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32 オーランドサイド

今回とても短いです。


★オーランドサイド 


オーランドはレオナルドと一枚一枚書類を確認して行く。中には締切の間近のものや期限が過ぎているものもある。レオナルドが自分と確認するたびバツの悪そうな顔をしている。


当たり前だ。こんなものをアリーヤに押し付けようとしているのだから。どうせ「アリーヤが自分の仕事を奪っておいて自分を陥れる為に執務をわざと溜めていた」なんて嘘で責任を擦り付ける予定だったのだろう。だがそうはさせない。


全ての書類を確認させると、オーランドは一枚の白い紙に『本件業務の委託日時と枚数、そして殿下がこれをアリーヤに委託したこと、一切偽りがないこと』を書き記し、サインさせた。


無駄に字が綺麗だなと思うが、これで期限を超過した書類だろうとアリーヤには誰も何も言えないだろう。


レオナルドがやっと解放されたとばかりにソファーに背をドサリと預けると、その時またオーランドの手が動く。レオナルドが自分にびくついて居るのが感じ取れた。王族としてそんなに態度に出るようでは終わりだなとオーランドは考えるも、


『リュクソン公爵家から殿下にのみ極秘事項。ルミニス王国の未来と王家の威厳に関わるため、他言無用で殿下の執務室にてお時間をいただきたい』


と社交界一の美丈夫に違わぬ美しい文字で書いた。


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