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第十八話 「糞に染まった地球 宇宙海兵隊の唄」

糞に塗れたクソッタレな世界。


目の前に広がる一面茶色の世界が俺たちの住む地球だ、この星はかつては緑にあふれて青く美しい空が広がっていたと聞いたことがある。


俺達は宇宙海兵隊最後の生き残った部隊だろう。


「隊長、小型核バッテリーを発見しました!! 損傷もなく使用できると思います」


俺はすぐに振り返り声がした方向に向かった。


「助かった!!中島2等宇宙兵、もし本部が生き残っていたら昇進させてあげたかった!!」


俺は受け取った小型核バッテリーをLCR-558レーザーライフルに装填した。

レーザーの制御パネルが点灯して操作が可能になった。


「隊長、これで化け物共と戦えますね!! 早く地球を取り戻したいです」


中島2等宇宙兵は地球出身なのだ、俺も彼の気持ちがよくわかる。

俺の住んでいた故郷である第149植民地惑星はもう随分前に糞の化け物に滅ぼされていた。

次元と時空の裂け目から溢れ出した意識を持った糞は宇宙全体に広がり全知的生命他を滅ぼし続けていた。 この地球が人類に残された最後の砦あった。 


全宇宙軍の艦隊が集結して糞の化け物と戦ったが敗北して地球が糞に飲み込まれて3年が経過していた。

俺達、宇宙海兵隊は生き残った者を連れて地上でゲリラ戦を繰り広げていた。


「隊長、あそこに人が倒れています!!」


中島2等宇宙兵が指をさした方向に確かに人が倒れていた。


「確認してくる、そこで待ってろ!!」


中島2等宇宙兵に待機するように指示して俺はLCR-558レーザーライフルのエネルギーを消費を抑えるために操作パネルから単射モードに切り替えながら近づいていった。


何故、これだけ慎重に確認するようになったのか?

それは人類に擬態した糞が負傷者のフリをして仲間が何十人が殺されたからだ!!


「大丈夫ですか?」


声をかけるが応答がない・・・

次の瞬間、、茶色い触手が私の心臓を目掛けて襲ってきた!!

俺は怯むことはなく、LCR-558のレーザーを撃ち込みながら身を引いた。


撃つ込まれた擬態した化け物は茶色く臭い液体を噴き出しながら地面に倒れこんだ。


「隊長凄いです!! 尊敬します!!」


中島2等宇宙兵が俺の元に駆け寄って来た瞬間!! 血を噴き出して胴体が真っ二つになった!!


「ニンゲンヲコロス!! シネバケモノガ!!」


倒したと思っていた擬態した化け物は死んではいなかったのだ!!

死んだふりをして機会を伺って油断した隙に俺達を殺す算段だったのだ。


俺は素早くLCR-558を発砲したが糞の化け物は体液を噴射してレーザーを無効化したのだ!!

恐ろしいことに化け物共どんどん知恵をつけていることに俺は驚いた。


どうしたらいいんだ? 俺は考えた結果、LCR-558を単射モードから切断モードに切り替えた。

LCR-558の先端からから短いレーザー刃が形成された。 このモードは金属の切断に使用するモードでエネルギー消費が一番強く、どのモードよりもレーザーの出力が強いのだ。


「バカナニンゲン!! タイエキデムリョクカサレルダケ」


俺は助走をつけて化け物にLCR-558を投げつけた。

レーザーを無力化する為に体液を噴射したが、次の瞬間にLCR-558は大爆発を起こし化け物はバラバラに吹き飛んだった!!


「少しは頭が良くなったか化け物、水蒸気爆発だ!! よく覚えておけ!! もう考える頭は残ってないか!!」


俺は化け物の死体に唾を吐きかけた。


「敵は取ったぞ中島2等宇宙兵」


俺は彼の死体を丁寧に埋葬してから彼のLCR-558レーザーライフルを持ってその場を後にした。




宇宙海兵隊に敬礼!!

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