~DIMENSION BIRD~序章その③
どうもこんにちはいしのです。
このクッソ乱雑な文章から構成されるSF、ディメンションバード、楽しんでもらえたら
僕もクッソ喜びます。
信哉はしばらく町をぶらぶらしていると、急に目に映る景色が変わった。
さっきまでの青い空は鉛色に染まっており、強い風が上から地上へと吹いてくる。
「うおっ!!なんだこれは!!」
これは昔、理科の授業でやったダウンバースト現象かと信哉は思い、空を見上げるが雲は一切ない、
太陽も見える。なら空はなぜこんなに鉛色なのだ。
信哉は目の前に広がるその光景に言葉を失った。
しばらく唖然としていた信哉だったがふとあるモノに気がついた。
それは空からなにかが落ちてきている。
信哉は最初、飛行機か滑空をしている鳥かと思っていたが、よくよく見てみるとそれとはまったく違う。
この世のものではない巨大な人型の人ではなきモノが落ちてくる。
それがなぜこの世のモノではないのだと理解ったのかはわからない。
信哉はただそれに気を取られ、足が動いていなかった。
次の瞬間、人型は市街地に落ちると信哉は思ったが、その人型は落ちていくところを曲げたのか市街地ではなく、少し離れた街のはずれの山奥に衝突した。
衝突したところには肉眼で確認ができるほどの大きなクレーターのようなものができており、その衝撃はすさまじく、吹き飛んできた建物や石の破片が街中に襲い掛かる。信哉は咄嵯に目を閉じ、腕を前に出して防ごうとしたが、もう目の前に鋭利な石の破片や建物だった残骸が飛んできた。
もう駄目だと思った。終わったと確信した。
信哉が目を開けるとそこには、バッグの中にいたカギが光を放ち信哉を守っていた。
その光は少しまぶしくて暖かい、不思議なものだった。
そのカギは役目を終えると光を放つのをやめ、落ちていった
信哉は辺りを見渡した。
街中はボロボロでけがをしている人がいる、男性だ。
年齢は十代の高校生くらいだろうか、さっきの衝撃で飛んできた折れている鉄の棒が足に刺さっている、
足には大量の血が流れていて、見ていてとても痛々しい、
信哉は唖然として、口が開きっぱなしになっていたが、このままじゃ危ないと思い、急いで男の子に駆け寄った。
「大丈夫ですか!?今すぐにでも!!」
信哉はバッグにあるハンカチとタオル、もしもけがをしたときに運よく持ってきていた消毒液を取り出し、ハンカチに消毒液をつけ応急手当をする、信哉はけがに関する知識は全くないが、中学生だった時に保健室の先生に応急手当のやり方はある程度聞いていた。
「痛い!!痛い!!」男は泣きながら叫ぶ、でも信哉はその手を止めなかった。
「大丈夫です!!そろそろ終わりますから!!!」
消毒が終わり、血の流れを止めるためにタオルで足を強く縛る。
「はぁ…はぁ…」
信哉の額にはたくさんの汗が流れていたが、応急手当が終わったときには安堵していた。
近くの病院を探さないとと男性を背負い、走ろうとした途端、山奥へ落ちていったその人型は動き出した。
そいつは立ち上がり、背中の枝分かれしている羽がちぎれたような銀色の翼を広げ瞬く間に飛んで行った。
それが飛んで行った先にあったのは渦のように回っている陽炎のような空だった。
信哉はそれを見ていて鳥肌が立った。その空から急に巨大な扉が現れた。
その扉が開かれた瞬間、宇宙船が扉の黒い渦からやってきた。それを見た信哉は驚き、
「うわああ!なんだあれ!」と冷や汗と鳥肌を立てながら男の子を背負って走り叫ぶ。
すると、その声を聞いたのか巨大戦艦はこちらに向かってきた。信哉は突如現れた戦艦に恐怖を感じる、信哉はその恐怖で周りが見えず、目の前にあった障害物に足を引っかけ転倒してしまう。
転倒の衝撃で背負っていた男性の手が離れてしまい、放り投げられてしまう。
その船底の部分が開いたかと思うと、そこからはなんと銀髪の少年が現れた。
感想送ってくださいね!どんなレビューでも大歓迎です!