「伝説がはじまった日」
この物語は、あなた達の世界ではフィクションに該当します。
「本日も、騎士川線をご利用くださいまして、ありがとうございます。
この列車は、全車指定席。
臨時ヤタノドラゴン、コーヤ行きです」
瞬く間に最高速度260km/hまで加速したヤタノドラゴンを前に、
山2つを越えての27kmの距離は一瞬である。
「おい、なんだあれは!?」
「ドラゴン? いや、足が3本あるぞ!」
コーヤを強襲していた魔王軍の先鋭からは頭の上に乗る見知った姿が死角になっていた。
「止まります息と、心停止時刻をご案内します」
無表情で地を這うゴミを一体一体指差し。
「元魔王軍第七師団副隊長『死告の福音者』ギーヨ、16時19分」
「なっ……やめっ! やめろぉ! うぎゃぁぁぁぁああああ!」
先の戦争の最後、残り10人となった隊で1000人の兵を相手に殿を務め
自らも生き延びた第七師団の豪傑が。
「元魔王軍近衛部隊所属『残虐なる蒼』グローメ、16時20分」
「どうなってる!? 頭の上に誰が乗っ……」
魔王ノヴァがその強さに絶対の信頼を置いていた近衛のエリートが。
「元魔王軍魔法教導隊教官『狂生物学者』ババタッカー、16時21分」
「これだから戦場に出るのは嫌いだと言ったんですよぉ!」
今も昔も魔王軍の先鋭魔道士を育成し続けてきた教導隊の教官が。
この3分で誰もが知る魔王軍残党七ツ星の中の3人が瞬殺された。
「終点、魔将軍ガスネナは、16時……」
「ふざけるなぁ!」
しかし、強襲部隊を率いる魔将軍は一筋縄ではいかない。
今回の聖地強襲を自ら計画し自ら前線に立ったガスネナは、魔王軍残党きっての武闘派。
アラクネ種の彼の戦闘力は、現存する魔物の中でも最高レベル。
前魔王ノヴァですら正面からの戦闘を避けたと言われる圧倒的強者である。
「ちっ……!」
「マール!」
吐かれた糸が翼に絡みつき、ヤタノドラゴンの巨体が傾く。
「ATC開放。4速……5速……全速!」
強引な加速と同時に炎魔法を展開。
糸を焼き切り、一度空高くへ。
ヤタノドラゴンは今、巻雲の中を飛んでいた。
「アナスタシアさん、よくゴミ1つ1つの名前覚えてるね」
「え、あっ! そ、それは! 人類の敵の中でも強敵として有名ですし!」
「それにすごいよね。その魔法、オリジナル?
私は攻撃魔法、本に書いてあるのしか使えないからさ」
名前の知られている魔法はすべて使えるという意味である。
「あ、そ、そうなんです。これでもちょっと腕に覚えがあって……」
「すごいなぁ。そんな殺傷力の高い魔法見たことないよ。
私なんかよりもずっと強いんだね」
「で、でも! 追尾性に欠けますし、速い相手は苦手で!」
「なるほどね。あの害虫、すばしっこいから。
蜘蛛なのにゴキブリみたい」
「魔将軍ガスネナ。
先の戦争を生き延びた魔物の中でも随一と語られます。
あの素早さで、フィールドもかなりの硬さだとか」
「半端な魔法じゃ傷1つつけられないってこと?
当てられても私じゃ厳しいかも」
「足止めができれば私の魔法で終わるのですが……」
しばらく考えるように黙って。
「終点の到着は何分?」
「え?」
「終点には何分に到着する予定だったの?」
「そう、ですね。相手も強敵ですし、余裕を見て……」
ちらりと腕時計を確認して。
「16時28分、とか」
「あと5分」
相手はおそらくこの世界で一番強い魔物なんだが。
余裕を見てとは一体。
「変わって、アナスタシアさん」
「え、あ。はい」
頭の座り位置を入れ替え、角をアナスタシアの手に渡し。
「足止めだけすればいいんだよね?」
「え、えぇ……」
「なら私がやる」
「しかし相手は魔王軍でも……!」
「相手が誰だろうとも!」
頭の上に立ち、こきこきと手首を鳴らして。
「この国の鉄道は、定時を守る。それだけだよ」
青い空に白い線を引いて飛ぶマール。
セイレーンの歌声がドップラー効果で歪んだ。
緑の長髪を風になびかせて急降下するその姿は後ろから見て、まるで。
「……はやぶさみたい」
しかし、高層雲の中でマールの速度は音速にすら届かず頭打ちになる。
(アクセラレートスーツの出力が上がらない……さっきの……
この状態でATCを解除したら、スーツが壊れるかも……
VVVVFインバータはまだしも、排泄物と老廃物の除去機能が止まったら、
流石に女の子として終わる……!)
そういう判断ができる程度には冷静だ。
エルフもアイドルもおしっこをするが、マールはしない。
してはならないのだ。
(それでもまだ……)
層積雲を突き抜け、視界に蜘蛛の体を捉え。
「私の方が最速い!」
「エルフの魔道士……いや、鉄道女王だとぉ!?」
ガスネナが即座に反応し、蜘蛛の糸を空に向かって展開。
納豆の糸のように後を引きマールを前後左右から追い込むが、
空中でバレルロールし弾幕の隙間を縫って飛ぶ。
(蜘蛛は8つ目から入る情報を適切に処理し、行動する……
その脳は体に対して極めて大きい。
単純な話、人類種よりも脳の処理スペックが高い証拠。
しかし、それでも……!)
アクセラレートスーツの出力は上がらず、出せる最高速度は300km/h。
だが、無茶な魔力を使わずとも速度を出す方法はある。
(電磁場展開)
体の周囲に電磁場を展開。
同時に体の周りを何重にも回るように電撃のラインを巻き付ける。
それはコイルの役目を果たし、周辺の電磁場と反発と引き合いを繰り返す。
「超伝導加速……!」
マールには教本内の魔法しか使用できない。
それらはすべて単独で成り立つ古典的で単純な魔法だ。
しかし急発展した科学知識を応用で乗せてやれば、
単純な魔法の組み合わせで超常の効果を引き出すことができる。
今のマールの魔法も、電撃魔法としては初歩的なものの組み合わせにすぎない。
MP消費もごく僅か、アクセラレートスーツは歌声を上げすらしない。
それでもたったこれだけ。
これだけのことで、彼女は時速505km/hまで加速する。
魔法だけでも、科学だけでも至れない極。
あらゆるの魔術体系と、科学の理論を識るマールだからこその技である!
が、しかし……
(スーツの調子が悪い……
もしかして今の状態じゃ、飛ぶだけでやっとなの?)
飛行魔法は実は非常に高度な魔法。
飛行しながら別の魔法を使う場合、
アクセラレートスーツによる補助が必要だった。
しかし、今はその補助が機能していない。
このまま無茶をすれば、本当に女の子として終わってしまう!
(牽制の目眩ましを放つのもやめた方がいいかも。
リニアブーストのエンチャントが切れる3分。
そこまでにすべてを終わらせる!)
ちらりと雲の上を確認してから、
目標の蜘蛛型の魔物へ突撃をかける。
さも、近接攻撃を仕掛けようとしているように見せかけて。
「今のあのエルフは俺の糸よりずっと速いな……だがなぁ!」
そんなマールを接近させるものかと
マールの動きを先読みし、糸を網のように張る。
そのために脳がフルスペックを出して演算処理を進めていく。
(それだけ頭を使ってくれれば……)
「ちっ、太陽を背にしやがって……!」
(処理のディレイで、足も止まる!)
「今だよアナスタシアさん!」
「警笛鳴らせぇ!」
「ゴロロロォォォォオオオオ!!」
突き出した腕先とマールとガスネナが一直線に並ぶ。
一瞬アナスタシアの脳内に「このまま鉄道女王ごと」
と、魔が差した、が。
(速すぎる……!)
マールが離脱。その一瞬後に放たれた魔法が、ガスネナを貫いた。
「ただいま!」
「おかえりなさい!」
2人の少女は龍の頭にて笑顔で抱きしめあった後で。
「それじゃ、後は……」
「えぇ、簡単なこと……」
――蹂躙あるのみ!
そこからはもう、言葉通りの蹂躙……いや。
「やめっ……助け! ぎゃぁぁぁぁああああ!」
「お助け……お助けください姫様! アナスタシア様ぁぁぁぁああああ!」
もはや、虐殺であった。
「我ら魔族のエリートがこんなあっさり!」
「鉄道女王は、これほどまで強かったのか!?」
「一度も戦場に来ながった小娘が! こんなにも!」
「何故我らがこんな目に合うのだ!?」
そんな断末魔の叫びがマールの耳に入ったのか。
「何故? 笑わせるよね。
線路50mにかかる敷設費用。
その整備点検費。
限界ぎりぎりで努力する地方のローカル線の苦悩。
全部わからない害虫共がっ!
あなた達は、神聖不可侵なる物に手を出した!
聖地へ土足で踏み込むことはまだ許せても、線路への侵入は許さない!
あなた達の死ぬ理由はただ1つ……!
鉄道営業法違反だっ!!」
こうして聖地を襲撃した魔族は殲滅される、のだが。
「ちょ、ちょっと待て! 私達は……!」
「何故こちらも攻撃されている!? もう魔族は居ない!」
ヤタノドラゴンの蹂躙はまだ続く。
というかここまでわりと平気で人類種も巻き込まれている。
「関係ありませんね。
魔族とか人類とか、そういうくくりで戦ったわけではありません。
あなた達が守るべきは人類でもなけえば聖地でもない。
赤字からの再生を官民一体となって努力してきたローカル私鉄の尊さでしょう!
それを守れず、線路を傷つけた罪!
万死に値します!
鉄道営業法の裁きを受けなさいっ!!」
「ゴロゴロゴロッ!!」
最終的な結果だけを見れば聖地は守護した。
最後まで残って戦っていた防衛隊は全滅していたが、
それはきっと既に魔物にやられていたのだろう。
後にそう判断されたということはつまり、
一部始終を見ていた目撃者をすべて消してしまった故の話。
本当に、鉄道が絡むと何も見えなくなる2人と1匹なのであった。
☆☆☆主信号、赤! 自動列車停止装置起動!☆☆☆
「これから忙しいのでぽんぽんいきます。
西武の特急レッドアローの旧型車で使用されていたVVVFインバータのうるささは半端ではなく、
お金を払って乗る特急だというのに普通車以上の騒音です。
特にモーター車ではまともに会話ができませんでした。
だがそれがいい」
「名鉄名古屋のホームと線路は複雑怪奇な乗り入れを行っており、
行き先のアナウンスを機械に任せることが事実上不可能。
アナウンスはDJブースのような個室で駅員さんがリアルタイムの肉声でやっています。
ちょっとしたディスコクラブより盛り上がれます」
「レインボーブリッジといえばお台場とゆりかもめと思うのはシロートです。
そのレインボーブリッジよりも先に完成していたレインボーブリッジが大井川鐵道の奥大井湖上駅。
湖の橋の上にある秘境駅として有名ですが、その風景はまさに絶景。
なお下を見ると所謂タマヒュンです。
私はしませんがアナスタシアさんならもしかしたらするかも」
「発車の掛け声はいろいろなとこから引っ張ってきてます。
掛け声といえば出発進行ですが、
これは会社によって異なり出発進行を言わない会社もあるほどなので。
セリフが部分的に重なったり違ったりするので、今回の元ネタ特定は鉄オタの人ほど苦戦します。
まぁ概ねJR東北と京王でしょうか」
「ギーヨ、グローメ、ババタッカーと魔王軍残党七つ星のうちの3人が出落ちされました。
ちなみに私はだいたいいつもダンダーク、ボクオーン、ワグナスの順に落として
ノエル兄さんとは交渉して最後にスービエが残ります。
リベンジオブセブンでより焦点が当たった七英雄ですが、
その名前が山手線の駅の逆読みなことは有名ですね。
ロックブーケさんの頑張りが台無しになる感じ好きです。
なお、ガスネナに関しては由来がまるで別。
古事記にも書いてあるでお馴染み、神武東征の長髄彦ですね。
アラクネとはようするに土蜘蛛のことなんでしょう」
「リニア中央新幹線は静岡の用地買収に難航していて
静岡県知事にヘイトを向ける方もいるみたいですが、仕方ないことです。
実際問題水資源は今の地球で最も貴重な埋蔵資源ですし、
リニアは静岡に止まりませんし」
「ていうかまじであの時一瞬私ごと撃とうかと思ったんですかアナスタシアさんは。
やはり今日はウですね、ウ。
さてでは私達は新婚旅行でスペインに向かいますので、では!」
☆☆☆主信号、青! 運転再開!☆☆☆
それからまもなく、2人は姿を消した。
いろいろと世間の目がうるさいファン・ライン総裁。
見る者が見れば正体に気付かれることもありえた魔王の娘。
逃げるようにその場を去って当然である。
結果、この功績はすべて……
「タマちゃんありがとう!」
「スーパー駅長! いや、ウルトラ駅長だ!」
「おめでとうタマちゃん! 爵位も授与されるそうだよ!」
「もう生き神様だ! タマちゃん神社も作ろう!」
「ゴ、ゴロゴロぉ……」
こうして一人で聖地を守ったヤタノドラゴン、タマちゃんは伝説になった。
彼女が語る真実は、誰にも理解できない。
普通 7両 9月13日22時20分 勇者の駅弁 ~Season1~「2時間19分の新婚生活」
普通 7両 9月14日10時20分 勇者の駅弁 ~Season1~「勇者のクエスト」
第9号到着 9月16日22時20分
最終話到着 9月26日22時20分
駆け込み乗車は事故につながる恐れがありますのでお控えください。
座席の予約は「ブックマーク」「評価」で。
歴史年表(Update8)
■紀元前46億年頃
・世界創生
■紀元前1億年頃
・炭素年代測定法が示す魔物ではない何者かの魔法使用の痕跡
・以後の地層からミスリル(元素番号マイナス1:Mr)が発掘されるようになる
・何者かの埋葬文化の痕跡
■紀元前6600万年頃
・エルフ神話上で最初の魔王が世界に襲来
・生物学的に最古の魔物の化石
・生物学的に最古の竜人の化石
■紀元前700万年頃
・生物学的に最古の人類の化石
■紀元前500万年頃
・生物学的に最古のエルフの化石
・生物学的に最古のドワーフの化石
■紀元前1万年頃
・一部の人類種が農耕を開始した物理的痕跡
・一部の人類やエルフが魔法を使い始めた物理的痕跡
■紀元前3000年頃
・世界最古の人類種文明
・世界最古の文字
・文字記録で人類史に魔王ノヴァが登場
・文字記録で確認できる世界最初の人類VS魔王軍の戦争
■紀元前404年
・歴史上最後の人類VS魔王ノヴァの戦争。人類種致命的敗北。
■紀元前23年
・最初の勇者「ライン」が誕生
■線歴3年
・勇者ライン、魔王ノヴァに敗北するも魔王軍に大打撃を与える。
勇者VS魔王の戦いの歴史がはじまる。
■線歴207年
・第3代勇者ヒリュウのパーティにエルフの魔法使いメイが合流
勇者パーティにエルフが協力する歴史がはじまる。
■線歴208~1871年
・これまでの間に21代まで勇者パーティが結成、魔王領を大きく切り崩すことはあれども、全員魔王ノヴァに敗北
■線歴1837年
・マール(0)、誕生
■線歴1847年
・カナン(9)、マール(10)のためアクセラレートスーツ(呪)作成★第6号
・魔王軍、アールヴヘイム強襲。世界樹焼失★第6号
■線歴1858年
・カナン(20)、エゾチのお嬢様学校にお情け入学
■線歴1872年
・一号機関車、異世界ラインに転生★プロローグ
・マール(35)とシオン(42)、森で一号機関車に出会う★プロローグ
・マール(35)、故郷アールヴヘイムを出奔
・ニューブリッジ駅開設
・鉄道会社「ファン・ライン」設立★プロローグ
■線歴1873年
・アイアン・シンギュラリティによる科学技術の超加速的進歩開始
■線歴1889年
・カナン(51)、世界樹大学不合格(1回目)
・カナン(51)、お嬢様学校を28回の留年の末に追い出し卒業
■線歴1895年
・ファン・ライン、世界の主要国間の鉄道路線を完成させる★第1号
・マール(58)魔王領への鉄道延長を開始★第1号
■線歴1901年
・王の急行隊結成。魔王領にて大活躍
・通信技術の開発と軍事利用開始
■線歴1907年
・葉杜神社の神主の息子、カナンに告白し玉砕
・カナン(59)、世界樹大学不合格(9回目)
■線歴1921年
・魔王ノヴァ、???を×××
■線歴1922年
・???、魔王の娘アナスタシア(0)を出産と同時に死亡
■線歴1923年
・魔王領のダンジョンにて金鉱発見
・商人スタン、武器屋をオープン
■線歴1933年
・大商人スタン、若き冒険者ジュダに勇者の剣を託す
・魔王の娘アナスタシア(11)、戦闘に敗北した魔将軍を父の見様見真似で初めて粛清処分
・カナン(85)、世界樹大学不合格(35回目)
・葉杜神社、カナンに毎年制服を送り始める。
■線歴1941年
・ファン・ライン、魔王城の50km手前まで線路を完成
・王の急行隊、解散決定★第1号
・王の急行隊に姫騎士ヴィクトリア(24)合流★第1号
・王の急行隊、王の鉄道連隊に任務変更★第1号
■線歴1945年
・姫騎士ヴィクトリア(28)、騎士オオタニ(56)と婚約
■線歴1946年
・人類軍、魔王ノヴァに勝利
・王の鉄道連隊、解散決定★第1号
・騎士オオタニ(57)、独立。K急初代社長就任★第1号
・通信技術の一般利用。スマホ発売。
・世界最古のSNS
■線歴1947年
・シオン(117)、稲妻列車計画開始★第2号
・マール(110)、故郷アールヴヘイムへ75年振りに帰郷★第2号
・姫騎士ヴィクトリア(30)、山ごもり修行を開始★第2号
・マール(110)、最長老との用地買収交渉中に亜光速突破。失踪。行方不明に★第2号
■線歴1948年
・シオン(118)、スランプからの失踪★第3号
・シオン(118)、世界合同エーテル原子核研究ギルドにて技術研究開始★第3号
■線歴1951年
・謎の生物タマちゃん(0)、珠駅のスーパー駅長に任命される。
■線歴1956年
・シオン(126)、世界合同エーテル原子核研究ギルドより帰還
■線歴1957年
・アールヴヘイム駅開設★第2号
・マール(120)、ウラシマ効果から帰還★第2号
・カナン(119)、世界樹大学不合格(69回目)
・スタンJr(18)、冒険者ジュダに弟子入り★第4号
・魔王軍残党、ニューブリッジ駅でテロ(ニューブリッジ騒乱事件)冒険者ジュダが鎮圧★第4号
・魔王の娘アナスタシア(35)、ブッチャーを粛清★第5号
・冒険者ジュダ、ブッチャーを討伐★第5号
・アナスタシア(35)とマール(120)、ネットオークションにて初対決。マール完勝★第6号
・マール(120)、葉萌線の廃線を決断★第6号
・葉萌線、秘境駅のエルフブームで黒字回復★第6号
・カナン(119)、クリスマスにアイドルデビュー★第6号
■線歴1958年
・姫騎士ヴィクトリア(41)、特別ダイヤでカナン(120)を救出★第7号
・魔王の娘アナスタシア(36)、張氏を粛清★第7号
・カナン(120)、K急への技術協力のため今年度の世界樹大学受験を見送り。
・カナン(120)、VVVFインバータを開発★第7号
・K急、ザクサンに乗り入れ。悲願成就。
・カナン製VVVFインバータ搭載K急新型車両、K急800型運行開始★第7号
・カナン、VVVFインバータの特許権を放棄。
・ファン・ライン、VVVFインバータ導入により各地で一斉に電化が始まる。
■線歴1960年
・カナン(122)、世界樹大学不合格(71回目)
・鉄道女王マール(123)と魔王の娘アナスタシア(38)、リアルで初遭遇★第8号
・同2名、コーヤ電鐵騎士川線珠駅にて結婚。披露宴は行わず★第8号
・魔王軍残党、聖地コーヤを襲撃。
・珠駅スーパー駅長、謎の生物タマちゃん(9)、いつのまにか八咫龍の成体に★第8号
・魔王の娘アナスタシア(38)、七つ星『死告の福音者』ギーヨを粛清★第8号
・魔王の娘アナスタシア(38)、七つ星『残虐なる蒼』グローメを粛清★第8号
・魔王の娘アナスタシア(38)、七つ星『狂生物学者』ババタッカーを粛清★第8号
・ファン・ライン、世界初の超伝導リニア試験運行により時速505km/hを記録(非公式)★第8号
・魔王の娘アナスタシア(38)、魔将軍ガスネナを粛清★第8号
・タマちゃん(9)、たった1体で魔王軍先鋭を撃退(公式発表)
・鉄道女王マール(123)と魔王の娘アナスタシア(38)新婚旅行でスペインへ。
・タマちゃん(9)、たった1体で聖地を守護した功績でウルトラ駅長に昇進。
・タマちゃん(9)、たった1体で聖地を守護した功績でコーヤ電鐵社長代理就任。
・タマ社長ちゃん(9)、たった1体で聖地を守護した功績で爵位授与。バロンタマちゃんに。
・バロンタマちゃん(9)、たった1体で聖地を守護した功績で神格化。タマちゃん神社建立。
■線歴1962年。
・騎士オオタニ、畳の上にて大往生。享年73歳。
・女騎士ヴィクトリア(38歳・運転主任見習い)、二代目社長といてK急を継ぐ。
・姫騎士ヴィクトリア(38)、振替返し(初)
■線歴2025年
・カナン(187)、世界樹大学不合格(136回目)
・カナン(187)、己の持つ同じ大学の連続不合格の世界記録を更新。
・ファン・ライン~異世界鉄道物語~ドラマ放送開始。
・マール(188)ドラマ解説役就任
・姫騎士ヴィクトリア(108)、振替返し(今年度3回目、28日振り)
・姫騎士ヴィクトリア(108)、振替返し(3回目、62年振り)




