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とろけるCheese  作者: KoKoRo
85/156

Cheese85〜究極の補習メンバー〜

夏休みが始まる直前の7月19日。わたしは大好きな池本 淳くんの彼女になることができた。ハズなのに………



その翌日、わたしは補習を受けるため、学校の図書室に来ていた。



華(なんで赤点なんか取っちゃったんだう!?うぅうっ…)



圭「おはよ!たっちゃん♪」



華「おっ、おはよう!堤之原くん!」



圭「ごめんね〜?淳ちゃんじゃなくて!」



華「えぇっ!?堤之原くんの代わりに淳くんが補習だったらよかったのにな、なんて思ってないよ!?」



圭「はいはい。つーかさ、たっちゃんに伝言!補習終わったら淳ちゃんが迎えに行くってさ」



華「……本当に?」



圭「本当に本当!終わったら俺から淳ちゃんにメール打っておくから、ラブラブ帰っちゃいなよ♪」



華「ラ…ラブラブ…?」




………ガラガラッ


(図書室の扉が開く)



薄井「た〜まや〜」



華「ううう薄井先輩!?」



薄井「おぉ〜!花子!まさか君も夏休みの補習組かい?」



華「は、はい…」



薄井「実は僕もなんだ〜☆」



華(ここにいる時点でそれはわかってますーー!?)



圭「この人、たっちゃんの知り合い?」



華「うん。同じ委員会で、同じ同好会の…」



薄井「薄井 翔だ!馬鹿同士、楽しくやろうぞ♪」



圭「そうっスねー!あ、俺はたっちゃんと同じクラスの堤之原 圭っていーます」



薄井「うはは〜?T.Tのクラスとは災難だね」



圭「T.T?」





………ガラガラッ


(扉が開き、高橋先生が中に入る)



高橋先生「補習を始めるぞー!皆、揃ってるかー?」



薄井「あれがT.Tだ!」



高橋先生「誰がT.Tだ!?」



圭「へぇ〜」



高橋先生「堤之原!真に受けるな!!」



華「高橋先生が補習の先生なんですか?」



高橋先生「そうだ!」



華「…………」



高橋先生「立川。頼むからそんなあからさまに嫌そうな顔をしないでくれ…」




………ガラガラッ



田奈「遅れました!!すいません!」



薄井「ゴキブリ女ではないか!?」



田奈「ゴキブリ女!?何処にいるんですか!?そんな変な女!」



薄井「どこをどう見ても君しかいなー…」



圭「あー!?なんかどっかで見た顔なんだけど…誰だっけ?」



田奈「あ…!命の恩人さん!その説はどうも」



圭「その説って…どの説?」



華(話しが噛み合ってない!?)



………ドゴッッ


(突然、図書室の壁に何かが激突した音が響く)



高橋先生「なっなんだなんだ??」



………ガラガラ


(図書室の扉から山田登場)



山田「ぅあぁああ……。ねみぃ……」←超低血圧&朝は機嫌が悪い



高橋先生「だ…大丈夫か?鼻が赤いぞ?」



山田「前がぼやけてて何がなんだか…。たぶん壁にでも激突したかな…?」



華(早く目を覚まして下さい!?山さーーん!!)



薄井「僕の周りには馬鹿しかいなかったというわけか…」



華「…どうゆう意味ですか?それに野高先輩がいないってことは、補習じゃないってことですよね?」



薄井「……痛いとこついてくるね。花子」




高橋先生「よし。これで全員だな!一年は堤之原と立川と田奈。二年は薄井。三年からは山田。皆、頑張ってこの夏を乗り越えよ〜う!!」



山田「朝からテンションたけぇよ。声も下げろ。頭に響くんだっつーの」←イライラ



高橋先生「…すいません」



華(山さんから暗黒のオーラが出ている…)






―――その後、補習の授業が始まった。

内容は学年ごとにプリントを出され、解答するテスト形式。ただし、わからない問題は高橋先生に質問しながら解いていくという、すごく助かる補習であった。




薄井「T.T〜!」



高橋先生「T.Tじゃないっ!!何だ?薄井。質問か?」



薄井「全部わからないぞ〜」



高橋先生「なんだとーー!?」




――とまぁ、ハプニングもありつつ、無事に補習一日目を終えた。



華「ふひぃ〜。頭が疲れたよ〜」



圭「今、終わったってメールしといたよ。淳ちゃんに♪」



華「ありがとう!!堤之原くん!」



薄井「ジュンジュン?今、ジュンジュンって言わなかったかい?」



華「あっ…えーっと、その……」



薄井「?」



華(薄井先輩には色々と相談に乗ってもらったし、報告……しよう!)



華「わっ…わたし、淳くんと付き合うことができました!」



薄井&山田「えぇえええーーーーー!?」



華「わわっ!?聞いてたんですか!?山さん!」



山田「淳って池本くんでしょ?うわっ!アイツにはもったいね〜!」



薄井「花子!!」



華「はいっ!!」



薄井「よかったな!僕も自分のことのように嬉しいよ」



華「先輩…」



田奈「おおおおお付き合いしている人がいるんですか!?立川さん!!」



華「え、えっと…はい…」



田奈「青春ですね!!春がやって来たようです…!」



圭「今、夏だってば!」



田奈「そうですけど、やっぱり例えるなら春ですよ!春!」



薄井「……春…か。」



華「薄井先輩…?」



薄井「あ…、いや。なんでもないよ。それより花子!ジュンジュンと仲良くやるんだぞ〜♪」



華「が…頑張りマス!」



山田「あ〜あ。俺も恋愛してぇな〜」



薄井「まさか…まだマスターを引きずっているのかい!?」



山田「直で言うな。」




その後、恋愛トークで盛り上がりながら、わたしは淳くんの迎えを待っていた。







〜究極の補習メンバー〜 完。



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