白猫ちゃんと狼さん
白という色は、私たち獣人にとって深い意味を持ちます。髪の色や目の色……目はともかく、髪の色が白い獣人が生まれるのはとても珍しいそうです。
それに加えて瞳が蒼ければ、さらに価値は上がるそうです。
なぜ獣人の髪と瞳が白と蒼ならば良いのかと言うと、獣人に語り継がれる伝説に由来するそうです。なんでも獣人を創造した神の持つ色が白と蒼だから、らしいです。
私がそれを知ったのは、物心ついた5歳の時でした。
私は生まれた時から奴隷でした。連れ去った獣人の中でも特に美しかったから、丁寧に扱われました。綺麗なら買われるときも高い値がつくからだそうです。
ただ美しいだけでは駄目なので、色々なことを教えられました。口調、作法、知識……都合が悪いものを除いた殆どのことを教えられたと思います。
不満を口にしたり、教えられたことを身につけられていなかったりすれば、折檻されることもありました。鞭で叩かれ、冷水に沈められ、時には性的な奉仕まで。幸いにも価値が下がるためか処女を奪われることはありませんでしたが、辛かったのは事実です。
私は頑張りました。期待に応えられるよう、努力を惜しみませんでした。頑張れば食事が豪華になることもあったので、それもリユウの一つだったと思います。
けれど……ほんとはそれだけじゃありません。
一生懸命頑張る私をじっと見つめてくる、黒い狼さん。調教師に飼い慣らされ、命じられているからなのか私の側にずっと居てくれる。
多分、逃げ出そうとすれば狼さんに止められてしまうのでしょう。そのためにいる監視役というやつだと思います。
でも理由なんてなんでも良いんです。私が辛くても頑張れるのは、この狼さんがいてくれるから。
私はきっと、この狼さんのことが大好きなんです。
寒いときは側に寄り添って温めてくれる。痛いときは心配そうに舐めてくれる。辛いときは何も言わずに包み込んでくれる。
狼さんといると、心がポカポカするんです。身体は寒かったりしても、心は温かい。
例え私が、何処かの誰かに買われてしまうとしても。狼さんとの思い出があれば、耐えることができると思うんです。だって私は、小さな幸福を知っているんです。
だから、今は狼さんの大きな身体に包まれて、眠りにつくんです。そんな毎日を過ごすのが、私の幸福でした。
そんな、私にとっての小さな幸福が崩れたのは、私が15歳となりオークションに掛けられることが決まった、翌日のことでした。
────結論から言うと。
私は、獣人の襲撃者たちに誘拐されました。
▼▽▼▽▼▽▼▽
「お綺麗ですよ、ミルファ様!」
「……ありがとうございます」
今まで着たことのないドレスを着せて褒めてくれるのは、私の侍女というアメリアさん。アメリアさんの言ったミルファという名前は、私の名前であるらしい。
けれど、それを私の名前と思ったことはない。私には、私だけの名前が既にあるから。
私を連れ去ったのは、私の血族だと名乗る人が率いる獣人の一族でした。
囚われた獣人を助けるために襲撃計画を企てていたらしく、その中で行方不明だった私を見つけたらしいです。
赤子の頃に奴隷となり成長したというのに、見分けが付くのかと思いましたが、髪と目の色で判別したらしいです。
それで終わりであれば良かったのですが、話はさらに大きくなっていきました。
なんと私は獣人たちを纏め上げる獣王───それに仕える獣戦士長、オルクスの娘であると告げられたのです。
その時に私に弟、妹、そして母親がいることを知らされました。
話についていけず、混乱しました。いきなり家族がいると言われても理解できるはずがありません。だからされるがまま、何もせずに獣人たちに合わせました。それが私の処世術だったからです。奴隷は逆らえば痛めつけられる。それをよく知っていたから。
今では、後悔しています。
「帰って来られてすぐにご結婚なされるなんて、少し寂しくもありますね」
「そう、ですか」
「そうですよ!」
アメリアさんの言葉に、改めて現実を突きつけられたようにも感じました。
どういう理由からか、私の父というオルクスさんは彼の信頼する部下の息子、ロンを私の結婚相手としました。
──────私の意見など聞かずに。
結婚の話は、いつの間にか決まっていました。完全にオルクスさんの独断でした。しかもそれを、獣王は認知している。
それを知って、まず始めに感じたのは諦観でした。私は、何処にいようと自由にはなれないのだ、と。
こんなの、奴隷であった時も何も変わらない。私は、私の結婚したい相手を選ぶことすら出来ないと理解しました。いえ、もしかしたら奴隷であったほうが自由だったかもしれません。
本当は、期待していたんです。
もう奴隷ではないのなら、狼さんとずっと一緒にいられるかもしれないと。あの時、狼さんも調教師から離れていたのを私は見ていました。だから、もしかしたらと。
脆い希望でした。そんなの叶うはずがなかったのです。
奴隷であったのなら、諦めることもできました。しかし、奴隷から解放されたことで希望を持ってしまった。
私はもう、自分を抑えることなんてできなかった。
誰かに未来を決められるくらいなら。
もう二度と、狼さんに会うことが出来ないというのなら。
「それなら、せめて───」
「ミルファ様?」
「───なんでもない」
それならせめて。
私の死に場所くらい、自分で選ぶ。
「はっ、はっ」
走る。後ろを顧みず、ただ前に進む。
ここまで全力で走るなんて、生まれて初めてのことでした。今まで走る機会どころか、外を自由に移動することもできず、閉じ込められるだけでした。
けれど今は、今だけは、自由でした。
「ミルファ様は!?」
「こちらにはおられなかった!くそ、警備は厳重にしていたはずなのに……!」
「とにかく探せ!また連れ去られたのかもしれん!」
耳から、こんな声が聞こえてきました。
案外、近い。そう距離は遠くないでしょう。距離を離すためにも、森の中に入る必要がありました。
霧の晴れない、魔性の森。そう言われています。
距離で言えば森を抜けたほうが獣王の国からは近いはずなのに、なぜか獣人たちは通ろうとしませんでした。
もしかしたら、入ったら出られないのかもしれません。だから通ろうとはしなかった。
今の私にとっては、好都合でした。誰もこの森の中に入ったなどと思わないはずでしたから。
着せられたドレスは捨て、タンスに置いてあった比較的動きやすそうなネグリジェと姿を隠す外套を着ていたおかげか、幾分走りやすい。
少し一人になりたいと嘘をつき、アメリアさんを騙すことにはなったけど……それでも、私は──────
あともう少しで森の中に入ろうというところでした。
「それ以上先に行ってはなりません」
声を掛けられ、後ろを振り返る。私を止めたのは、ピッチリとした黒い装束を纏ったアメリアさんでした。
「……アメリアさん」
「そこから先は、魔性の森。一度入れば二度と出ることは出来ません。さぁ、こちらに戻って来てください」
手を差し伸べ、戻ってくるよう促す。
何かの間違いでここまで来てしまったのだと考えているのでしょうか。それとも、拐われそうになったところを逃げ出した、と思っているのでしょうか。
どちらにせよ、私が言いたいことは一つだけ。
「戻って、どうなるんですか」
「……?ご結婚なされるでしょう。大丈夫です、彼はミルファ様のことを好いておられ───」
「私の意思は、無視ですか」
相手が喋っている途中で割り込むのは駄目だと教わっていたけど、それでも言わずにはいられませんでした。
獣人という種族は、力を優先し力ある者を称える。逆に言えば力ない者は見下される傾向にあります。
だからなのでしょう。弱い私を守ろうと、私の意思を無視してでも、結婚を優先させた。
「そのようなことは……」
「それならばなぜ、私が結婚のことを知ったのが結婚式前日なのですか。ありえません、普通なら」
アメリアさんを見つめながら、後ろにジリジリと下がっていく。最初から戻る気なんてない。戻ったところで、話を聞いてくれるわけもない。
アメリアさんを刺激しないように、ゆっくりと、後ろに─────
「───その手には乗りません」
気付けば、アメリアさんは私の後ろに回り込み、両手を抑えられていた。
目は離していなかった。それでも、急に消えたとしか思えないほどに、突然のことだった。
アメリアさんの手を振りほどこうとしても、決して解けない。見た目は細いのに、なんて力なのだろう。
アメリアさんが後ろでため息をついた。
「……戻れば頭も冷えることでしょう。しばしの間、眠っていてください」
───戻る?
戻ってどうなるというのですか。貴方達は、見知らぬ人の子を産めと、そう言うのですか。
そんなの、私を誘拐し奴隷とした人達と、何が変わらないというのですか。
今までずっと我慢して、抑え込んできたものが溢れてくる。あぁ、これは───
───気持ち悪い。
これは、不快感でした。憎悪でした。怒りでした。
それらがまとまりあって、混ざり合って……私の中から溢れかえってくる。
気付けば、口から言葉が出ていました。
「───気持ち悪い」
「え」
「貴女が、貴方たちが、気持ち悪いと言ったんです」
後ろのアメリアさんへ、私が持てる最大限の悪意を乗せた目線を向ける。すると怯えたような顔をして手が緩み、こちらから離れようとしていた。
急いで手を剥がし、アメリアさんと相対する。ただの嫌がらせのつもりだったけど、思っていたよりも効果覿面だったようです。
「ミルファ、様」
「貴方たちの事情なんて、私が知るわけがない。勝手に連れ去って、勝手に押し付けて……あぁ、気持ち悪い」
口元を押さえる。思わず吐いてしまいそうだった。勝手な都合を押し付けてくる相手に。それが正しいと思い込んでいるアメリアさんに。
もう、我慢なんてしない。
「貴方たちの思い通りになんて、なってやらない。これでもう終わりなんだとしても、私は私の意思で選択する」
「っ、ミルファ様!」
アメリアさんの腰からくすねておいたナイフを手に持ち、喉に突きつける。慌ててアメリアさんがこちらに向かおうとしているけど、もう遅い。
何もかもに、さようなら。みんな大嫌いだった。
───あぁ、でも。
やっぱり最後は、狼さんに会いたかったな。
そんな思考を最後に、ナイフを喉に突きたて───ようと、した。
「ぐ、ぁぁ!」
強い風が吹く。あまりの強さに手からナイフが離れ、同時にアメリアさんの苦しげな声が聞こえる。
思わず閉じていた目を開ければ、そこは先程までの場所とは違っていた。
濃い霧であたりは覆われ、遠くが見えない。
私の入ろうとした、森の中。霧で覆われた魔性の森。その中に私はいるのだと確信しました。
ザッザッと歩く音が聞こえる。音のした方向を見ると、霧の奥から影が見えた。
とても大きい、四足獣。その姿は、見覚えがありすぎました。
「あ……」
霧の中から現れたのは、黒くて大きな狼さん。私の知るよりもずっと大きくやっているけど、見た目も、匂いも、私の知る狼さんそのものでした。
思わず涙が溢れ、私は走り出していました。
「狼さんっ!」
狼さんに抱きついて、身体を擦り付ける。決して離さないと、腕に力を込めてギュッと抱きしめる。
「狼さん、狼さん、狼さん……!」
もう会えないと思ってたのに。どうすることもできないと思っていたのに……会いに来てくれたんだ。
ずっと会いたいと思っていました。けどどうしようもないと思ってしまったから、諦めることを選んでしまった。けど、会うことが出来た。
もう絶対に、離したりしない。
「狼さん?」
抱きついたままの私をそのままに、狼さんは大きな身体を伏せて、まるで乗れと言わんばかりでした。本当はどうなのかわかりませんでしたが、とりあえず狼さんの背に乗りました。
狼さんは私を乗せて立ち上がると、迷うことなく進んでいきました。この森の中は、狼さんにとっては庭も同然なのかもしれません。
「何処に行くの?」
狼さんに聞けば、こちらを見上げて「ウォン」と一鳴き。行けば分かると言っているように思いました。
どんどん奥へと進んでいくと次第に霧は薄くなっていき、途中で狼さんが立ち止まって「ウォン!」と一鳴きしました。
すると霧と共に森がぐにゃりとねじまがり、消え去りました。そして消え去った場所にあったのは、小さめの屋敷。ここが狼さんの家なのでしょうか。
柵を乗り越え、身体を伏せたので降りるとたちまちに狼さんの身体が小さくなっていき、私の知る大きさの狼さんに変わっていました。
「ここが、狼さんの家なの?」
小さくなった狼さんに目線を合わせて問いかけると、コクリと頷いた。
狼さんは先導するように進み、ひとりでに開く扉をくぐり抜けて行きました。
それに慌ててついていけば、ある扉の前に一旦止まると、そのまま中に入っていきました。私も釣られて中に入ると、少し大きめの一人部屋がありました。
「……狼さんの部屋?
……違うんだ。じゃあ私の?」
聞けば狼さんの部屋ではなく、私の部屋らしい。部屋が多いから、そのうちの一つを、ということなのでしょうか。
部屋を見渡していたら狼さんが何処かに行こうとしていたので、捕まえてベッドに倒れ込む。
……狼さんの顔を見れば、何処か困ったようにしていた。
「今日は……ううん、今日からずっと一緒」
狼さんにも事情があるのかもしれないけど、私は狼さんと一緒がいい。普段はもう少し融通が効くけど、今日だけは私は我儘です。
だから、絶対に離さない。
「ふふ、夢みたい。
狼さん、ずっと一緒だよ?」
狼さんに囁くと、ベッドにいるからか眠気が襲ってきた。
前までは寝ることは好きじゃなかったけど、今は大丈夫。だって、狼さんがいるから。
「おやすみなさい、狼さん」
そう言って、私は眠りにつきました。
▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼
とある日、ある場所でのこと。
「いやぁ、実に傑作だねぇ」
パンパンと手を叩き、笑う男。そして、それを見つめる小さな黒い影。
『……笑うな』
「いや笑うとも。なんて愚かなんだとね。なにせ奴らは、自分から運命の子を捨て去るに等しい行いをしてたのだから!」
『確か、百年前に予言があったんだったな。『運命の子が生まれる。白き髪、蒼き瞳を持つ子が伴侶を選ぶ。選ばれし伴侶はその種を繁栄させる』だったか』
「そうそうそんな感じ。まぁ正確には『生まれた子が種を繁栄させる』だけど。そのせいで運命の子の探し合い、奪い合いが始まったんだよねー」
『いつ生まれるのかわからなかったからな』
「見分けがつかないのは怖いものだよねぇ」
ケラケラ笑う男は、大して運命の子というものを重要視していなかった。
人間たちの齎した予言など、魔族である自分たちからすれば何の関係もないことでしかなかったからだ。
しかし、それはそれとして人間たちが栄えるのは面倒だと考えた男は、彼を送り出し運命の子を探し出させた。
その結果、少々予想外なこととなった。
「必要ならば殺せって言っておいたのに、まさか見つけ出してから十年経って伴侶になるなんてねぇ。あ、いや、別に悪いってわけじゃないよ?ただ時間かけたなぁって思っただけ」
『……俺自身、受け入れられるとは思ってなかった。魔族と、獣人。そもそも種が違う』
「そこは彼女の器が広かったってことさ」
思わぬ結果になりはしたが、男は何ら不満はない。
なぜなら人間たちの伴侶となる娘を奪うことが出来たのだから、むしろ笑えたものだ。
「で、お子さんはあとどれくらい?」
『……はぁ。まだ時間が掛かる』
「それでも妊娠はしたんでしょ?凄いじゃないか」
いや、男自身、本当に凄いと思っている。
男のように人に近い魔族ならばともかく、目の前の分体の本体である彼は人間の姿にはなれない。
交わることだって、中々に難しかったろうに。
『そこまででもない。むしろ、彼女のほうが積極的だった。子供はたくさん欲しいと言っていたな』
「おぉ、いいねぇ」
魔族の子がほしい、などと。
普通の獣人であれば、まず思い浮かばないことであろうに。
これも、奴隷生活での愛がない生活を送っていたからか。
「ま、好都合だ。話を聞けて助かったよありがとう。お子さんが生まれたからまた話に来てね」
『お前に命じられれば否が応でも来ざるを得ないだろう、魔王』
「君とは友人だからね。こういったことで魔王として命じるのは好きじゃない」
『そうか。……また来る』
「またねー」
黒い影は溶けて消え、部屋には魔王だけが残る。
「んー、しかし」
上を見上げ、ポツリと呟く。
「僕もお嫁さん、欲しいなー」
パチリと目を開ける。
「あ、起きた?」
彼女の声が聞こえる。
横に頭を向ければ、自分の腹の部分に寄りかかっている伴侶の姿が見えた。
どうやら俺の意識が途絶えている間に来たようだ。
『あぁ、戻った』
「うん、おかえり」
スリスリと身体を擦り付ける。
毎日毎日飽きもせずやっているが、嬉しそうにしている手前、何か言おうとは思えなかった。
『体調は平気か?』
「大丈夫だよ。まだ妊娠してからそんなに経ってないでしょ?」
ポンポンと自身のお腹を叩く伴侶。彼女は大丈夫だと言っても、やはり伴侶のことは心配だ。
それに、ようやく待ち望んだ第一子なのだ。無事に生まれてきてほしい。
『それでも、お前が心配だ』
「ふふ、ありがと」
嬉しそうに、幸福そうに目を細める彼女。
……彼女には、外のことは何一つ話していない。余計なことに目を向けてほしくなかったからだ。
彼女は自分の居るべき場所を自ら捨て去り、正体を知らなかったとはいえ俺を選んでくれた。それを捨てたくない。
最初はただ、観察していただけだった。好意を抱いていなかった。しかしいつしか、自然と目で追うようになっていた。そして、痛めつけられる彼女が心配になった。痛めつける人間に殺意を覚えた。気付いたときには、もう手遅れだったのだ。
所謂、惚れた弱み、というやつか。
『……一つ聞いてもいいか?』
「ん?なぁに?」
ふと気になることが浮かび上がり、彼女に問う。
『お前は今、幸せか?』
そんな、当たり前のことを聞いて。
彼女は、笑った。
「幸せだよ。貴方がいるから」
彼女は、そんな嬉しいことを言ってくれた。
『……俺もだよ』
「ふふ、そっか。嬉しいなぁ」
ニコニコと笑みを浮かべ、彼女は自身が幸福であると言わんばかりに顔に出す。
彼女が自分のことを幸せであると思っているなら、それでいい。
身体を丸めて、彼女を包み込む。
「わぷ」
埋もれる彼女の体温が感じられる。
彼女を守る。そして、彼女の幸せを守る。
それが、結局俺の幸せに繋がるのだ。
『愛しているよ、セリ』
「───私も、セラフィ」
『蛇足』
運命の白猫セリ
狼さんLOVE。狼さん以外いらない隠れヤンデレの子。自分が添い遂げられないのは仕方ないけど狼さんが他の嫁を迎えようものなら狼さんを殺しに行って最後には自死するくらいには病んでる。
どちらかといえばアブノーマル。(限定的)狼フェチ
霧の魔狼セラフィス・バロン
魔王に仕える魔族。セリのことは最初なんとも思っていなかったが、何年もいるうちに絆され、好意を抱くようになった。
ちなみにセリよりかはよほど健全。
魔王
ちょい役。とてつもなく強い。
何年も掛けてセリを探し、狼さんを向かわせた影の功労者。
セリと狼さんとの関係を見て『嫁が欲しい』と呟いたとかなんとか。