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とろけるCheese  作者: KoKoRo
41/156

Cheese41〜あだ名つけ男〜

一時間目の授業、体育。外でやるより中でやるほうが楽だと思って喜んだわたしが馬鹿だったのか…そうじゃないのか…わかりません…。





体育館に行くと、2年A組と1年C組の体育の授業を担当する4人の先生がたたずんでいた。



玲「お〜怖い。四人揃うと迫力あるわ〜」



華「体育館で何をやるんだろうね…?」



龍「あ〜、たりぃ」



玲「あんた、それしか口から出ないの!?」


寺島先生「問題児伊藤ー!鈴木と喧嘩はよしてくれよー?」



玲「もうしませんよーっだ!」



寺島先生「ガハハ!相変わらず口は達者だなぁ!」



青山先生♀(1年女子担当)「ところで寺島先生、合同にしたはいいものの、何をするおつもりですか?」



寺島先生♂(1年男子担当)「……は?先生達で決めてくれたんじゃないんですか?」



遠山先生♀(2年女子担当)「何を勝手なことを言ってるんですか!?男女とも中でやろうと言い出したのは寺島先生なんですよ!?」



寺島先生「そう…でしたっけ?鎌倉先生…」


鎌倉先生♂(2年男子担当)「そうです。もうお忘れになったんですか?」



寺島先生「困ったなぁ」



薄井「じゃあ、こうしましょう!」



寺島先生「しぇっ!?どっから沸いて出たんだ!?この金髪はっ」



薄井「1年VS2年、クラス対抗ドッジボールなんてどうです?」



寺島先生「ドッジボール…ってクラス全員では無理だろう?」



遠山先生「面白そうじゃない。薄井くん。でも一時間で終わるかしら?」



薄井「咲かせてみせようホトトギスですよ(?)」



寺島先生「意味わからんがやるかっ!」



鎌倉先生「まぁ、何もしないよりはいいんじゃないかな?」



青山先生「…仕方ないですね」



遠山先生「じゃあ体操始めてやりましょう」


薄井「じゃあ決定ということで☆お〜〜い!みんな〜〜!テラテラと青のりと遠山の金さんと大仏が許してくれたぞ〜♪」




寺島先生テラテラ「誰がテラテラじゃい!?」



青山先生(青のり)「青のり…って私のこと!?」



遠山先生(金さん)「コラー!薄井ーー!?先生に変なあだ名をつけるなっ!!」



鎌倉先生(大仏)「大…仏……」





こうして、体育館全部をフルに使ったドッジボール対決が始まった。…いや、始まってしまった。



華「先輩にボールなんて当てられないよ〜」


池本「…ってゆーか、もうその時点でこっちの不利なんじゃ?」


玲「そう?あたし、バンバン当て逃げするけど?」



雅「あははっ♪わたしもわたしも〜」



池本「俺、外野でいいです。さよならっ!」


華「あ゛!?ズルイ!わたしも!!」



玲「華はこっちにいようね〜?」



華「う゛〜〜」



薄井「よぉ〜し!では始めよう!一年諸君!手加減は無用だよ?」


華&池本(あの人、絶対楽しんでる……)





そして、コートには一年と二年を担当する先生も加わり、試合が始まった。




…が、試合開始直後。



二年女子「きゃ〜!?こわ〜〜いっ!野高くん、助けて〜〜!」



野高「はい?」





…すると、野高の後ろに数人の女子が集まった。



野高「なんで俺の後ろに隠れるの??余計狙われるよ!?」



二年女子「じゃあ、野高くんが守って〜!」


野高「そんな無茶苦茶言わないでよ……」



二年不良男子「畜生っ!これだからモテる奴は嫌いだぜっ」



玲「悪いけど試合なんで……ぶっ飛ばしていくよっっ!!」



華(ひっ!?)




玲は手に持っていたボールをわしづかみにして野高周辺に固まっている女子目掛けて投げた。



…………ボカボカッ

(二人の女子に当たる)



二年女子「信じらんないっ!?助けてよ!野高くん!!」



野高「ごめん…。ドッジボールってあんまり得意じゃないんだ…。むしろボールを当て合う意味がわからないっ…」



華(共感できるなぁ!野高先輩の意見に!)



坪井ツボーキサイト「ボール取ったけど誰か投げる〜?」



薄井「僕にくれ!ツボーキサイト!」



坪井「その変なあだ名で呼ぶのやめて下さい!?」


坪井は薄井へボールを投げ渡した。



薄井「花子ぉぉーーー!?覚悟ーーー!?」


華(狙われたーーー!?)



薄井「…とみせかけフェイントアターーック!!」



………ズドッ

(一人当たる)




華「お……おっかないよー…」



龍「……」



玲「あら?龍の奴、イヤホン外してる…」



華「さすがに体育の時は外さないと怒られちゃうよ」



玲「甘いわね〜?華。あいつはマラソンの時でさえイヤホンを外さない男よ?」



華「えぇ!?」



玲「もちろん先生が追い掛けて注意するんだけど、逃げ足だけは速いから捕まらないってわけ」



華「へぇ〜!なんか超一流の不良だね!!」


玲「……それは褒め言葉として受けとっておくわね…」






そんなこんなで試合は進み、気付けば先生達と数人しかコートには残っていなかった。


華(まっ…マズイ…。逃げまわっていたら残ってしまったーー!?)



………ズドドッ



雅(弱っちいな)



華「さっきから雅ちゃんが怖いくらいに当ててるね……」



玲「あたしも5人は当てたけど?あ、ボールきたよ。華、投げなよ」



………パシ

ボールを受け取る華。


華「無理だよ!?せっ先輩に当てられない…!!」



玲「あそこの偶然にも残ってる金髪先輩に当てちゃえば?」



華「薄井…先輩…」



薄井「僕を当てるつもりかい?花子…」



華「……。」





わたしはボールを構えた……。







〜あだ名つけ男〜

完。



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