プロローグ
24世紀末、人類が最も栄えていた時代である。
世界中の食糧問題、民族問題、戦争、紛争などが解決して全世界が安定と平和を謳歌していた時代。
全ての国は国連の指示のもとに安定的な生活が営まれていた。
戦争は地上から消え去り既に1世紀以上が経過し、軍事技術がロストテクノロジーとなり、軍事衛星、銃火器、兵器類は必要されず、各国が持っていたそれらは整備もされず耐用年数が過ぎ朽ち果てていた。
しかし、誰もが永久に続くと思っていた平和な時代は終焉を告げた!!
近代文明を動かす血液である黒き血である「石油」が枯渇したのである。
人工石油も開発されていたがコスト的問題で化学製品が高騰、多くの国の工場がストップ、燃料不足から食料生産施設が停止、人類史上最悪な経済危機と食糧危機に直面する。
混沌の時代の幕開けに思えたが、数か月後に南極の地下に莫大な石油が眠っていることが発見された。
すぐに採掘がおこなわれ、石油は全世界に平等に分配されることになり、経済危機と食糧問題は回避されたように思われたが、これが新たな問題の火種を抱えることになる。
国連は再び石油の枯渇を恐れて産油量に厳し規制をかけたのだった。
大きな人口を抱える各国から抗議の声は絶えなかったが、この声は完全に無視されたのである。
そして、世界最大の大国であるユーラシア連合国政府は国民の生活を守るために規制を無視したために南極での採掘権をはく奪されて南極から追い出されてしまう。
これにより明日は我が身だと考えた各国は国連から独立を表明する国が多数出たが、国連はこれを阻止するために採掘権をはく奪した。
はく奪された国は秘密裏にユーラシア連合国と軍事同盟を結成して、軍備の拡大や兵器の開発を再開した。
そして、ついに軍事同盟を結んでいた各国は国連に対抗するために自由連合政府を誕生させ南極を占領した。
これにより世界は国連と自由連合国に二分化され、人類史上最大規模の世界大戦である「第三次世界大戦」が勃発したのだった!!
この戦争は南極を手に入れた自由連合が優勢だったが、国連政府はコストパフォーマンスに優れた新型の人工石油の開発と超小型の常温核融合炉の開発の成功により、新兵器の導入と物量で巻き返しを計り、ついに南極の奪還に成功するのであった。
これにより追い詰められた自由連合軍はじわりじわりと追い詰められていた!!
国語の成績を1を取ったことがある馬鹿な底辺工場勤務が初めて書いた小説です。
皆さんの広くて温かい心で優しく見守ってください!!
読んでくれたありがとうございます。