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コント「以心伝心」

作者: ブーブク
掲載日:2021/04/03

登場人物:女性記者、人型宇宙人、花型宇宙人


ナレーション:ここはコメリカという国のある砂漠。そこへ空から宇宙船がやって来て、宇宙人が降り立った


人型宇宙人と花型宇宙人が立っている。人型宇宙人は宇宙服のようなものを着ている。花型宇宙人は植木鉢に植えられていて動けない。花の部分が顔。その顔の周りには花びらがついている。体は茎と葉でできている


人型宇宙人「では、私は帰る」


花型宇宙人「ちょっと待て。ここどこだよ!」


人型「地球という星だ」


花型「地球だと?なぜだ」


人型「私の星で犯罪をおかした者は流罪だからだ。だからお前をここに置いていく」


花型「俺が何したって言うんだよ!」


人型「表面上は涼しい顔をしながら、我々の見えないところで、他の植物を排除していただろ!」


花型「地下で隣の植物の根っこがぶつかってきたから、俺が自分の根っこで追い払ったんだよ!」


人型「それが罪なんだよ。お前は地下で陰謀を実行したということだ。だから植木鉢に移し替えて、地球に置く!」


花型「そんな~!」


人型「じゃあな」そして、宇宙船に乗り込んでいく(舞台、暗転)



女性記者が片手でマイクを持ち、遠くにいる花型宇宙人を指さして、興奮しながらカメラに向かってしゃべっている

「あそこにいます!地元の人が見つけた宇宙人が!皆さん、見えますか!植物タイプの宇宙人です」


花型「何だ、あいつ」


記者「ちょっと近づいてみますね!」接近していく


花型「お、この星の生命体だな」


記者「キャー!!何かしゃべった、やっぱり宇宙人です」


花型「あ、そうか。言葉通じないんだよな。俺はテレパシーで相手が何を言ってるかわかるんだけどよぉ…よし、テレパシーを送ってみよう…」花型、集中するために目をこらす「伝われ!むんっ!むんっ!」


記者「何かにらんでいます!とても怖いわ…」


花型「怖くないよ、安全だからこっち来い!」


記者「コメリカを侵略しに来たインベーダーかしら?」


花型「動けねえんだよ、俺は!植物型生命体なの!侵略できる訳ねえだろうが!」


記者(頭を抱えて)「キャー!またしゃべった!すごく興奮してるわ!落ち着いて、いい?あなた、落ち着きなさい!オーケー?オーケー?」


花型「落ち着かなきゃいけないのはお前だ!バカッ」


記者「キャー!!威嚇してるわ!野蛮な宇宙人よ!地球を侵略しに来た第一団かもしれないわ(腰から銃を取り出して向ける)いい?変なことしてみなさい、あたしは本気よ」


花型「クソ~、もどかしい。早く脱出手段を見つけてこの星を抜け出したいだけなのに~!よし、警戒心を解くために今は笑おう!笑うしかない(笑う)。そして伝われ、伝われ~。俺は敵じゃない、安心しろ、余裕を持て、余裕を!リラックスしろ!」


記者「銃をあざ笑ってる!ああ、ダメよ。余裕だと言ってる気がするわ」


花型「あ、ちょっと通じたぞ。こいつ、少しくらいならわかるかもしれない!俺のテレパシー通じろ、通じろ~!そんな武器おろせ、科学力を軍事に使うな」


記者「無駄無駄無駄~?こんな武器、俺の科学力でいつでも無効にできるって言ってるみたい!こいつ!なめないで!」(銃を構えなおす)


花型「言ってない言ってない!よし。まず、伝言より落ち着かせよう。イメージを送ろう。落ち着け…愛…平和…調和…」


記者「何かしら。急にお茶が飲みたくなってきたわ…」


花型「多少通じてるな…よし、何か安心するものだ!安心するもの!…何だ、ええと、干ばつが続いた後の雨……日光が浴びられる光合成できる環境……肥料……ビニールハウス……適量の農薬……栄養度の高い土……ミツバチの受粉……」


記者、銃を下ろして

「何かしら。急に転職したくなってきたわ、ああ!そうだ、兼業農家になろうかしら~!」


花型「通じてないけど、落ち着いてはきたみたいだな。よぉ~し、よぉ~し。俺は敵じゃない、そしてこの世界は緑にあふれているぞ……」


記者「緑がたくさん見えるわ」


花型「そうだ、よしよしよし」


記者「かえる、蛇、とかげ…何か気持ち悪いわ」


花型「ちがうちがう、草、葉っぱ、青汁の方」


記者「ああ、癒されるわ!」


花型「だろ?、植物は魅力的だろ。俺も魅力的だ。魅力的…見るがいい、感じるがいい、春にそよ風が吹き、めしべに群がるおしべたちの、揺れ動くこのビジョンを!」


記者「たくさんのカイワレ大根が見えるわ」


花型「ちょっと違うけどな~、ま、少し近いな。とにかく安心しろ、俺は動けない。だからお前を襲えないんだ、俺は友好的な知的生命体だ」


記者「わかったわ。そう、動けないのね。だから安心しろと言ったのね」


花型「そうだ、やっと伝わったか。地球人よ」

そこへ花型宇宙人の後ろから突風が吹いてくる

「うわ、やばい。風だ!」ドタッと前に倒れる


記者「動いたわ!動けないって言ったのに!嘘つきのクソ野郎だわ!」


花型「ち、違う!」


記者「州警察呼んでくる」

走り去る


花型「や、やめろ。騒ぎを大きくするな…ああ…」                   (完)










読んでくれてありがとうございました

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白いです テレパシーの不完全さがすれ違いを生み出すという発想は斬新だと思いました [気になる点] 文章がちょっと変だと思います 陰で陰謀だとか、謎の「茎と葉」とか あと、脚本みたいで違和…
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