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公佳、感謝する能力
公佳は、小さな町で、人助けを始めた。
一件1万円。60分まで。
よくある占いのようなものだ。
TVにでていたころのツテもあり、
出だしから順調だった。
もう嘘はつかない。
見えることを神様からの贈り物と
思えるようになって、
若い頃の喜びが広がる。
淳之介の働く、
会員制のクラブにも、
2ヶ月に一度訪れた。
もう怖いことはない。
見えない時は素直に見えないといい、
最近覚えたタロットとカウンセリングで
そのクライアントに向き合う。
そうすると大抵クライアントは色をおびる。
そこで、一言いう。
貴方は悩みのなかで、カラーを失っていました。
カラーレスと言う、
かっこいいものではありません。
ただ、何かにもがきすぎたとき、
色を失います。
私もそうでした。
だから休息も忘れないで下さい。
楽しみを失わないでください。
しなければならないことに、
向き合ってください。
どうぞ貴方の色が自由でありますように。
公佳は、静かに町で暮らす。
ただ暖かい日差しが当たる町で、
パンとミルクをいただければ、
十分である。
見える人には、悩みが尽きないと思います。ただ宗教的ではありますが、煩悩が全てを脅かすと考えます。公佳は優しさの煩悩で、力を失いかけました。貴方なら、どうしますか。




