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あの時出会わなかったら・・・。

作者: 並木朱花

目次

「なんであの時助けたの?」

「私はあの晩死のうと思った」

「あなたが助けなかったら今頃私は何してんだろう?」


主人公

川島美姫

櫻井杏平


・なんであの時助けたの?


「嫌!離して!私は死ぬの。生きてても意味がないの。」

結局助けられた。

そう、私を助けてくれた人こそがこの櫻井杏平だ。

「死にたい…もういや…。」

一回絶望仕掛けた私を救ってくれた。

「あはははは。」

私は今当たり前のように杏平と一緒にいる。

「ねぇー、杏平?」

「ん?」

「なんであの時助けたの?」

「それは…」

「もういい。もういいよ!!」

「え?」

「私、死ぬから…」

「おい待てよ、美姫。」

「何?」

「わかったよ。話すよ。」

「ホント?」

「俺のおふくろと同じ死に方だったんだ。だから、せめてお前だけは助けたかった。」

私は、その言葉を聞いて安心した。

私と同じ死に方かぁ。

その人、どんな気持ちで死んで行ったんだろう?

怖かったのかな?楽なのかなぁ?

アノトキノワタシは何も知らない…。


・私はあの時死のうと思った。


人はいつか必ず仲間を裏切る。

だから、私は誰も信じなくなった。

なのに、杏平は仲間でもなく恋人でもないのに助けてくれた。

「杏平、私本当は前に妊娠してたの。でも、ある時私からすべての物が消えてリストカットしたの。そしたら、あの子まで消えてっちゃった。だから、私あの晩死のうと思った。」

私はすべてを話した。

夢も希望もなかった私に勇気をくれたのは杏平、ただ一人。

人生は自分通りにはうまくいってくれない。

「大丈夫。美姫には俺がいる。」

何でそんなに優しい言葉をかけてくれるの?

それじゃあ、私ますます死ねなくなっちゃうじゃない。

うまく言えない。

自分の気持ちを上手く言えない。

「好きだよ。杏平。」


・あなたが助けなかった今頃私は何してんだろう?


杏平にこの言葉が届く?

届きそうもない遠く離れた言葉が届く?

自分は気づいていないけれど、知らない間にお互い両思いになってるときが多い。

私は時々あの日の事を思い出しこう思ってしまう。

「杏平があの時助けてくれなかったら、今頃私は何をしてるんだろう?」

って。

ホントに私は自分を愛せないだめだめなのかも知れない。

(やっぱり私死にます、ごめんなさい。)

と書いたメッセージを杏平の机に置いた。

「さようなら、杏平。」

やっぱり、あの時杏平はスーパーマーケットで私を見かけて一目惚れして私をつけていたんだね。

でも、ごめんね。もう私はこの世から消えます。さようなら。

「杏平、元気にしてますか?」

やっぱり私の生きる意味は「杏平」しかなかった。

「杏平、ありがとう。私を見ていてくれてありがとう。」


ーENDー

こんにちわー。

私がこの作品を作り出した理由は、実際私の親友が亡くなってしまったからです。

あの時、親友が言った言葉を恋愛小説にしてみました。

今度はこの作品よりも泣ける小説を書きますので応援をよろしくお願い致します。

では、次回をお楽しみにしてください。

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