少年奴隷になる
「吾輩は猫である。名前はまだない。」
「へっ?」
奴隷商人に追いかけられていたらこの変な奴に出会った。
うん意味が分からない。
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俺の名はタクト転生者だ。
なんか中世ヨーロッパっぽいとこだし魔法もあるから
俺TUEEEEとか内政チートだひゃっふーと思っていたが、
まあ無理だ。高校生だった俺に物の作り方がわかるわけもない。
よしんばわかったものがあっても技術力がない。
そして一番の問題なんだが、
なぜかこちらの技術力ではまず無理だろっとかいうのがごろごろしてるのだ。
まあ魔道具で代用しているとこも多いんだがそれでも不自然だ。
後で調べてみると俺の住んでいる国、イスニーナ帝国というがその初代様が勇者様で日本人だったらしい。
しかもその後何回か人類、いや人間の危機に瀕したたびに勇者召喚をしていたらしい。
なんて迷惑なと思いつつこの勇者召喚、勇者を地球に返すことができるらしい。
「なんてテンプレ破りな!」っと叫んでしまい両親に心配されてしまった。
orzをリアルでやる日が来るとは思わなかったぜ。
まあそんなことで内政チートが無理なんでおれTUEEEをやろうとしたんだが。なんと俺には結構な量の魔力があるらしい。
これは俺の時代が来たーと思っていたが魔力が感知できない。
どうしても魔力が感知できないんだ。
もちろん魔力が感知できないんで制御もできない。
そうなると魔術ができない。
まあ魔力が高いおかげで魔法に対する抵抗力つまりレジストが高いんで
それを生かして剣士になろうとしたのが数年前。
俺は今奴隷商に追われている。
いやレジストが高いんでそれを生かして冒険者のパーティーに入ったとこまではよかったんですよ。
ただ俺の剣の腕が下手すぎて使えないってんであのくそどもが俺を眠らせて奴隷商にうっぱらおうとしたとこで目が覚めたんだ。
睡眠薬が魔法薬でよかった。俺の魔力に感謝だぜ。
がっもう売買契約はすんでるとか身に覚えのない証書を作られてるとかで絶賛奴隷商と人生をかけたチェイスに参加中だぜ!
チックショウ!あの女魔法使いの胸が出かかったからってあんなパーティーに入るんじゃなかったぜ!
「おいっガキは見つかったか!」
「いえっまだです!すいません。」
おっと奴隷商たちが近づいて・・・
「ふんまあいい奴隷の主は登録してないから【命令】はできないが場所はわかる。
主を登録する前の魔訪印は壊すこともできる。
あの餓鬼が壊す前に何としても捕まえろ。」
やっばーこの奴隷の証ってそんな機能まであったのか
んっそれならおかしいよな。場所がわかってるならもうつかまってるはずなのに
あっそうかだいたいの場所までしかわからないんだ。
これは勝つる。
逃げ切ってこれを消してやる!
結果から言おう。
無理でした。
いやそんなのできるわけないじゃんだって俺この町きたばっかだし、
向こうにとっては地元だし、
それにあの人数なによ。
いや大半が奴隷だってわかってるけど、
そいつらの話を盗み聞いてみると夕食がちょっと豪華になるらしい。
俺の人生はメシ以下かっ!
「はあはあ手間かけさせやがって、お前を逃がすわけにはいかねーんだよ。
お前が逃げたら俺が首になるんだよ。」
このハアハア言ってるキモい奴隷商下っ端らしい。
俺がせいいっぱいにらんでやると、
「八ッ、そんな目をできるのは今日までだっ!
お前は明日から従順にするために教育させられるからなあ!
俺がお前の奴隷紋に魔力を流したらお前はその瞬間から人間ではなく奴隷だ。
人間最後の時間をせいぜ楽しむんだなっ!」
そういって奴隷商が近づいてて来る。
やろう!わざとゆっくり歩いてきやがる!
体格のいい奴隷に押さえつけられた俺はもがくことしかできない。
そうして奴隷商の指が
指が
指が
指が
指が
指がっ
俺の奴隷紋にさわ・・・
「ちっくしょーーー!!」
「待ちたまえ」
なんだ救いの手か、
もしそうなら
「おい、たすけてくれ!
知らない証書で奴隷にされかけてんだ。」
まだチャンスはある。
そうして俺は救い主になるであろう人のほうを向き・・・
「ちっこどもかよ。」
唾を吐き捨てた。
奴隷商も笑っている。
「御嬢さん、
こんなところでどうしたのですか。」
はあ俺の人生終わった。
「ふむ、そこの奴隷商
私のことを知らないのか」
あ終わったかも
こいつはやばい化けもんだ。
昔一目だけ見たことがあるドラゴンが話にならんぐらい威圧感を出してる。
しかも話しかけ店のは奴隷商なのに威圧感俺のほうに向いているし。
さっきは人生の終わりだって思ったけど俺、命が終わったかも。
この世界では高位ランカーはある意味治外法権なのだ。
それは裁くことのできる人がいないからだ。
いや正確にはいるんだが、人一人殺したぐらいで出張ってきたりはしない。
目の前の子ども様はおそらく高位ランカーだ。
しかもその中でもかなり上位の。
「いいえ、しらないですねえ。御嬢さん
自己紹介はできますか?」
おいおい奴隷商さんよこれ以上怒らせないでおくれ。
というかこいつ気づいてないのか目の前の子ども様がやばいって
ほら顔が真っ赤になってるから、
肩とかプルプル震えてるから、
それを見てかわいいなあとか思う俺はもう恐怖が一回転してどうでもよくなったらしい。
「わたしはっ!
いや私はねこだ。」
「「へっ!」」
さぞ有名なランカーの名前が出てくるかもしれないと思ってたが猫とか言い出す始末。
しかも一度目感情のまま言おうとして
二度目に冷静になってかっこつけて言うとかなんだこいつ。
とか思ってたら。
「すっすみませんっ!
あのねこ様だとは思わずに失礼しました!
それでどのようなご用件で奴隷が必要なら我々も商売ですのでお金はもらわなければいけないんですが ぎりぎりまでお安く提供しますが?」
と奴隷商の物腰が丁寧を通りこしておびえてる感じになった。
どうやら俺と奴隷商の驚きの原因は違ったようだ。
そして子ども様は満足そうに
「今回用があるのはそなたらではないそこの男にようがあるのだ黙っておれ」
と変な言葉づかいをしだした。
「はは~仰せのままに」
いや奴隷商も言葉に付き合わせなくてもいいんですよ。
なんか無理してる感満載ですよ。
そして子ども様いやもう子どもでいいや、
その子供が言うことを要約すると
「わたしのどれいになれ!」
らしい
いや俺今奴隷にさせられかけてるし、
なんか奴隷商より立場上っぽいからこいつから買えばいいじゃないかと思ったが違うらしい。
「お前が欲しいのだ」
ということらしいこれだけ聞くと愛の告白みたいだがよく聞いてみると、
お前が欲しいというわけで【命令】できたら面白くないとのことだ。
なのでここで奴隷になるといって内心逆らおうとしてもいいらしい。
まあ「奴隷になる」と言うだけで奴隷になるという運命を回避できるというのなら上出来だろう。
そこで俺は奴隷になると宣言し自由を得たのだった。
そして奴隷商人が去っていき、
この恩人である子ども様に自己紹介してもらおうとして冒頭のシーンに至る。
うんまあ状況はよくわからんが奴隷回避できてよかった―