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1.孵化

「ふぁあぁあぁぁ」


 目を開けると見慣れた木の天井があった。俺の名前アレク、この村の住人だ。っと、自己紹介なんてしてないで早く起きて朝飯食うか。台所から漂ってくる匂いからして今日のおかずは卵焼きか。そういや卵と言えば……


「いつになったらお前は生まれるんかね」


 俺の視線の先にある白い楕円形の球体。幼いころ俺が森に迷い込んだ次の日に村の傍でこれを抱えて倒れていたそうだ。その後調べると、魔物の卵だと言うことが解った。もちろん、この卵の危険性を訴え処分を主張する村人もいた。しかし、最終的に卵の所有権は俺にあるということになり、当時の俺はペットにすると宣言したそうだ。それでみんな納得するんだから凄いよな。

 今は11歳で、あの時は5歳だからもう6年も経つのか。ほんと、いつになったら生まれるのか。


 ピキッ


 ん?なんだ今の音。この卵から聞こえたような。


 ピキピキィ


 よく見ると卵に無数のひびが入っている。もしかして、今生まれるのか?


 ピキィィ パリンッ


 遂に限界を迎えたのか、卵が音をたてて割れた。そして、卵から出てきたのは……


「トカゲ?」


「キュ?」


 それは二足歩行のトカゲ?だった。トカゲ?は、俺の傍まで来ると腕にすり寄ってきた。もとの卵の大きさが大きかったからか俺の身長の半分はある。

 ……よく見たら背中に小さな羽みたいなやつがあるぞ?トカゲに似た羽を持つ生物、どこかで聞いたような。


「キュウ」


 曖昧な記憶を探る俺などお構い無しに、トカゲ?は俺に体を寄りかからせている。……かわいいな。


 …………。


「あっ」


「キュ!?」


 突然立ち上がった俺に驚いてトカゲ?がベッドに倒れ込む。いや、こいつはトカゲじゃない、ドラゴンだ。

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