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私は未来から来た後藤  作者: 肩こりがひどい
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七味唐辛子のブレンド

「ところで今回の目的はなんだ」

 尊氏は言い、うどんを啜った。うどんには尊氏の手から出された七味唐辛子がかかっている。

「テレポーテーションの」

 うどんを飲み込んだ尊氏は続けて言った。私はそれより先に気になることがあった。

「その前に、その七味は何が入ってるんだ?」

「何がとは?」

「お前は何もないところから七味唐辛子を出すだろう。七味を出そうと思えば七味がブレンドされた状態で出てくるのか、それとも具体的に、唐辛子、山椒、陳皮、麻の実などの材料を配合を決めて出しているのか?」

 さきほど尊氏は、私がテレポーテーションをしても驚かない理由として、自分も何もないところから七味唐辛子を出すことができる超能力者だからだと言った。実際に先ほど七味唐辛子出た。そのブレンドについての質問である。

「ブレンドされた状態で出てくる。構成が何かは俺は知らない」

「知らないのか」

「知らない。よくあるSB食品のやつだ」

「この店に置いてあるのと同じじゃないか」

 私はテーブルの端に置いてある七味唐辛子を見る。

「同じだ。後藤はそちらを使うといい」

 尊氏はそう言った。

「そうしているけれども」

 私は言った。私の方が先に食べているのだ。

「それで、今回は何をしにテレポーテーションをしてきたんだ」

 尊氏は元の質問に戻る。

「わからない。いつも何をしにきたか忘れてしまうんだ」

「メモしておけばいいのに」

「している。しているんだが、これだ」

 私は手の甲を尊氏に見せる。『うどん』『さとう』と書かれているそれを見て、尊氏は、

「もうちょっとわかるように書いておけばいいのに」

と言った。ごもっともだ。私は頷く。

「私もそう思う」

 私もそう思うからだ。

「だとすると」

 尊氏は言い、うどんの汁を飲み干す。あっという間だ。そして続ける。

「それを書いたのはお前じゃないんじゃないか?」

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