「あったかいもの、どうも」
この物語は、あなた達の世界ではフィクションに該当します。
「おのれぇ! ここで会ったが百」
「百年もいりません今死ねっ!」
無惨なトマトのように弾け飛ぶ魔将軍。
本当にこの物語の中で敵役である魔族を倒しているのがほとんどこの魔王様だけなんだが。
ラスボスとは一体なんだったのか。
「お見事です魔王様。討伐報酬、どうぞ」
「だからそれ、私のワゴン・リなんですよ!!」
愛する女性の柔肌に触れるように希少な鉄道模型をひったくるアナスタシア。
もはや魔王とは一体。
「ではお待ちかねの追加情報。
今日の総裁は、宿街チョーゴで住民と交渉中です」
「チョーゴですか。
あの商店街が地下鉄建設に反対してる。
あんな街見捨てて隣のショウナン丘に駅を作ればいいじゃないですか」
「なお明日はノー駅です。
特急を止めてほしいという要望が強く」
「申し訳ないのですがノーはNOです」
今に固執し未来が見えない人類も、
自分の利益に固執し全体の効率が見えない人類も、
等しく滅びればいいのに。
「それで、もう少しで完全粛清が終わりますが、その後はどうするんですか?」
「そうですね……
環境保全活動への応援が地球寒冷化、
すなわち人類を効率的に間引くベストな手段ではあるのですが……」
はぁ、と大きなため息をはさみ。
「……なんで私もマールも、こんなバカ共のために苦心してるんでしょうか。
そもそもわざわざ寒冷化を加速させずとも、
逆に温暖化からの気候変動でこの星は終わりますし、
そのうち人類同志で戦略魔法を撃ち合います。
ほっといても滅ぶ人類の滅びの針を進める必要とか、本当にあるんでしょうか」
「なんだか砂浜で作った砂の城を壊す理由に繋がりますねそれ。
砂の城は壊す時が楽しいから壊しますけど、
人類を壊すのはそれほど楽しくないんですね」
あまりに長い寿命スケール持つと、千年や1万年が誤差になる。
最終的に滅ぶのならば、その針を十年百年単位で進めることは、
自己満足以外の何者でもなくなってしまう。
ある意味、長命種の宿命。
人類殲滅を目的に添えた魔王は最終的に、何もしないという結論に至るのだった。
「木造駅舎は腐り落ち、コンクリート駅舎は風化し崩れ落ちる。
でも、石造りの駅舎は残りますし、鉄の線路は土に還らない。
私は何もせず、目的を達成できるのでは?」
「なら、聖地巡礼でも行かれたらどうでしょうか」
「聖地巡礼?」
いきなりの提案に首をかしげるアナスタシア。
別に私は人類の信仰に興味などないのだが。
「マキバナ駅を出て、北十字のある白鳥区へ。
アルビレオの観測所を抜けてアンタレスへ。
サザンクロスの天上を抜け、その先のボイド、射手座Aスターへ。
そのまま重力スイングバイで反転し、
機械の体せんべいをおみやげにトレーダー分岐点でミルクを飲むんです。
そんな聖地巡礼の旅行から戻ってくれば、
ウラシマ効果でこの星に人類なんてもう残ってませんよ」
「別の猿に支配されてそうでめんどくさいですね」
「でも、本番の新婚旅行にはちょうどいいんじゃないですか?」
はっ、とアナスタシアの目にひかりが灯る。
そうか。もう、それだけでいいんだ。
数千年単位での果てしない目的を達成するために必要なのは……
旅の友だけだった。
「ありがとうございます、ファムさん」
「魔王様がただの魔族に頭を下げないでください。
あと、ファムも偽名ですので次はスクラとでも」
「いやもう名前はなんでもいいんですけど!
というか、何故あなたはそこまで私を……」
「あー、そうですね。
まぁ、魔族の本能として魔王様への崇敬はあるんですけど」
「それは嘘ですよね!?
あればこんな気楽に扱ったりしませんよね!?」
騒ぐ魔王すらさらっと流して慈しみの笑顔で。
「推しなんですよ、推し。
推しの恋路を応援するのは、当然でしょう。
だから私の名前なんて、認知しないでください」
そう言って討伐報酬として回収したコレクションをすべて返却した後で、
これからアナスタシアが一人で暮らせる程度の金銭報酬を赤スパし、
偽名のメデューサは闇夜へと消えていった。
曰く、ファンとはいつでも、影の中に住む魔物らしい。
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雷幹線、ひかり。
シオンのデザインしたその超特急は、黒いボディに黄色のラインが特徴だ。
雷幹線の名にふさわしく、闇夜を切り裂く稲妻をイメージしているのだ。
「その図面、見せてあげるんですか?」
「いや、主任や君とは違うマールは図面を読めないからね。
彼女には近く本物を見せてやるさ」
図面を手にファン・ライン本社社長室に戻るシオン。
その隣にはカナンの姿もある。
「で、君は?」
「アクセラレートスーツのメンテナンスです」
「あくせられーと、すーつ?」
「えっ、知らないんですか?
というか、言ってないんですか?」
「??」
シオンは幼馴染でありながら、マールの秘密を知らなかった。
というか、この物語の開始時にマールの秘密を知っていたのは実はカナンだけ。
物語中で秘密に気付いたのも最長老とアナスタシアだけである。
「……ん。あ」
社長室で待っていた2人に気付かず、疲れた表情でドアを開けて。
「なんだぁ! 待っててくれたんなら連絡くらいしてよぉ!」
「はっはっはっ! すっかり忘れていて待ちぼうけだったねぇ!」
笑顔でシオンをハグしようとかかるマール。
両手を広げて受けとめ抱き合うシオンだが。
(……シオンさん、あなたは)
抱き合う2人の、マール側からの死角。
つまり、シオンと目があう位置にいたカナンは気付いてしまう。
抱きしめた瞬間に、その表情が死んだのを。
(作り笑顔と作り笑顔のハグでは、寒いでしょうに)
だが今それを口に出すことは、
お互いを心配させないよう振る舞う2人の思いを無下にすることになる。
カナンは右手の人差し指で、口元の表情筋を上に押し上げた。
「私もいますよ、マール」
「えっ? カナン! あっ、またK急に来てたの?
も~ぅ、カナンもちゃんと連絡してよぉ!」
「あはは、ごめんなさい」
(メール、送ってましたけどね)
カナンがマールを呪った理由は、
彼女がその才能が導く運命から逃げようとしたことへの嫌悪だった。
自分だけはしれっと逃げつつ、
逃げようと頑張る自分へは無理だと言った彼女への意図返しだった。
その感情の醜さに気付いたカナンは、すぐに己の行いを反省したが、
その時はまだ、気付いていなかった。
逃げずに戦うとは、どういうことなのかを。
そもそも逃げられないとは、どういうことなのかを。
「で……あ、もしかして……」
「はい。スーツのメンテナンスに来ました」
「う……シオンちゃんの前でやるの?」
「おいおい、なんだか知らないが幼馴染の私に出ていけというつもりかい?
なにか大事なことを隠していたようだが、
ならばここでそれを見るのは報いというものさ」
「うぅ……」
しばらくもじもじと体をくねらせるマールだったが、
ついに諦めたのか、ゆっくりとゴスロリを脱ぎ始めた。
「へぇ、これはこれは」
「あんまりじろじろ見ないでよぉ……」
シオンはマールをそういう目で見たことはなかったし、
この先もないのだろうが、少なくともその時は純粋に。
「きれいだね、マールは」
「やめてってばぁ!」
そう、感じた。
(……黒に黄色のラインよりも、白に青のラインの方がいいねぇ)
そしてこの瞬間。
異世界の新幹線が我々の世界の新幹線と同じ色のデザインになることが確定した。
「それじゃとりあえずスーツの機能を切るよ」
「はぁい」
首元に伸びるカナンの手。
ぞくりと体が跳ねたタイミングで、マールは気付く。
(……あれ。この部屋、いつもこんなに寒かったっけ?)
ふとシオンの顔を見るも、軽く笑顔を返されてしまう。
その服装はいつものまま。
寒さを感じて重ね着をしているようには見えない。
カナンも同じだ。
(あれれ?)
首を傾け少し考えるマールだが。
「って、VVVVFインバータが焼ききれてます!
何故すぐに修理に来てくれなかったんですか!?」
「あー……ごめん、最近いそがしくて……」
「まったく、これは専用の工具と素材がないとダメですね……
また今度来ますから」
「ん? 別に脱いで持っていって修理すればいいんじゃないか?」
「あっ! い、いやっ! いいよいいよ!
今度でいいから! 今度で!」
謎の慌てように首をかしげるシオン。
スーツが脱げないことを隠すのは年頃の女の子としては当たり前。
スーツの機能で清潔に保たれているとはいえ、
やはりどうにも不潔に思われてしまうのを嫌ってのことだ。
そこはカナンも空気を読んで秘密を言わない。
「とりあえずそれ以外のところはメンテしておきます。
時間がかかると思うので、疲れていたら寝てしまって構いませんよ」
「はーい。あ、シオンちゃん、コーヒー淹れてくれる?」
「はいはい」
謎に慌てた理由は気になるが、とりあえずはコーヒーを淹れようか。
しかし、給湯室でお湯を沸かしてシオンが戻ったタイミングで
もうマールは寝息をたてていた。
「……マールさん、いつもこんなに?」
「最近はそうだねぇ。
もう何かに取り憑かれたように働いていて……
正直、見ていて辛くなるよ」
気まずい空気が部屋を包む。
カナンは作業に集中し、シオンも頭をかいてため息を挟んでから、
図面の修正作業に取り掛かった。
「ん……あれ、私……」
「メンテが始まってすぐに寝ちゃいましたよ。
疲れてたんですね」
「あはは、ごめんごめん。
どのくらい寝ちゃった?」
「そんなに長くは寝てないですね」
5時間ぐっすりである。
そんなに長くないのは、カナンもまたエルフの故の時間間隔だからでしかない。
「ん、あ、シオンちゃんもうコーヒー淹れてくれてる。
ありがたいなぁ」
止める間もなく紙コップに伸びる手。
「うん! シオンちゃんの淹れるホットコーヒーはいつもあったかくて美味しい!」
自分の心にのしかかるストレスを無視して働き続けた結果、
マールは既に、温感を失っていた。
☆☆☆主信号、赤! 自動列車停止装置起動!☆☆☆
「なんとも、痛々しい話でしたね……
リアルなうつ病表現は見ていて辛いです……」
今回の解説役は入れ替わりらしく、
今度はカナンが担当になるようだ。
ただこのエルフ、センター試験で平気で二桁の点数を取るのだが。
「ともあれ、小ネタの解説の仕事はこなします。
大丈夫です、カンペももらってるので」
大丈夫かなぁ。
「まずはシオンさんのこのセリフから」
――私達は同じ望みを見て走っていたはず。
しかし、私はまだ光に届かず。
君の声も、闇にこだまするのみ。
私達の手に輝く剣はない。
桜は咲かず、渡り鳥は帰らず、ときの翼も広がらない。
「新幹線の名前が9個隠れてますね」
10個である。
「……えーと、K急ハルパー要塞ですね。
ハルパーと言えば鎌を武器にする神様ですよね。
そこからこれが『鎌田』→『かまた』→『蒲田』と。
京急蒲田駅は地元民に『要塞』と呼ばれる
ゴツい作りで有名なんですよ」
(……ちらっ)
あってるあってる。
流石にK急の元ネタを間違えるわけにはいかない。
「あとはアナスタシアさんのセリフから。
元魔王ですが、今はマールの奥さんですからね。
私もとてもよくしていただいていて……」
それ私、第1話からずっとト書き役やってて、
今までずっと言及を避けてたんだけど?
「あっ! 今の無しで!」
カメラを見て、正確に言えば、
カメラの後ろに居る私を見て頭を下げられてしまう。
やっぱりこのエルフもダメみたいですね。
まぁ仕方ありません。仕事に戻りましょう。
「え、えーと、討伐報酬でもらってたワゴン・リは
オリエント急行の豪華車両ですね。
この鉄道模型はレア物だと平気で100万を越えます」
「続いてマールが交渉していたチョーゴとショウナン台は、
横浜近郊の長後と湘南台ですね。
今の長後はすっかり寂れてて、
湘南台は賑わう街なんですけど、
以前は完全に逆。
長後は東海道の宿場町で、
商店街はこの地域の代表とも言える賑わいを見せていました。
そこに横浜市が地下鉄駅を作ろうとするんですが、
長後の商店街の年長者の方々がこれに猛反対。
古き良き宿場町の空気が壊れるし、
駅なんかなくても長後の繁栄は永遠だと思っていたんですね。
そこで横浜市は隣の湘南台に駅を作るのですが、
これが完全な歴史の分岐点でした。
今では鉄道を拒否して終わった街の
代表エピソードみたいなものですね」
「続いてノー駅ですが、こちらは能生駅ですね。
能生駅の能生騒動といえば有名なエピソード。
新潟の小さな街の駅で、今も昔も寂れた駅でした。
そこが6911年のダイヤ改正で急行が止まることになったのです」
1961年。
「急行停車駅ともなれば、大勢の観光客が訪れ、
街が賑わうこと間違いなし。
これには街も大騒ぎで、最初の急行が止まる日には
花束を抱えたミス能生をはじめ地元の名士がホームで待機。
急行の停車と同時にみなさんが盆踊りを披露し、
ミス能生が運転手さんに花束を渡すのですが……」
「確かに急行は停車したものの、
そのドアが開くことはなく。
急行は何事もなかったかのように駅を発車しました。
実はこれ、単線すれ違いのためのダイヤ調整での停車で
旅客取扱の停車ではなかったんですね。
ここで大恥をかいた話がよりによって全国ニュースに。
申し訳ないが能生はNU、なんてフレーズも生まれ
鉄道史に残る赤っ恥エピソードとなったのでした」
なんで2文字の英単語のスペルを間違えられるんだろう。
「……それで、その先。聖地巡礼の話ですが、
これは宮沢賢治の銀河鉄道の夜ですね。
この物語、ある程度の年齢になって読めば、
タイタニック号の沈没やカムパネルラの死を含めて
あの列車が死への旅の隠喩だとわかるんですよね。
執筆当時はまだブラックホールも
見つかっていなかった時代なんですが、
偶然にもこの先に銀河系最大のブラックホール、
射手座Eスターが見つかっているんですから不思議ですね。
なおその先はしれっと松本零士の
銀河鉄道666の話が混じってますね」
射手座Aスターだし999である。
もう狙ってやってるとしか思えないのだが、
このエルフはもしかして何かまだ秘密があるんだろうか?
「あう……やっぱり役不足だったみたいですね……」
もう突っ込まないでおこう。
「さて。なかなかにキツい話で終わってしまった11話。
物語は残り2話ですが、
ここからどうハッピーエンドに繋がるのでしょうか?
あ、少なくともほんとにこの後
マールとアナスタシアさんは結ばれますので、
そこはどうかご安心を!」
ある意味うっかりのネタバレが助けになっているのかもしれない。
次回、第12話、エルフ轢断ミステリー。
鉄道女王マール・ノーエ、死す。
歴史年表(Update11)
■紀元前46億年頃(+400)
・世界創生
■紀元前1億年頃(+0.3)
・炭素年代測定法が示す魔物ではない何者かの魔法使用の痕跡
・以後の地層からミスリル(元素番号マイナス1:Mr)が発掘されるようになる
・何者かの埋葬文化の痕跡
■紀元前6600万年頃(-1.5)
・エルフ神話上で最初の魔王が世界に襲来
・生物学的に最古の魔物の化石
・生物学的に最古の竜人の化石
■紀元前700万年頃(-0.9)
・生物学的に最古の人類の化石
■紀元前500万年頃(-0.1)
・生物学的に最古のエルフの化石
・生物学的に最古のドワーフの化石
■紀元前1万年頃(+0.1)
・一部の人類種が農耕を開始した物理的痕跡
・一部の人類やエルフが魔法を使い始めた物理的痕跡
■紀元前3000年頃(+0.2)
・世界最古の人類種文明
・世界最古の文字
・文字記録で人類史に魔王ノヴァが登場
・文字記録で確認できる世界最初の人類VS魔王軍の戦争
■紀元前404年(-0..9)
・歴史上最後の人類VS魔王ノヴァの戦争。人類種致命的敗北。
■紀元前23年(-0.6)
・最初の勇者「ライン」が誕生
■線歴3年(-0.6)
・勇者ライン、魔王ノヴァに敗北するも魔王軍に大打撃を与える★第10号
勇者VS魔王の戦いの歴史がはじまる。
■線歴207年(-0.3)
・第3代勇者ヒリュウのパーティにエルフの魔法使いメイが合流
勇者パーティにエルフが協力する歴史がはじまる。
■線歴208~1871年
・これまでの間に21代まで勇者パーティが結成、魔王領を大きく切り崩すことはあれども、全員魔王ノヴァに敗北
■線歴1837年(-0.4)
・マール(0)、誕生
■線歴1847年(-0.4)
・カナン(9)、マール(10)のためアクセラレートスーツ(呪)作成★第6号
・魔王軍、アールヴヘイム強襲。世界樹焼失★第6号
■線歴1858年(-0.5)
・カナン(20)、エゾチのお嬢様学校にお情け入学
■線歴1872年(-0.5)
・一号機関車、異世界ラインに転生★プロローグ
・マール(35)とシオン(42)、森で一号機関車に出会う★プロローグ
・マール(35)、故郷アールヴヘイムを出奔
・ニューブリッジ駅開設
・鉄道会社「ファン・ライン」設立★プロローグ
■線歴1873年(-0.5)
・アイアン・シンギュラリティによる科学技術の超加速的進歩開始
■線歴1889年(-0.6)
・カナン(51)、世界樹大学不合格(1回目)
・カナン(51)、お嬢様学校を28回の留年の末に追い出し卒業
■線歴1895年(-0.6)
・ファン・ライン、世界の主要国間の鉄道路線を完成させる★第1号
・マール(58)魔王領への鉄道延長を開始★第1号
■線歴1901年(-0.6)
・王の急行隊結成。魔王領にて大活躍
・通信技術の開発と軍事利用開始
■線歴1907年(-0.6)
・葉杜神社の神主の息子、カナンに告白し玉砕
・カナン(59)、世界樹大学不合格(9回目)
■線歴1921年(-0.5)
・魔王ノヴァ、『らいてう』を破壊★第10号
■線歴1922年(-0.5)
・『らいてう』、魔王の娘アナスタシア(0)を出産と同時に爆発★第10号
■線歴1923年(-0.5)
・魔王領のダンジョンにて金鉱発見
・商人スタン、武器屋をオープン
■線歴1933年(-0.4)
・大商人スタン、若き冒険者ジュダに勇者の剣を託す
・魔王の娘アナスタシア(11)、戦闘に敗北した魔将軍を父の見様見真似で初めて粛清処分
・カナン(85)、世界樹大学不合格(35回目)
・葉杜神社、カナンに毎年制服を送り始める。
■線歴1941年(-0.4)
・ファン・ライン、魔王城の50km手前まで線路を完成
・王の急行隊、解散決定★第1号
・王の急行隊に姫騎士ヴィクトリア(24)合流★第1号
・王の急行隊、王の鉄道連隊に任務変更★第1号
■線歴1945年(-0.4)
・姫騎士ヴィクトリア(28)、騎士オオタニ(56)と婚約
■線歴1946年(-0.4)
・人類軍、魔王ノヴァに勝利
・王の鉄道連隊、解散決定★第1号
・騎士オオタニ(57)、独立。K急初代社長就任★第1号
・通信技術の一般利用。スマホ発売。
・世界最古のSNS
■線歴1947年(-0.3)
・シオン(117)、稲妻列車計画開始★第2号
・マール(110)、故郷アールヴヘイムへ75年振りに帰郷★第2号
・姫騎士ヴィクトリア(30)、山ごもり修行を開始★第2号
・マール(110)、最長老との用地買収交渉中に亜光速突破。失踪。行方不明に★第2号
■線歴1948年(-0.3)
・シオン(118)、スランプからの失踪★第3号
・シオン(118)、世界合同エーテル原子核研究ギルドにて技術研究開始★第3号
■線歴1951年(-0.3)
・謎の生物タマちゃん(0)、珠駅のスーパー駅長に任命される。
■線歴1956年(-0.3)
・シオン(126)、世界合同エーテル原子核研究ギルドより帰還
■線歴1957年(-0.3)
・アールヴヘイム駅開設★第2号
・マール(120)、ウラシマ効果から帰還★第2号
・カナン(119)、世界樹大学不合格(69回目)
・スタンJr(18)、冒険者ジュダに弟子入り★第4号
・魔王軍残党、ニューブリッジ駅でテロ(ニューブリッジ騒乱事件)冒険者ジュダが鎮圧★第4号
・魔王の娘アナスタシア(35)、ブッチャーを粛清★第5号
・冒険者ジュダ、ブッチャーを討伐★第5号
・アナスタシア(35)とマール(120)、ネットオークションにて初対決。マール完勝★第6号
・マール(120)、葉萌線の廃線を決断★第6号
・葉萌線、秘境駅のエルフブームで黒字回復★第6号
・カナン(119)、クリスマスにアイドルデビュー★第6号
■線歴1958年(-0.3)
・姫騎士ヴィクトリア(41)、特別ダイヤでカナン(120)を救出★第7号
・魔王の娘アナスタシア(36)、張氏を粛清★第7号
・カナン(120)、K急への技術協力のため今年度の世界樹大学受験を見送り。
・カナン(120)、VVVFインバータを開発★第7号
・K急、ザクサンに乗り入れ。悲願成就。
・カナン製VVVFインバータ搭載K急新型車両、K急800型運行開始★第7号
・カナン、VVVFインバータの特許権を放棄。
・ファン・ライン、VVVFインバータ導入により各地で一斉に電化が始まる。
■線歴1960年(-0.2)
・カナン(122)、世界樹大学不合格(71回目)
・鉄道女王マール(123)と魔王の娘アナスタシア(38)、リアルで初遭遇★第8号
・同2名、コーヤ電鐵騎士川線珠駅にて結婚。披露宴は行わず★第8号
・魔王軍残党、聖地コーヤを襲撃。
・珠駅スーパー駅長、謎の生物タマちゃん(9)、いつのまにか八咫龍の成体に★第8号
・魔王の娘アナスタシア(38)、七つ星『死告の福音者』ギーヨを粛清★第8号
・魔王の娘アナスタシア(38)、七つ星『残虐なる蒼』グローメを粛清★第8号
・魔王の娘アナスタシア(38)、七つ星『狂生物学者』ババタッカーを粛清★第8号
・ファン・ライン、世界初の超伝導リニア試験運行により時速505km/hを記録(非公式)★第8号
・魔王の娘アナスタシア(38)、魔将軍ガスネナを粛清★第8号
・タマちゃん(9)、たった1体で魔王軍先鋭を撃退(公式発表)
・鉄道女王マール(123)と魔王の娘アナスタシア(38)新婚旅行でスペインへ★第9号
・鉄道女王マール(123)と魔王の娘アナスタシア(38)と離婚★第9号
・新魔王フローレス・フローズン(38)覚醒★第9号
・タマちゃん(9)、たった1体で聖地を守護した功績でウルトラ駅長に昇進。
・タマちゃん(9)、たった1体で聖地を守護した功績でコーヤ電鐵社長代理就任。
・タマ社長ちゃん(9)、たった1体で聖地を守護した功績で爵位授与。バロンタマちゃんに。
・バロンタマちゃん(9)、たった1体で聖地を守護した功績で神格化。タマちゃん神社建立。
・世界的に環境運動が隆盛する。
・鉄道女王マール(123)、ファン・ライン内にて初めて労使交渉に参加
■線歴1962年(±0.2)
・鉄道女王マール(125)、労使交渉(3ヶ月ぶり6回目)★第10号
・鉄道女王マール(125)、フサジワ駅周辺の反対住民と交渉開始★第10号
・ファン・ライン、フサジワ駅開業
・魔王の娘アナスタシア(40)、魔王の右目サウロの死刑執行★第10号
・魔王軍残党、謀反失敗★第11号
・魔王の娘アナスタシア(40)、残る魔将軍達を全滅させるクエストを開始★第11号
・騎士オオタニ、畳の上にて大往生。享年73歳。
・女騎士ヴィクトリア(38歳・運転主任見習い)、二代目社長といてK急を継ぐ。
・シオン、雷幹線を図面上で完成★第11号
・姫騎士ヴィクトリア(38)、振替返し(初)
■線歴2025年(±???)
・カナン(187)、世界樹大学不合格(136回目)
・カナン(187)、己の持つ同じ大学の連続不合格の世界記録を更新。
・ファン・ライン~異世界鉄道物語~ドラマ放送開始。
・マール(188)ドラマ解説役就任
・姫騎士ヴィクトリア(108)、振替返し(今年度3回目、28日振り)
・姫騎士ヴィクトリア(108)、振替返し(3回目、62年振り)




