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一話「羞恥」

王都リリガントは世界有数の魔法都市である!!



ここには超名門”セプテンバー魔法学校”があり、各国から先鋭魔術師達が呼ばれ入学するのだ


しかしそこには呼ばれないが後に最強と呼ばれるようになる魔法少女が現れるのであった!!


.


.


.



「‥の力よ…我が……にて‥‥スト」


ぽわん


マッチ棒ぐらいの火をはなった。


「そんなんじゃダメじゃ!」


「す、すいません…」


私の名前はアイリス。16歳の魔法少女ってなってるけど…


「やっぱりダメです、詠唱が恥ずかしくて…」


そう。私は昔から人見知りの恥ずかしがり屋の性格から魔法を唱える事ができないのです。


「炎の神の力よ!我が身にて力を貸したまえ!アイ!ラブ!ゴッド!!!!ストライク!バーン!!!!」


ドーン!!!!!!


地響きが轟いた


「まあワシほどの力がなくてもアイリスには自分を守れるぐらいになってて欲しいんじゃよ。」


「ごめんなさい…」


「まあ焦らなくていいんだけどな…」


私が住んでるのライズ村はとても静かな山奥でモルガンおじいちゃんと2人で過ごしています。


おじいちゃんとは血は繋がってないけど私の命の恩人で…


「こんにちは!アイリスちゃんにモルガンさん!」


「どーも」


「こ、こんにちは…」


「相変わらず人見知りなのね、アイリスちゃんはね!」


村の人達はとても優しくフレンドリーなのだが、私のせいで会話が続かない。


自分の方から話しかけられればなんとなく会話できるけど相手の方が圧が強いとつい、負けてしまう…


「アイリスよ、お前もそろそろ16歳なんだから…」


「そうだよね、いつまでもおじいちゃんのお世話になってるのもダメだよね…」


本当は沢山勉強してセプテンバー魔法学校に入りたかったんだけど


「あの〜すいません!!」


見知らぬ顔の人が向こうから歩いて来た。


「すいません、こちらはライズ村で合ってますか?」


「そうですけど、あなたは?」


「俺はラモンズって言います、冒険者です!」


「そうですか、私の名前はモルガンだよ、冒険者がわざわざこんな遠いところに。」


流石はおじいちゃんこんな初対面の人にもフレンドリーに話している。


そんな私はおじいちゃんの後ろに隠れていた。


「最近、魔族の侵攻が進んでいる事を調査していて色々な村に足を運んでるんです!それに、もっと色々なダンジョンに行くためのメンバーを探しているんですよね。」


「それでこんな村まで‥」


「はい、でも仲間を集めるために占い師に占ってもらったんですけど、言われたのがなんだか癖のある剣士、魔導士、盗賊、賢者を見つけるのが良いと言われて…」


「ひゃっ!」


思わず魔導士という言葉を聞いて変な声が出てしまった。


「モルガンさんその子は‥」


「わしの大切な子だよ。」


「こ、こ、こんにちは…」


「ラモンズと言います。」


ニコッと向けられた笑顔は私にはとても眩しく見えた。


「アイリスです。」


「あの、モルガンさんとアイリスさん!もしよろしければ、僕と握手してくれませんか?」


東京ドームで僕と握手的なノリで言われた。


「実は俺、握手した相手のステータスを把握できるというスキルを持っているんですよね!」


その話をした時おじいちゃんの顔が変わった気がした。


「あぁ、いいぞ」


「は、はい‥」


ラモンズは私とおじいちゃんと握手をした。


「こ、これは…」


「どうしたんですか?」


「2人とも……ありえない魔力値だ!!!!!」


もちろんおじいちゃんが魔力が高い事は分かっていたがまさか私も魔力値が高いなんて…


「あの、何かの間違いじゃ?」


「そんな事ありませんよ!この村自体がそもそも魔力が高い人が産まれたりするんでしょうか?」


「いや、そんな事はないぞ。ワシとアイリスがたまたま魔力が少し高いだけなのかもな。」


「あの、モルガンさんは過去にどこかで…」


「これも何かの縁じゃな…ラモンズさんよワシの家に来ないか?ちょうどアイリスにも話したい事があるんじゃよ。」


.


.


.


私達は家に戻った。


「わしはなアイリスに出会った頃は、”ライトニング・インフェルノ”に居たんじゃよ。」


「それって…」


「王都リリガントの魔術集団”ライトニング・インフェルノ”で魔術団長をやっていたのがこのワシ、モルガンじゃ。」


私はおじいちゃんの過去の事は何も知らなくてただ過去に助けて貰った命の恩人という事しか覚えてなかった。


「そんな凄い方が何故こんな村に?」


「10年前、魔族との大戦争が起こった。その時元々アイリスの住んでいた村が襲われてな、ライトニング・インフェルノで援助に向かいその時にアイリス以外を救えなかった、ワシはそこでアイリスを守ると決めたんじゃ。」


「そうだったんだ…私知らなかった。」


「アイリスさんはセプテンバー魔法学校には入学しなかったんですか?」


「この子はな、自由に生きて欲しいんだよ。ワシみたいに王様の元で働いたりしないで自分の好きな事を好きなだけして欲しいんじゃ。人生は一度きりじゃからな‥」


おじいちゃんからまさかそんな言葉を聞くとは思ってもなかった。


「そうなんですね!アイリスさんが嫌じゃなきゃ是非、俺と一緒に‥」


「ご、ごめんなさい。私はその…恥ずかしくて詠唱も言えないし、魔法も一つも使えないし、足手纏いになるだけなので…」


「え…そんな…こんなに魔力が強いのに…」


「ラモンズさんよ、今日はもう遅いしここは宿舎もないから1日泊まって行きなさい。」


「え、そんな申し訳ない…」


「いいんじゃよ、な?アイリス?」


「はい。」


って‥えー!!!こうしてラモンズさんがうちに泊まる事になった。



ー続くー

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