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閑話休題  というわけでひと段落つきました

 僕は今なぜか幼馴染と共にジュラ紀の如しな場所にいます。なんでこんなところにくる羽目になったのかさっぱりわかりません。ついさっき、元魔王と元神とすっかり強くなった皇女とアークヴェインに見送られたはずなのですが。恐竜の代わりにみたこともない生き物があちこち跋扈しています。


「なぜ僕はここにいるのでしょうか?」


「………。ここは間違いなく地球のようですね。恋? 何をしましたか?」


「僕が何かしたの確定なんだね更紗。でも断言する。僕は何もしていない!」


 両手を腰に当てて胸を大きく張って言ってみた。上空をよくわからない生き物が超速度で飛んでいった。


「はぁ。どうやら未来ですね。どれだけ未来に飛ばされたのでしょうか?


 おおきくため息をついた後で更紗はなぜか僕に微笑んだ。


「これは世界が私と恋にアダムとイヴになれと言っているのでしょう。なので、結婚しましょうね」


「うん。それは喜んででもういいかなと思い始めてたけど、なんでそんなに僕がいいの?」


「絶対に退屈しそうにありませんから。トラブルが光速なんて軽く超えて恋に向かってくるのは昔からだから。それを解決する恋の在り方全てが私が好きだから」


 すっごい笑顔で言われた僕は実はとっくに更紗に惚れていたのを見抜かれてはいたことも実は知っていた。ばれていたからこその更紗からのアプローチも知っていた。ただ、幼馴染だからこそお互いを知り尽くしていたからそこにだけ面白さを感じていなかった。けどそれももういいかなと僕は思ったんだ。


「うん。僕も更紗の知らなかった一面がいっぱい見れたから人はわからないとつくづく思ったよ」


「えぇ、では、結婚式をあげるためにも、彼らとの約束を守るためにもそのうち私たちの現在まで帰らないといけませんね」


「そうだね。じゃぁ、この未来に飛んできた「理由」をさがしに行こうか。多分というか確信で何かあると思うんだ」


「そうですね。行きましょう。今の私たちならどんな世界でも」


「更なる筋力を求めて僕はアークヴェインの正しさをありとあらゆる世界で証明しつくすよ」


「それはしなくていいです」


「いやだ!」


「だめです!」


 僕と更紗は、そんなことを言い合いながら密林へと入っていきました。今までの出来事すべてがこれから始まるとんでもない冒険のプロローグに過ぎないなんてこのときの僕らは一切思っていなかったのでした。


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