表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とろけるCheese  作者: KoKoRo
145/156

Cheese145〜体育祭、スタート〜

恐怖の体育祭がついに幕を開けてしまった……



玲「よっしゃあ!!騎馬戦頑張るわよ!」



玲チーム「オーーッ!」



華「元気だね……、玲」



玲「今日はそれ一本に賭けてるって言っても過言じゃないわね。華は今日の鳳なんだから、もっとシャキッとしなさい!」


―――バシッ


(華の背中を叩く玲)



華「ふぇえ〜……」



『開会式の準備が整いましたので、生徒の皆さんはグランドに集合して下さい』



華(あ。生徒会長さんの声だ……)



圭「ぅおっし!!二人三脚頑張ろうぜ♪淳ちゃん!」



淳「体操着、逆」



圭「俺?まっさかぁ〜!……シェ―――!?」



華(つ、堤之原くんって、わたしよりドジかも……)




―――その後、グランドにて開会式が行われ、いよいよ競技がスタートしてしまった……。




華(雨降れ〜〜、雨降れ〜〜……)


(陣地でうずくまる華)



??「だーれだ」


(華に目隠しする)



華「その声は……山さんですね!?」



山田「あったり〜♪黄色の大将登場!!立川さん、赤なんだな〜。残念!つーか、こんなとこでうずくまってどーしたの?腹イタ?」



華「違うんです……。ちょっとしたおまじないをやってまして」



山田「な〜るほど。勝利のまじないか!そんなら俺がやったげるよ」


(華の手を掴む山田)



華「や、山さん!?」



山田「♪」


(華の手を擦る山田)



山田「よっしゃ!完了。山田の念、込めといたから、一等間違いなし!」



華「あはは、ありがとうございます。山さん」



『こらぁ――――――――――――!!!そこの変態ッ!!1年に手を出すな――――――!!』



(職員用テントからマイクに向かって叫ぶ浅井)



山田「げっ……、それって俺のことかよ」



華「遠くてよく見えないですけど、確かに生徒会長さん、すごい形相でこっちを見てます!?」



浅井(視力2.0をナメるなよ〜〜!!あのチャラ男め〜〜!!)



山田「あ〜あ、もっと話してたいけど、アイツがうるさいんで陣地に戻るかな。そんじゃま、敵同士だけど頑張れよ?はーなちゃん」



華「は、はい。頑張りマス」




―――その後、山さんは黄色組の陣地へと戻っていった。



華(団長なんだよね、山さん。すごいなぁ)



玲「あ!?華、こんなところにいたッ!?」


―――むんずっ


(華の腕を掴み、座っていた華を立たせる玲)



華「へ??」



玲「ぼけ〜っとしてないで、赤組の応援しに行くよ!レッツゴーゴー!」


(全速力で華を引っ張りながら駆け出す玲)



華「うわわ〜?せっかくの体力温存がぁ〜〜!?」



―――その後、100M走から二人三脚、障害物競争に騎馬戦……午前にやる競技の応援にてんてこ舞いする自分がいた。



華「ぜぇ……はぁ……ぜぇ……はぁ……」



玲「ハチマキ捕ったど〜〜!」



華「玲、すごい……!」



玲「応援してくれた華のお陰よ〜!ありがとね」



華「とんでもないっす」



薄井「……」


(華の目の前を通り過ぎる薄井)



華「!」


―――サササッ


(玲の後ろに隠れる華)



玲「どうしたの?華」



華(あれ……?なんでわたし、隠れてるんだろう……)



薄井「……」


(フラつきながら歩く薄井)



華(薄井先輩、なんだか様子が変……)



坪井「おい、薄井!!大丈夫かよ?顔色悪いぞ?」


(薄井のもとに駆け寄る坪井)



薄井「ああ、なんだ。ツボーキサイトか」



坪井「なんだとはなんだよ?!」



薄井「次は1000M走だな……。君が出る競技ではないか!?こんなところでボヤボヤしていないで、働けぃっ!!」


―――ブシューーッ


(懐から水鉄砲を取り出し、坪井に浴びせる薄井)



坪井「あちぃッ!?お湯じゃねーか!?」



薄井「うはははは〜♪もっと嫌がりたまえ〜〜い♪♪」



華(あ……悪魔だ……。悪魔が降臨なさった……)



玲「相変わらずテンション高いわね〜!金髪先輩」



華「あはは、いつも以上かも」



玲「あの人は青なのね〜……って今現在の点数で青に負けてるし!?「



華「白組が628点、青組が555点、黄色組が510点で、赤組は――」



譲「単独ビリっケツの374点」



華「でっ、でたぁ?!」



譲「ざまぁみろ。これで白組の優勝は決まりだな。ついでに女子の応援も全部俺がもらう」



白組女子応援団「譲くんかっこいい―――!!」



玲「なによ、あんたッ!華に恨みでもあるわけ!?」



譲「……フン。おまえみたいな男女に興味ないね」



玲「……殺ッ」ギラリ



華「玲、落ち着いて……」



淳「赤は負けないぜ?」



華(淳……くん?)



淳「色別で勝つ。ね?立川さん」



華(え゛?)



譲「へぇ?残念だな。この女がどれだけ速いか知らねぇけど、俺も色別の選手なんだよ。まぁ、お手柔らかに頼むわ。立川華助」



華「華助じゃないっ!」



玲「あんた、いい加減にしないと……」ブチブチッ



淳「伊藤さん、一旦落ち着こう??」



玲「うがぁ〜〜ッ!!」



華「わたし、絶対負けないから。覚悟しなさいよ!!鳴海譲!」



譲「……そうこなくっちゃな。口先だけじゃないってことを証明してみせろよ?華助」



華「だから華助じゃ――」



………ゴチッ


(譲の頭をグーで殴る淳)



玲「よくやった!池本!」



淳「さっきから立川さんに馴れ馴れしいんだよ。おまえ」



譲「いてぇ〜、今マジで殴っただろ!?」



淳「ごめんね、立川さん。色別頑張って!応援してる」



華「うん。ありがとう」






そして、午前の競技は終了。以前として赤組の得点はビリ。


すべては午後の競技に託された―――



がんばろう……



お弁当の卵焼きを口に頬張りながら、わたしは勝利を心に誓った。








〜体育祭、スタート〜

完。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ