表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とろけるCheese  作者: KoKoRo
5/156

Cheese5〜委員会〜

高校に入学して早くも最初の委員会活動が始まります。わたし、立川 華は同じクラスの池本くんという人と美化委員会にて活動を開始することになりました。




華(最初の委員会かぁ…。)




玲「華、美化委員に入ったの?じゃあ、今から行かないとだね」



華「うん!あ…玲は役員決めの時、保健室にいたから何処にも所属してないよね?」



玲「………。」



華「……玲?」



玲「…あたしと龍は先生の雑用係だって」


華「ざ…雑用……?」


龍「お前達はクラスのみんなに迷惑かけたからその罰として今日から俺の下部になってもらう…とか訳のわからねぇーこといいやがって。あのクソ野郎」


玲「ちょっと!乙女の会話に口挟まないでくれる?」



龍「はあ?何処に乙女がいんだよ?笑わせんな」



玲「あたしのことはともかく、華は乙女でしょーが!」



龍「…立川?……微妙じゃん?」




がーーーん



玲「あたしの友達になんてこと言うんだよ!このブサイクッ!!」


龍「んだとっ!?このブスッ!!」



華(微妙って…なんかちょっとショックだなぁ…)



??「…立川さん?」



華「へ?」



??「あの…さ、美化委員って何処で活動するか知ってる?」



華「………誰?」



??「うわっ、酷っ…俺、君と一緒の美化委員に入った池本ですが…?」



華「あっっ!!いっ、池本くん…?」



池本「そうだよ…俺ってそんなに存在薄いのか……?」



華「ごめんなさい…。えーっと、美化委員が集まるところはー…えぇ〜っと、……?」



池本「…まさか、立川さんも知らないとか?」



華「……すみません」


玲「…華。時間…、大丈夫?」



華「大丈夫じゃないかも!?」



雅「…家庭科室よ」



華「佐藤さん…?」


雅「美化委員会は家庭科室に集合だから早く行ったほうがいいと思うよ?」




華「ありがとう!!佐藤さん!」



池本「…ど、どうも」

雅「………。」








佐藤さんから集合場所を聞いた私達は、全速力で家庭科室に向かった…………。









ガラガラガラッ………勢いよく家庭科室の扉を開けた…まではよかったのですが……






??「あ゛あ゛〜!!高橋先生のクラスの生徒が今頃来ましたよ〜?」



華「スイマセンスイマセンッ……!!!」



高橋先生「立川、池本。…君達はなんで先生が担当する委員会に遅れてくるんだっ!?」




池本「たっ…高橋先生が美化委員担当だったんですか……」



高橋先生「そうだよ…。もういいから席に着きなさい」








高橋先生が半ば諦めたように私達を座らせると今日の美化委員会の内容を話し出した。

どうやら今日は美化委員の委員長が決まる次第、解散できるとのことだった。





華「委員長は三年生の先輩から決めるんだよね?」



池本「そうだね…。じゃあ、俺達が今日いる意味ってないよね…」


華「そう…だね…」




高橋先生「じゃあ、委員長候補はいるかー?」



??「はあ〜〜い」



高橋先生「お?偉いぞ〜!…って二年生か?委員長は普通、三年生がやるべきだろう…」


??「…先生、そんなこと常識だろ〜んって口調で言わないでくださ〜い!」



高橋先生「だろ〜ん…って……」




野高「馬鹿なこと言うのはよせ!薄井!!」



薄井「うるさい。メダカは黙ってろ!」



野高「メダカじゃないっ…!野高だっっ!」



華(あれ?あの先輩、この前保健室にいた先輩だ……)





薄井「薄井 翔です。今日から美化委員長です。よろしくお願いします!」



高橋先生「おいおい、何を勝手に……」



三年生男子「別にいいんじゃないっすか〜?先生。俺は賛成ですけど」



三年生女子「わたしも賛成〜!委員長決まったんだから解散ってことで!」




高橋先生「コラコラ、まだ帰るな三年生!」


三年生「お疲れ様でぇ〜す☆」



高橋先生「………。」



薄井「ああ〜あ、完璧に馬鹿にされてますねぇ?先生〜」



高橋先生「………。」



華(先生がしょげてる……)



池本(この人、なんで怒らないかな…普通なら怒鳴るところだよ)



薄井「さあ〜て、僕の自己紹介も終わったところで、次は君達の番だっ!」




華「君達って…誰のことかな?」



池本「いや…、俺に聞かれても…」




薄井「じゃあ端から始めよう!一年諸君!!まずはA組から名前と好物を答えいっ!」




華「……もしかして一人一人自己紹介しないといけないの…?」



池本「らしいね……」




薄井「ほらほら〜!遠慮せずに立って発言したまえ♪」ニヤリッ




華「う゛っ…、い…今あの先輩、薄笑いした…。なんか嫌だ…。あの先輩が委員長だとなんかヤダッ!!!」



池本「…今頃否定しても“時既に遅し”だよ…。立川さん…」




華「う゛……」








この時、わたしは美化委員会に入ってしまったことを、早くも後悔していた……。








〜委員会〜 完。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ