらかわいそうである。
置き去りにされたり、巻き込まれたりする人がいなかったのは幸いだ。
「今後、こちらから大きな介入は出来なくなるだろう。
だが、道は自分たちで切り開いてほしい」
そう言って、声は説明と解説を終えようとする。
「それでも見守ってるぞ、我が子孫達よ。
この天照はな」
そう言って声は消えていった。
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評価点とかは、最終回まで読み終わってからで良いので
それと、他作品紹介もこめて
なんかこの話が取り上げられることもあるので
↓
http://mokotyama.sblo.jp/article/189305005.html
こっちの方が最新話の第一話になってるようなので
とりあげられてるのもあるので、やっぱり紹介
http://mokotyama.sblo.jp/article/189304996.html