第七話 広島神楽 稲田神楽団 滝夜叉姫
21時になり司会者がアナウンスをする。
「次は稲田神楽団によります滝夜叉姫です。この演目は、平将門の遺児として近世の小説・戯曲などに登場する人物。 本名は五月姫。 史実上は天慶の乱で一族が滅んだため尼として余生を過ごしたと言われるが、 一部の伝承では父や一族郎党を殺した源氏への恨みを晴らすべく、 貴船神社で丑の刻参りを行った末に荒神の加護を得て呪術師となったとされる。 様々な呪術や妖術を駆使して源家への復讐を企てる弟・良門を助けたが、 最期は朝廷の遣わした陰陽師との戦いに敗れ、昇天した。 という物語でございます」
そして、楽の四人が出てきて礼をする。そして、前と同じように笛から始まり、大太鼓、小太鼓、手打ち金と奏でていく。
この滝夜叉姫という演目がストーリーが分かりやすく、神楽初心者でも神楽の魅力をもっとも感じられる演目だと思う。
最初に五月姫、後の滝夜叉姫が出てきて、貴船に乗り、妖術を会得する。
そして、朝廷が遣わした陰陽師が滝夜叉姫の住む相馬の城に急いで向かう。
次に夜叉丸に蜘蛛丸が滝夜叉姫の手下となる。
陰陽師が滝夜叉姫の住む相馬の城につき、合戦となる。
このときのセリフの掛け合いはとってもわかりやすい。難しい古典など考えないで楽しめる。言い回しが古いだけで『わろし』とか『いとおかし』とかあまりきかない。歴史や古典好きになる入り口と考えても良いだろう。
最後、滝夜叉姫が妖術をなくしても命が続く限り戦う姿には何か唸るものがあった。
時計を見れば時刻は22時30分。ラスト1本のバスと電車で自宅に帰った。
……家に帰った時の顔は滝夜叉姫と同じような妖術を手に入れ、親の仇をとれるという力を手に入れたように、状況を突破できる力を手に入れた気分だった。
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もっと、もっと滝夜叉姫について語りたかった。それだけが心残りです。短く分かりやすくで書いていてまだ書きたいことあるのにとか良く思います。それを書けない自分の力がぐぬぬぬ。ぜひ、広島に来たら広島神楽を見て帰ってください。絶対また見に行きたいと思えます。




