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とろけるCheese  作者: KoKoRo
72/156

Cheese72〜水泳教室?〜

ムシムシとした体育館の扉前までやって来た。



玲「このくそ暑い体育館の中でバスケ!?…信じられない」



雅「さてと」


(体育館の扉に近づく雅)



華「雅ちゃん!まだ授業、終わってないよ?」



雅「すぅ〜〜はぁ〜〜…、男子のみなさーーん!頑張ってくださーーい♪」



玲「このバカ…」



男子A「おぉ〜!佐藤さんが俺に向かってエールを送ってるよ…。マジ、かわいーー!!」



男子B「馬鹿。お前じゃねぇよ!俺だよ!今、目が合ったし」



龍(この馬鹿軍団が…)



池本「鈴木〜!よそ見してっと、取っちゃうよ?」



………ダンッ


(鈴木からボールを奪う池本)



龍「…チッ、うぜぇぞ!?池本!!」





玲「お〜お〜、龍もイヤホン外して頑張ってるわね〜」



華(池本くんが眼鏡を外してる…。なんかイメージ違うなぁ…)



龍「池本、待てコラ!?」



池本「いやだね!このままシュートッ…」




………ガツンッ


(入らない)



池本「……あら?」



キーンコーンカーンコーン……



龍「…ぷっ」



池本「笑うな!?」





こうして1年C組男子の暑苦しい体育の授業は終わった…。





――そして4時間目。2年A組男子のプールの授業が始まった。



鎌倉先生「え〜、今日は全員の泳ぎをみるぞ〜!…ん?人数が足りないような…」



坪井「先生〜!あそこに二人ほど、水着のまま体育座りしてる人がいま〜す!」



薄井「余計なことを言うんじゃないっ!?ツボーキサイト!!」



野高「なんで薄井もここにいるんだよ…?」



薄井「なんでって…あはは〜?失敬だな!?誰がカナヅチだ!?」



野高「そんなこと言ってないだろ!?」



先生「お前らーー!!泳ぐ気あるのかー!?」



薄井「あるよ〜ん♪でも今日は泳ぐ気がしないのだ〜♪」



坪井「あはは!まさか二人揃って『カナヅチ』なわけないっすよね〜?」



薄井「……」



野高「……」



男子C「ほら!薄井立てよ〜?いつもの元気はどーしたよ?」


(薄井を引っ張る)



男子D「野高も立てよな〜!」


(野高を引っ張る)



男子C&D「……そのままプールに落ちやがれ!」



………ドンッ


(薄井と野高に体当たり)



薄井「ばっ…!?」



野高「なっ…!?」






………バシャーーンッ


(プールに落ちる二人)




野高「ゴボゴボゴボゴボ………」



薄井「助けてくれぇ〜〜!?死ぬぅうう!?」



坪井「図星かーーーー!?」




その後、プールに打ち上げられた二人は、先生とマンツーマンで顔を水につけることから始まった…。



薄井「大仏よ…、人間は水中の生き物じゃないんだから、プールに入る必要がないんじゃないのかね…?」



大仏「知るかーー!?」




進歩のないまま、授業が終わった。





―――そして放課後。



薄井「花子ーー!?」



……ガラガラッ


(華がいる教室の扉を思い切り開ける)




華「なんで来るんですかーー!?」



薄井「今日はCheese同好会、課外授業だ!!市民プールへ、レッツレッスンワンダフル☆」



龍「市民プール?」



華「嫌です!絶対行きません!!」



薄井「なぜだっ!?僕とメダカくんをカナヅチのままにさせる気かっ!?」



華「先輩……泳げないんですか?」



野高「バラしてどうする!?」



龍「はーん?そーゆーことか」



薄井「何がそーゆーことなんだ?」



龍「いいぜぇ?俺が泳ぎ方、教えてやるよ」



薄井「おお!!頼もしい味方発見☆」



龍「池本!お前も来い」



池本「………え?」






こうして、異様な顔ぶれとなるメンバーが市民プールに行くこととなった。





……市民プールにて。


薄井「おぉ!こんなところにレンタル浮輪があるぞ♪」



龍「浮輪なんてどーでもいいんだよ…。さっさと準備体操してプールに入りやがれ」



薄井「……」



野高「…というか、二人(鈴木と池本)の水着の柄がすごい派手っていうか…ハワイアン…?」



池本「言っときますけど、この水着は鈴木から借りたもので決して俺の趣味じゃありません!」



龍「んなことどーでもいーから練習やるぞ」




体操を終え、薄井と野高はそろそろとプールに足をつけて入ろうとしていた。



野高「ここのプールって足つくよね…?」



薄井「サメが来たーー!?」(サメ型の浮輪)




龍「つべこべ言ってねぇでさっさと入れ」



………ドカッ


(二人を蹴飛ばす龍)



………バシャーーンッ



薄井「ぶわっ!?殺す気か!?」



野高「足がついてよかった…」



龍「…お前ら、そこらのガキよりひどくね?」



薄井「……」じぃぃ〜

(龍の顔を見つめる薄井)



薄井「不良少年…、よく見たら速水もこみちに少し似ているね♪」



龍「……嬉しくねぇ」



池本「あ〜!確かに…」



龍「あいつが俺に似てんだろーが」



薄井「今、世の女性を敵に回したね…」



龍「いいからさっさと顔ぐらいつけろ」



………ガバッ



(薄井の頭を押す龍)


薄井「ごぼずぎが〜〜!?」



(水中から顔を出す薄井)



薄井「はぁ〜、はぁ〜…あ……?」



野高「どうしたんだよ?薄井」



薄井「コ……コンタクトが水中分離したーー!?」



野高「コンタクトなんか付けてたのか!?」



池本「なんでコンタクトしながらプールに入るんすか…?」



龍「マジかよ…」



その後、薄井のコンタクトを泳げる池本と鈴木が探すはめとなったが、みつかることはなかった…。







〜水泳教室?〜 完。



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