Cheese91〜圭の陰謀〜
補修のない夏休みを迎えた私、立川 華は、晴れてDoCoMoの携帯を入手!そして大好きな淳くんにメールを……
華「あ゛!?アドレスと電話番号、聞いてなかった!!??」
早くも最大の危機が訪れていた。
華
………ウロウロウロ
(部屋を歩き回る華)
………コンコンッ
(華の部屋を誰かがノックする)
華「はいー?」
母「クラスの人から連絡網回ってきたわよー。あんたに話しがあるんだって。池本くんって人から…」
………ガチャッッ
(勢いよくドアを開ける華)
華「じゅっ…!?い、池本くんから!?」
母「なによ?急に変な声出して…」
華「電話貸して!!そして、部屋には入ってこないでね!!」
…………バタンッッ
(電話を奪い取って、部屋に戻る華)
母(な〜んか、怪しいわね…)
―――その頃、部屋の中では……
華「もしもし…。淳くん…?」
淳『あ、華ちゃん?ごめんね。突然電話なんか掛けちゃって』
華「ううん!嬉しいです!!」
淳『ありがとう。実は華ちゃんに話したいことあってさ…』
華「わたしも淳くんに聞かなきゃいけないことがあって…」
淳『え?何?』
華「淳くんからどっ…どうぞ!!」
淳『うん。一緒に夏祭り、行きたいなぁー…と思って』
華「お祭り?」
淳『そう、祭り。駄目かな?』
華「い…行きたい。淳くんと一緒にお祭り行きたい!!」
淳『よかったー…。日時は明日なんだけど、大丈夫?』
華「うんっ!!」
淳『ところで、華ちゃんが俺に聞きたいことって何?』
華「あっ!えーっとね……」
―――それからわたしは、淳くんのアドレスと番号を聞いて、早速メールを送ることにした。
華(なんて送ろうかな?う〜ん、絵文字にハートマークとか付けたりして……)
葵「何してんの?姉ちゃん」
華「見ればわかるでしょ?メールを……って!!??なんで勝手に部屋に入ってくるのーーーーッッ!?」
葵「ノックして入りましたよ〜?母さんが偵察して来いってうるさいんだもん」
華「む!何の偵察?」
葵「姉ちゃんは騙されやすいから、悪い男に捕まってなきゃいいけど〜!だって。彼氏でもできたんですか〜?お・ね・え・さ・まっ☆」
華「うるさぁぁいっ!」
…………ボコッ
(葵に向かって1番大きい枕を投げ付ける華)
葵「うげっ!?」
華(悪い男なんかじゃないもんっ!いい男だもん!!)
―――その頃、淳は…
淳(早速、華ちゃんにメールでもしてみるか!…って、話題がねぇ〜。駄目な男だな、俺…)
――ピロ〜ン♪―♪♪
(淳の携帯に着信が入る)
淳(まさか華ちゃん!?)
携帯を見ると、表示は『堤之原 圭』になっていた。
淳(なんだ。あいつか…)
………ピッ
(電話に出る淳)
淳「もしもし。何か用?」
圭『冷たっ!?用があるから掛けたんだよ!実は、いいドラマー見つけちゃってさぁ〜!』
淳「何処で!?」
圭『出会い系サイトで☆』
淳「………切るぞ」
圭『待ってよ!?最後まで聞けって!』
淳「俺にそんな趣味はない」
圭『別に彼女探しとか野暮なこと、やってたわけじゃないって!つーか、男!男だし』
淳「サイトは悪質な奴が多いんだよ。お前、騙されてんじゃねーの?」
圭『んな馬鹿な!だってそいつ、沖縄出身で、本格的にバンドやりたいから東京に一人で来るらしいよ?しかも明日!』
淳「明日?」
圭『うん!でさ、明日、東京駅で会おうって約束したから、淳ちゃんも来てね!』
淳「はぁ?やだよ。俺、行かないよ」
圭『だからもう約束しちゃったんだよ!明日の7時に東京駅!』
淳「7時って早くね?朝でしょ?」
圭『夜だよ!夜!!』
淳「夜って…」
淳(明日の夜は、華ちゃんと祭りに…)
圭『じゃ!明日、東京駅、新幹線の改札口で待ち合わせね!』
…………ガチャッ
(電話を切る圭)
淳「勝手に決めんなよ!?俺は…」
淳(俺は……恋に生きる!!…でも、もし、すげぇ上手いドラムだったら…?)
淳「………」
(携帯を見る淳)
――その頃、華は…
華(はっはっはっ……初メールそうしっ…)
送信ボタンを押しかけたその時。
―――ピッピロ〜♪
(華の携帯にメールが届く)
華「うわぁ!?淳くんからメールがきたぁ!?」
…………ピッ
(メールを読む華)
『早速メールしてごめんね。祭りに行く時間なんだけど、8時頃でもいいかな?』
華「『8時でもいいよ(^^)』っと…」
――淳にメール返信→
淳(OKでよかった…。俺は恋もバンドも必ず両立させてやる!)
だが、明日のお祭りが、とんでもないことになろうとは、誰も知るよしがなかった……
〜圭の陰謀〜 完。




