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≠ Unknown World Online  作者: 02
ユウ Party Side
18/18

第15話 いざ、南東へ 






《News》


【8.2 16:30 ジーン・アキ・沙耶・ユキさんが、ガルム山脈Boss【リザードリーダー】討伐に初めて成功しました!】


「……フッフッフッ」


 俺は情報画面に表示されている自分たちのニュースを眺めながらニヤニヤしていた。はたから見れば大変アブナイ人だろうがが、今はそれを許して欲しい。「初めて」「一番」、なんと甘美な響きであろうか。名誉に関しては興味が無かったはずの俺だったが、こうして体験してしまうと、頬を弛ませずにはいられなかった。



「――えっ?」


 その時突然、沙耶ちゃんが驚きの声を上げた。


「……ええ? コレは……なにを……?」


 そして冷静な彼女にしては珍しくうろたえている。見つめているのは同じ情報画面、一体何を見つけたというのだ?


「どうしたんだ?」


「ジ、ジーンさん、えーと……私たちがリザードリーダーを倒した少し前の……8分前のニュースを見てくださいっ」


 気になって声をかけると、そう早口で言われた。とりあえず「えーと、8分前8分前」と自分の情報画面を操作して過去のニュースを遡ってみる。アキユキ姉妹も気になったようで、同じように情報画面をいじる。


 そして、全員目を見張った。



【17:22 ユウさんが初めて――――】



「あいつ……なにやってんだ?」





 第15話 いざ、南東へ 





 時間は少し戻る。


 ジーンと沙耶たちがアルフガルドから出発した頃、俺は。


「……意外と登りやすいな。出っ張りは多いし、樹皮も滑らないから掴みやすい。ちょっとしたロッククライミングという感じか。ウッドだけど」


 まず木登りを開始していた。セーフティエリアの上に生えているあの大樹をだ。

 何故と思われるかもしれないが、ちゃんと理由がある。以前にこの場所の説明をした通り、ここは周囲を森に囲まれているため見通しが利かない。木々が比較的薄いのは大鷲に襲われた西側だけで、他は鬱蒼と生い茂っている。西側や大樹周辺を探索するだけならなにも問題はないが、遠くの南東を目指すとなると迷ってしまう恐れが出てくる。コンパスのような便利なものはないのだ。


 なのでこうして大樹に登り、進むのに指針となるような、何か目印となるものでもないか探すことにしたのだ。この大樹の上からなら、どんな先まででも《鷹の目》の効果が許すかぎり見通せるだろう。


「……しかし、高い」


 見ちゃいけないとわかってても視線が自然と下を確認してしまう。もう10m以上は登ってきている、だがまだ先は長い。高所恐怖症の人は絶対に耐えられないだろう。下を見てしまったので、腹の底が冷えるような感覚を覚える。落下ダメージがどれほどのものかわからないが、落ちてしまえばただでは済まない気がする。


「手がとまっとるぞー!」


 俺が一人でヒヤヒヤしてると、暢気な野次が飛んできた。クロノスが根元近くて腰を下ろしながら見上げて手を振っている。……ったくこっちの気も知らないで気楽なものだ。登るのが意外と楽といってもこんな大きな木を登るなんて初めてだ、そのうえロープとかの命綱も無しときている。いやでも慎重になってしまうというものだ。


………

……


 それからなんとか一番下の枝まで登ってくることに成功した。一番下の枝といっても相当高い。そのまま枝をつたって、南東の方角が良く見える場所まで移動する。枝も非常に太く、折れる心配がないのでしっかりと踏みしめて進む。


「……壮観だな……」


 やがて葉の間から景色が見えるようになって、俺は感嘆の声を漏らした。絶景である。見渡す限りの大自然がそこにあった。大樹のてっぺんからはもっとすごい景色が眺められるだろう。今の装備で登る気はしないが、いずれは行ってみたいものだ。


「お、なにか実っている木があるな」


 適当に眺めていると、大樹から比較的近くの所に、橙色をした実をつけた木を発見した。リーンの木と同じようなつくりをしている。後で取りに行ってみよう。


 ……こういう発見ができるのだったら、もっと早くに大樹に登るべきだったかもしれない。怖いけど。


 しかしそれ以外にここから見える範囲で、真新しい発見はなかった。反対側の枝からなら他の発見もあったかもしれないが、落下したくないので無理してそっちまで行く気はない。


 とにかく目的を果たそう。《鷹の目》を発動させ、南東をみやる。まるで望遠鏡のように先が良く見えてくる。


 ――すると、いやでも目に付くものがあった。



「……紫色の、霧……?」



 ここからかなり離れた、鷹の目が無ければ見えなかったかもしれない場所に、怪しい色をした霧が広がっていた。それも結構……いや、かなり広くに発生していた、まるで立ち塞がるかのように横に長く。森の緑と空の青がどこまでも広がるこの地で、そこは異様なほど目立っていた。


 さらに良く見てみれば、その霧の中に石造りの家々があるように見える。

 町……いや、人が住んでいるような雰囲気ではないから、廃墟なのだろうか?

 とにかく、南東に進んでいけば嫌でもあそこにぶつかるだろうから、とりあえずそれを目指して進んでいくことにしよう。


「……のぉー、まだか~、ま~だ~か~??」


 と、俺が考えているとクロノスが下で文句を言い始めた。不満顔で膨れている姿がすぐ想像できる。

 この《アンノーン》、戦闘での残酷な描写もあるため、15歳以下、中学生までのプレイは禁止されている。なので彼女の中の人の実年齢は結構上のはずなんだが……あの容姿と言動だと、まんま子供だよな……子ども扱いすると怒るけど。


「――ん?」


 目印もわかったし、待たせるわけにもいかないので慎重に降りようとしたその時だった。茂る大樹の葉の一つが……淡く光っているのに気づいた。これは《目星》の効果だ、隠されたアイテムがある場合このように光る。

 丁度手の届く位置だったので、何気なく採取しインベトリに入れて効果を見てみる……と、その情報に目を疑ってしまった。



【世界樹の葉:ランクS:――――】



 なっ、ランクS!?

 なんだそのレア度は。ランクAの妖精の羽でさえ二人は大喜びしていた、このSは常軌を逸するレア度であることに違いない。それがこんなところであっさり手に入るとは……。しかし効果が表示されていない。なにか条件があるのだろうか。

 某RPGを参考にするのなら、死者を蘇らすほどの治癒効果があると予測できるが、このアンノーンでも同じとは限らないだろう。とりあえずはキープしておくしかないか、そう結論付けた。

 あとは試しに他の葉も採取してみたが、それはただの「葉っぱ」になった。限られたものだけが世界樹の葉としてあるのだろう。


 しかし……世界樹か、でかい木だとは思っていたがやはり特別な存在だったんだな。


「暇じゃ~~!」


「おっと!」


 クロノスがだだをこね始める声を聞いて、今度こそ降りる俺であった。


………

……


【オーレンの実】


 それが俺が大樹の上から見つけた実の名前であった。リーンの実と同じように弓で採取した。

 これがでっかいオレンジのような実で、試しに食べてみたら味もやはりオレンジだった。クロノスも「食べる!」といってきたのであげた。「すっぱ!? じゃが美味しい!」といろいろリアクションしていた。


 まぁ、そんなことより嬉しい効果がステータスを見て判明した。


 【状態:SP回復+】だ。


 これはありがたい、モンスターと遭遇した際これさえあれば滋養草と強壮草の消費を抑えて逃げ切れるだろう。


 こうして心強い実を手に入れたあとは、リーンの実やヤコの実、薬草類などのめぼしいものを全て回収した。もう大樹周辺ならばどこに何があるのか大体把握しているので慣れたものだ。以前から溜めていたリーンの実や治癒草・薬草がインベントリを圧迫するほどの量になってきたので、クロノスにも少し持ってもらうことにした。滋養草・強壮草は少量採取できただけで心もとないが、また大鷲と死闘を繰り広げたくないので西側の群生地まで足は運ばなかった。


 そんな感じで荷物の調整をしながら、久しぶりにステータスを確認してみた。


**********

ネーム:【ユウ】

クラス:【ハンターLv7】


セットアビリティ

《短剣術Lv6》

《弓術Lv10》 New Skill !

《ダッシュLv17》

《ステップLv18》

《忍び足Lv11》

《鷹の目Lv13》

《目星Lv10》

《採取Lv11》

《持久力Lv12》


残りAP=10


**********


  ん、新しいスキル?

 点滅している《弓術》に触れてみると、小さな説明ウインドウが現れた。


【『クリティカル・ショット』を習得! SPを消費することで普段より強力な一撃が放てるようになる。】


 攻撃力強化型のスキルか……贅沢を言えば命中に補正がかかるものが欲しかったな、実を取るのに役立つから。……採取なんかのために弓使ってるの俺ぐらいだろうけど。


 他はクラスレベルが+1と、新規アビリティたちが軒並み大きく上がっているな。探索中は常に色々発動させてたから納得である。

 そして一番最初に習得したはずの《短剣術》が唯一の一桁レベル、ぶっちぎり最下位になってしまった。……APにも余裕が出てきたし、もう代わりになにか別のアビリティを習得すべきかもしれない。

 まぁそれは道中考える事として、


「……さて、行くか」


「おーぅ♪」


 俺はクロノスの明るい声と共に、ついに大樹から離れ南東を目指すことにした。


………

……



「遅いぞーユウ! はようはよう!」


 クロノスが木の間を元気に駆けながら、大声で俺を急かす。


「俺はそんなに走れないんだよっ」


 俺はそれに対して小声で言い返す。彼女は気楽なもんだが、俺はそうはいかないのだ。いつモンスターに気づかれるかもわからないので常に 《忍び足》で移動しなければならないし、大声も出すことが出来ない。


「……まったく、しょうがないのぉ」


 仕方がなさそうに、トコトコと俺の元まで戻ってきた。しかし、それにして元気なもんだ。


「~~フンフンフ~ン♪」


 なんだかよくわからない鼻歌まで歌っている。


「たっく……森の中歩くの、そんなに楽しいか?」


 ここは整備された林道ではない、道なき道で、とても歩きやすいとはいえない。どちらかというと生い茂る木々によって作られる多くの影によって、暗い気持ちになりそうなものなのだが……。

 だがクロノスはニカッと笑って「おうとも!」と言う。


「なにせこうして散策すること事態がひさしぶりじゃからのぉ」


「……久しぶり? 外には出てなかったのか?」


「うむ、元々わしは外には出れんし、最近まではずっと寝ておった」


 ……彼女は病気もちかなにかなのだろうか? 深く聞いてみたいが……地雷を踏んでしまわないだろう。


「おおっ! なんじゃこの生き物は!」


 そんな風に俺が色々躊躇っているのも露知らず、彼女の目はひらひら舞う虫に釘付けになっていた。


「何って、それは蝶以外の何が――ってオイッ?」


 と、俺が止める間もなく蝶を追ってフラフラと一人で駆けて行ってしまった。……まったくなんなんだ彼女は?

 蝶を追いかける少女の図、というのはよくあるイメージではあるが、実際に目にすることになるとは思わなかった。


 ついでに病人にしては元気が良すぎるよな、とも思った。


「おっ、ここの窪みに大猪が寝とるぞー!」


 先行して行った彼女から、大声で報告を受ける。


「そっか、ちょっと迂回して進むわ」


 モンスターに認識されないクロノスは、こんな感じに斥候の役もしてもらっているので助かる。


 ただ興味本位で寝てる猪をツンツンするのはやめてくれ、起きたら俺に襲い掛かってくるから。


………

……


 そうして特にこれといった戦闘もなく、例の霧の発生地までたどり着いた。

 そして俺は木の陰からその場所を見つめながら、


「……なんだこりゃ」


 と、呟いた。


 そこにあったのは確かに町のような廃墟だったのだが……どちらかというと「遺跡」といった感じだった。かなり大昔に建てられたもののように見える。現実にあれば世界遺産確定だろう。


 そして厄介なことに、亡霊のようなものまでゆらゆらと動いているのが確認できた。昼間に現れるべきヤツではないが、ここは紫の霧せいで若干暗いためか、問題なさそうにフラフラしている。じっと目を凝らしてみるが、やはり名前は「???」と出てくる、戦って勝てる相手ではないだろう、まず物理攻撃が効かないそうだし。


 この場所には新たなセーフティエリアを期待していたのだが……ダンジョンだったということか。


「……まいったな」


 そう唸りながら呟く。迂回して進もうにも、この霧は立ち塞がるように横に大きく広がっていたはずだ。果たして夜までに抜けられる場所を見つけられるかどうかも怪しい。ちらりと空を見てみる。太陽はもうすぐ一番高い位置まで昇りそうだった、大樹に戻るのならそれほど長い時間は残っていられない。


 決断が迫られる。一旦引くか、危険を承知で進むか。


 ……いや、迷う必要はないな。


「行くのか?」


 表情を読み取ってか、クロノスが聞いてくる。それに対して俺は首を縦に振る。


「ああ、このまま戻っても状況は変わらない、どの道ここは越えなきゃいけないんだ。だったら進むしかないだろ? それに見ていて思ったが、亡霊の足は(無いけど)森の獣達よりは遅そうだ、走り抜けるのなら全く問題は無いだろう、オーレンの実もあるしな」


「そうか……」


 俺はそう自信を持って結論付けるのだが、何故か彼女はうかない顔をした。


「どうかしたか?」


「うむ……言い辛いのじゃが、その場合少し問題が、の」


「何? どんな問題だ?」


「わしが追いつけん」


「…………。」


 そうだった。俺が全力で走りってしまえば、彼女が取り残されることになってしまう。彼女が襲われることは無いだろうが、はぐれてしまうことになる、この広い世界でそれはまずい。


 ならばクロノスには一人で進んでもらって出口で俺と合流……という手もあるだろうが却下だ。この霧の町、見通しが悪い上にかなり入り組んでいるように見える、真っ直ぐ進むのも難しいかもしれない。それにちゃんと出口があるとも限らない。


「――そうだ」


 その時、俺の脳裏に閃くものがあった。


「ん? なんじゃ?」


「こうすればいいんじゃないか?」


「え? ――ひゃぁっ!?」


 俺はおもむろに、クロノスを抱き上げてみた。


「お?」


 そして俺は軽く驚きの声をあげる。すっぽりぴったりと俺の腕の中に納まったからというのもあるが、彼女が想像以上に軽かったのだ、まるで存在していないかのように。普通彼女のような小さい子でも30キロぐらいはあるような気がするのだが……まるで等身大の綿製のお人形さんを抱いているようだった。クロノスの容姿が整っているのもあって、よりお人形さんのような感覚を覚える。


「いきなりなにするんじゃこの馬鹿者がぁっ!」


「ぬをっ」


 直後クロノスが顔を赤くして右ストレートを放ってくるが、さほど痛くはない。俺は冷静に反論する。


「いや、こうして俺が運べば一緒に行動できるだろう」


「は、恥ずかしいわっ」


「誰も見てないぞ?」


「見られてる見られて無いの問題ではないッ!」


 そうしてぽかぽかと俺の顔を叩いてくる。


「イタイイタイ。……けどこうするしか、やりようがなくないか?」


「ぬ、ぬぅっ」


 それから暫くクロノスは俺に抱かれるまま「むむむ」と唸っていたが、やはり良い策は思い浮かばなかったのか、最後には不承不承といった感じでコクンと頷いた。


「……じゃがこの体勢には異論がある、変更を求めるっ」


「オーケーオーケー」


 それは否定しない、というか俺としても背負った方が運びやすい。こうして抱きかかえたのは、背中には装備していた弓があったからだ。それを外してインベントリに入れる、どうせ戦闘では使わないしな。


 そしてその背中をクロノスに向けて座る。彼女はぎこちない感じで登ってくる。


 ん?……なんだろう、何故か……この感じを懐かしいと感じる。


「……ぁぁ、そっか」


「なんじゃ?」


 その理由に気づいた時思わず声が出てしまって、背負った状態のクロノスに耳元で突っ込まれる、非常にくすぐったい。


「いや、ちょっと昔を思い出しただけさ」


 小さい頃に沙耶を背負った時のことを。

 『旅』に連れ出したときなんかは、歩けなくなった沙耶をよく背負っていたものだった。

 ……というか、本当無茶したよな当時の俺。いくら沙耶を助けるためとはいえ、あれは考えもなしに行動しすぎである。いや、考えるのはやめよう。思い出すだけで顔が熱くなってくる。


「ふーん? まぁよいが……変なことするでないぞ?」


「変なこと? ……ああ心配すんな、そんな不埒なことなんてしないから」


 俺は断じてロリコンではない。

 ついでにシスコンでもない。


 俺のその言葉にクロノスは安堵するかと思いきや……なぜかキョトンとしている。


「……? わざとコケそうになったり、クルクル回ってわしを振り落とそうとしたり……そういう心臓に悪いことはやめてほしいと言ったのじゃが、それ以外になにかあるのか?」


 その返答は予想外だった。だが大体察しがついた。


「……お前……」


「なっ、なんじゃその可哀想なものを見るような目は!」


「……いや、何も言うな。確かにお前のリアクションは見ていて飽きないからな。……だが大丈夫、俺はそんなことしない。強く生きるんだ」


「ちょ、待て! おぬしはわしが何かイジメられているとか、変な誤解していないか!?」






「では行こうか(キリッ」


「うをいッ! 話を聞かんかぁ――ッ!」


 誤解もなにも、このリアクションを見ればイジられないはずが無いというものだ。俺はそう確信していた。


 そうして左右の耳たぶを引っ張られながらも、俺は怪しい霧が立ち込める古代の町の中へと突入を開始したのだった。

 イタイイタイ。





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