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とろけるCheese  作者: KoKoRo
84/156

Cheese84〜繋がる心〜

君のことだけを想って書いた詩を、今ここで唄います。




―――♪…♪…♪♪


(ギターを弾く池本)






青い空 流れる雲

ぼんやりみつめ


記憶遡って永遠と繰り返す


空っぽの頭で 何ができるだろう


言葉で伝えればいいのに 僕には自信なんかなくて


言葉で伝えればいいのに 僕には勇気なんかなくて


笑顔が見たくて 遠くから眺めてた


いつも思う 君は花のような存在




遠い空 赤い夕日

ぼんやりみつめ


記憶遡って永遠と思い出す


このままじゃきっと 後悔するだろう


言葉で伝えればいいのに 僕には自信なんかなくて


言葉で伝えればいいのに 僕には勇気なんかなくて


けどもう逃げない 隠さず君に言うよ






君が好きだよ







――――♪…


(ギターを弾き終える池本)



池本「これが今の俺の気持ち。俺は立川さんのことがー…」



華「好きだよ!」



池本「……え?」



華「私は池本くんが好きだよ!!池本くんのギターも、歌声も、世界で1番、大好きだよ!!」



池本「立川さん…」



華「だからこれは…夢なんじゃないかなって…思っちゃう自分がい…てっ…」



(泣き出す華)



池本「!」




(ギターを背負い、華の元に駆け出す)




華「池本く…」



―――――ギュッ


(華を抱きしめる池本)



華「!」



池本「夢じゃないよ。だから泣くなよ」



華「……うんっ」





……タタタッ


(華と池本の傍に子供が駆け寄る)



子供「お母さーん!この二人、ラブラブしてるよ〜!」



華「ひょえ!?」



池本「うわ!?」



(お互いに離れる華と池本)



子供「あれ〜?なんでやめちゃうのー?ギュッってしないの?」



母親「こら!どうもすみません!この子ったら…」



池本「いえ、かわいいお子さんですね」



母親「そうですか?まぁ…そうなんですよねぇ。あ、すみません!二人のお邪魔しちゃって。では、これで」



子供「バイバーイ」



池本&華「バイバイ」




華「…行っちゃったね」



池本「うん。かわいかったなぁ」



わたしもいつか…



池本「……あれ?向こうに落ちてる携帯って立川さんの携帯?」



華「へ…?あっ!?落としてたの忘れてた!」



………タッタッ


(携帯に駆け寄り、しゃがみ込む華)



華「うぅ〜、画面が真っ黒。壊れてる…」



池本「ごめん!!俺が立川さんを驚かしたせいだ…」



華「ううん!大丈夫!お小遣はたいてでも、すぐに新しい携帯買うから…!」



池本「そこまで無理して買わなくても平気なんじゃ…」



華「駄目だよ!池本くんとメールしたり、電話で話したりしたいもんっ……」



池本「!」



華「池本くんに連絡出来なくなったら嫌だよ…」



池本「『淳』でいい。」



華「…え?」



淳「だから…立川さんのこと、『華ちゃん』って呼んでもいい?」



華「うん…!」



淳「ありがとう」





(立ち上がる淳)



淳「なんか…安心したら腹へっちゃった」



華「…あ。そういえばお昼、何にも食べてないや…」



淳「じゃあ、何か食べにでも行きますか!」



華「うん!…あ゛!?」



淳「どうしたの!?」



華「玲達と海で待ち合わせしてて、見つかってなくてっ…!!」



淳「もしかして、華ちゃん…はぐれ隊員?」



華「そうなんです!!隊長!!」



淳「……」



華「……」



淳「…ぷっ、あははは!じゃあ、俺も一緒に探すの手伝うよ」



華「ありがとう…。淳くん」



淳「!」



華「えへへ…。なんかやっぱり照れるなぁ」



淳「……」



(華の手を取る淳)



華「!」



淳「行こう?」



華「うん…!」








――――その後、淳くんと手を繋いで、ぐるぐると海岸を歩いた。けれど、玲達の姿を見つけることが出来なかった。



華「やっぱりいない…。帰っちゃったのかな…」



淳「華ちゃんを置いて帰るような友達じゃないでしょ?」



華「…!」



淳「絶対みつけよう。」





??「いちゃこくなーー!そこのギター男ーー!!」



淳「!?」



華「雅ちゃん!?」



雅「立川 華と池本 淳、はっけーーん!」



玲「ちょっとどいて!」



………ドカッ


(雅を押し飛ばす玲)



玲「華!」



華「玲ーー!!」



龍「んだよ。心配して損したぜ。」



淳「鈴木!?」



圭「ヤッホー♪淳ちゃん!」



淳「圭までなんでここに!?」



龍「お前の気持ちなんかとっくにバレてんだよ。バーカ」



圭「たっちゃんを幸せにしてあーげなさい!」



淳「お前ら…」



玲「池本」



淳「はい!?」



玲「華を泣かせたら、ただじゃおかないからね」



華「れっ玲!?」





淳「はい。俺が華ちゃんを守ります」



華「淳く…」




―――ドゴッッ


(淳に跳び蹴りする雅)



淳「ぐほっ!?」



雅「なにが『華ちゃん』よっ!!バーカバーカバーカ!!!でも……」



淳「……」



雅「今の一発だけで特別に許してあげる」




淳「すげぇ痛いけど、効いた。ありがとう」


雅「……フンッ」





こうして私は淳くんの『彼女』になれたんです。

こんなに素敵な友達に囲まれて……







〜繋がる心〜 完。



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