僕はずっと気になっていた女性と少しでも近づきたくて、、、。
僕はずっと気になってたいた女性と少しでも近づきたくて、、、。
前から気になっていた女性が働いているお店に僕はちょくちょく
行くようになった。
元々、僕の家庭教師の先生として僕の家に来ていた尾花さん。
東大卒で見た目も美人で知的な女性。
僕はそんな尾花さんに次第にのめり込んでいく。
最初は、僕の部屋で二人きりで勉強を教えてもらいながら尾花さんの
首元の色気を感じつつ、キレイなその瞳に僕は吸い込まれていく。
『“今の話、翔壱君! ちゃんと聞いてた? テストに出るよ。”』
『・・・あぁ、ううん、』
『何? 好きな女の子の事とか考えてた?』
『“違うよ!”』
『じゃあ、ボーっとしないの!』
『・・・ううん、』
尾花さんは僕の気持ちなんか少しも気づいていない!
それどころか、僕をいつも子ども扱いばかりするんだ!
尾花さんは僕を男としては見てないのだろう。
だからって、僕は尾花さんが好きだ!
こんな事で諦めたりしないよ。
*
それから1年後!
僕は第一候補に挙げていた高校に入る事が出来た。
全ては尾花さんの教え方が上手かったから、僕は一番入りたかった
高校に入る事が出来たんだ!
そのお礼を言いに今! 尾花さんが働いている喫茶店に僕は向かった。
お礼の手紙とプレゼントを手に、尾花さんの元へ。
・・・でも? 尾花さんが働いている喫茶店の前で僕の足は止まった!
店の中では、“尾花さんと僕の知らない男性が二人で楽しそう
に話している姿を僕はガラス越しに見てしまう!”
それを見て! 僕は店には入らずそのまま家に帰ってしまった。
ショックだった! 尾花さんの横に居た男性は尾花さんと
同じ歳か? 少し上の男性に僕には見えた。
なんか? 凄くお似合いに見えたんだ!
僕みたいな子供に、尾花さんが振り向いてくれるはずがない!
僕は一体? どうしたらいいのだろう。
僕は一層の事! 尾花さんを忘れる事に決めたんだ。
*
でも、それから5年後!
僕は偶然、尾花さんと出会う事に、、、。
『えぇ!? 翔壱君? 翔壱君じゃない! 随分、男らしくなったのね!』
『・・・お、、尾花さん?』
『“少し時間ある?”』
『ううん。』
久しぶりに見る尾花さんは、“完全に大人の女性になっていた。”
あどけなさはなく、大人の色気が駄々洩れだった。
“僕はそんな尾花さんを“2度”好きになる!”
『随分とカッコよくなったわね!』
『・・・そ、そんな事ないよ、』
『“翔壱君、女の子にモテるでしょ!”』
『そうでもないよ。』
『“あら? それなら私が今から翔壱君を狙ってもいい?”』
『・・・尾花さんなら、僕はいいよ。』
『えぇ!? しょ、翔壱君、』
・・・今の僕なら尾花さんは付き合ってもいいと言ってくれた。
それなら僕は尾花さんと付き合いたい!
“ずっと恋焦がれてきた女性と付き合えるなら、それを逃す手はない!”
僕は思わず、“ずっと僕は尾花さんを好きだった”と緊張しながらも尾花さん
に自分の想いを伝えた。
そうすると? 尾花さんも“当時から僕の事は気にかけていたけど、、、?
まだ子供だし、家庭教師という立場で僕に勉強を教えている身なのでそれ以上
は何もしないとあの時の尾花さんはそう決めていたらしい。”
でも? もう僕も大人になり尾花さんにも男として見てもらえるようになった。
そして遂に僕は尾花さんと付き合えたんだ!
こんな幸せな事はない!
あの時の僕は少しでも尾花さんに近づきたくて、、、。
いろいろ僕なりに尾花さんにアピールはしていたのだけど、、、?
あの時の僕が何をしても無駄だったことは、今の僕ならよく分かる!
でも? 今の僕は違う!
今の僕なら必ず! 尾花さんを幸せにする自信があるよ。
だって僕は、“もう大人だから!”
あの時知らなかった“感情も今の僕なら分かる!”
これからは僕が尾花さんを守っていくんだ!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。