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53 オーランドサイド


★オーランドサイド

 


アレンにマーチンの調査を頼んで更に3日が経った。つまりミリーからペンダントを取り上げて3日になる。それ以来、自分の魔力が揺れない所を見ると、アリーヤは悪夢を見てはいないのだろう。やはり、ペンダントが何かしらの関係があるのは明白だ。

     

ペンダントを取り上げた事を監視に気付かせないように、オーランドは今まで通りアリーヤを見舞っているが、その度にミリーから早くペンダントを返して欲しいと言う視線を感じる。


ミリーの口からペンダントを取られた事を言われ監視にバレないように防音魔法もかけている。(ミリーが間諜なら意味は無いが)早く返してほしそうにしている理由も恋人からのプレゼントだからなのか、悪夢を見せる為なのか……


正直、ミリーを見定め兼ねているオーランドには今の状況はストレスだった。


(それでも、アリーヤが苦しむくらいなら……それに今日は……) 


オーランドはあれからも女性にラブレターを送る風体でアレンと手紙のやり取りをしていた。差出人に「君の愛するランディ」と書いたのは別の話だ。


まだ敵なのか不明なミリーや監視に見られても問題ないようにとアレンも詳しくは手紙には書いてこなかったが、アレンの調査が結果がようやく今日それが聞ける。3日で報告できる所まで持ってくるアレンはさすがだ。


(いっそ、アレンが国王になれば良いのに……)


今の直系の王族の誰よりもアレンは仕事が出来る。血筋もしっかりしており、国を任せるにはこれ以上ない人材なのだが、やる気がない。やる気が無いのに国の運営など出来るはずもなく。


「宝の持ち腐れだな……」 


(それより今は夜の報告だ。それまではミリーの視線に耐え続けよう)

 


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