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仁義なき異世界転生 ~勇者マサヨシの任侠伝~  作者: 風来坊 章
第二章 王国死闘編
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第38話 用心棒

 ホビット国の村に到着した俺たちは、早速第一村人を発見し、声をかけた。


 レオーネは周囲を警戒し、ニコやヤミーに兄貴は、平原に飛び出して、普通の犬やガキみてえに、はしゃいで遊んでやがる。


 人間の領域じゃねえ、亜人や精霊界の縄張り(シマ)だってのにいい気なもんだ。

 まあ、今日からここは、俺の縄張り(シマ)にしてやるんだから、大目に見てやろう。


 それとホビットは、マジで小学生みたいな見た目で、モンゴルの遊牧民かアイヌみたいな民族衣装着ている。


 金髪で緑の目してて見た目は幼いけど、コイツはヒゲが生えてるから、多分成人してやがるんだろう。


 コルレオーニと俺が、色々と情報を聞くと、ホビットの奴は、農作業が終わって暇だったのか、快く応じてくれ、他のホビットも人間の旅人が珍しいらしく、こぞって俺達の話を聞いてくれたり答えてくれたりする。


 この世界では珍しく、いい奴らっぽいな。


 俺がいた世界の、モンゴルみたいな広い平原の国で、モンスターやドワーフ兵の略奪から身を守るために、テント式の住居で、平原を遊牧民のように移動しているようだった。


 大昔、人間と共に暮らしていた時代は、文化や文明レベルが発達していたようだが、すでに滅びてて、たまにやってくる、素材目当ての商人ギルドの連中と、物々交換で取引してるらしい。


 コルレオーニは商売上、コイツらの国王さんを知ってるようで、話が早い。


 この国の実態は、総勢500人にも満たないような、村々や一族の集合体みたいなもんで、移動には馬じゃ無く、それよりも餌がかからない、でかい鷹みたいな鳥で移動しているが、その鷹の羽が、エルフ連中の弓の材料とかになるらしく、移動中に弓で撃ち落とされてて、ホビット連中は結構な数が死んでるようだ。


 ホビットの戦闘力は、神霊魔法はからっきしダメなかわりに、知能が高いのと、数は少ないが精霊魔法と魔界魔法の使い手がいるようで、精霊魔法は、魔界魔法と同様に、属性が火、水、風、土からなり、これは元素などを操作する魔界魔法とは違い、精霊さんの力を借りて使用するそうだが、武器がまるっきり扱えねえのと、争いが嫌いな性格が災いし、数が多くて集団で襲ってくる、エルフやドワーフには勝てねえらしい。


 そう言うわけで、俺とレオーネとコルレオーニは、奴らのテントがある集落群に赴き、国王さんと面談する事が出来た。


「よく来なさったお客人様。私がホビット王のビビットで、こちらが妻のリーゼです」


 王様は御歳70歳の、髪とヒゲだけ白くなった小学生みてーな方で、王妃はなんと30歳の人間の女だった。


 聞くところによると、20年前に親を貴族に殺された商人の娘さんが、ホビット国に迷い込み、当時この国の王子だったビビットさんと、精霊の誓いで結婚したそうだ。


「お客様は、王国からいらしたのですね。ここは王国と違って本当にいい国です。人間の私を快く受け入れて貰いましたが、エルフやドワーフによって……」


 王妃は、途中で言葉に詰まり、涙を流す。

 可哀想な奴らだ。

 俺が守ってやんなきゃダメだな。

 コイツらを助けてやるのも任侠道よ。 


「話は村人から聞いておりやす。アタシは、マサヨシ。人呼んで勇者マサヨシと申しやす。縁が出来やしたんで、どうでしょう? アタシを用心棒にしてはいかがでしょうか?」


 俺はこの国の用心棒を買って出る。


 用心棒だったら、俺はその道のプロよ。

 俺が元の世界で、20代そこそこの若中だった時に、東京の極道連中が仕切ってる、都内の歌舞伎町に、でかいシノギの臭いがして、上の連中説得して乗り込んでやったのさ。


 そして、当時舎弟だったヤスの野郎と一緒に、都内の組織の縄張り(シマ)荒らしをしまくって、その時にやったシノギが、奪ったシマの飲み屋や、スナック、キャバレーとかの、用心棒とみかじめ徴収だったんだ。


 なあに、慣れたもんよ。


 ゆくゆくは、ここを王国の商人ギルド連中を呼び寄せて、人類と亜人の交易地点にして発展させ、俺はそのみかじめ料を徴収する。


 助けてやるんだから、当たり前だよなあ?

 俺も潤うし、コイツらも平和に暮らせる。

 本当に人助けは、最高だぜ。


 あとは、コイツらとくっついてれば、ドワーフの野郎やエルフの奴らが、勝手にちょっかいかけてくるんだから、それを大義名分にして、ボコボコにして奴らの縄張り(シマ)奪えばいい。


 そして、ドワーフの男は舎弟か子分にして、エルフの女は全員俺の女にする。


 ワクワクが止まらねえぜ。

 早く奴ら、ちょっかいかけてくれねえかな。

 喧嘩してえよ、早くよお。


「それで、そちらさんには、そこそこ魔法などの腕の立つ方は、おられるんで?」


「はい、我々の14歳になる一人娘ですが、親の我々が言うのも親馬鹿かもしれませんが、魔法の天才です。ただし、優しい娘なので戦力になるかどうか」


 うーん、心根が優しい娘さんを戦力にするのも、さすがにヤクザな俺でも、少し気がひける。


「じゃあ、男衆で魔法が使えそうなの、何人か寄越してくだせえ。俺が鍛えてやりますんで」


 とりあえず、男で使えそうなの子分にしよう。

 なあに、子分の教育には慣れてる。

 何日かあれば、多少スパルタでやれば性根は鍛え直せる。


「わかりました。明日の朝にも紹介いたします。それにしても、我が娘メリアの姿が見えませんが、一体何処へ行ったのか。夕方には帰ってくるのに」


 マジか。

 王女さん、早速エルフやドワーフの野郎に、さらわれたってパターンじゃねえよなあ。


 もしくは悪い男に連れ去られたとか。


「お父様、お母様、遅くなってごめんなさい。村で知り合った男の子と話してたら、遅くなってしまって。ニコって言う子で、お父様にも紹介したくて」


 とんがり帽子被って眼鏡かけて緑の瞳した、小学校高学年くらいの大きさの可愛い女の子が、ニコと手を繋いでテントに入ってきた。


 ていうか、この世界って眼鏡あるんだ。

 初めて見たぜ。


 しかもこの子、ほっぺた少し赤くなってる。

 緑の瞳もキラキラしてるよ。

 ニコの野郎、スケコマシの才能でもあるのか?


「ごめんなさい、メリアちゃんのお父さん、お母さん。オイラも話してて楽しくなっちゃって、帰り遅くなっちゃって」


 おいニコ。

 てめーも、まんざら悪くねえような顔して、鼻のあたり掻いてんじゃねえよ馬鹿野郎。


 あれか?

 コイツ多分ヤスの転生体くさいからな。

 あいつ眼帯して硬派でいかつい顔で、女っ気がまるでなかったから、イケメンに生まれ変わって満喫してやがんのか?


 しょうがねえ野郎だ。

 将来は、俺みたいな悪い男にならねえよう、ヤスのような一本筋通った男にするため、そろそろコイツにも教育が必要だな。

 

 そう言うわけで、俺はサイコ姫野郎が用意した物資から、干し肉なんかをわけてやり、俺たちはホビットらが育てた野菜をいただいて、夕食をとった。


 料理担当は俺と、ニコと村の女衆よ。

 10代の三下時代はよく、組事務所の当番の時に、兄貴達から献立作らされて、杯もらってねえ丁稚のヤスと一緒に、商店街に夕方買い出しに行って、台所で包丁握ってたのを思い出すな。


 味付けが少しでもまずいと、ぶっ飛ばされるから、自然と料理はプロ並みに上達したものさ。


 そして、当たり前のようにつまみ食いしようとしてるヤミーには、コイツが嫌いな野菜をたくさん入れてやろう。


 夜は、ホビットの連中が、俺たちを歓迎する踊りなんかも踊ってくれて、歌を披露してくれる。


 外でキャンプファイヤーして、精霊さんに祈りと感謝の言葉を込めて、食事を取るのがホビットの文化のようだ。


 家畜の乳からできた酒が出るが、悪いが飲んだフリをする。


 本当にホビットが、味方なのかわからねえし、何よりここはよその縄張り(シマ)だから、油断は出来ねえ。


 俺の連れにもそこは守らせる。

 飲んで歌って楽しむのは、ここがある程度安全になってからよ。


 特に、隠れて飲もうとしてるちんちくりん、おめーさんには、絶対酒は飲ませないからな。

 

 そして兄貴やニコやヤミーも、陽気な歌に釣られて踊り出してるし、ホビットの奴らは、本当に文化的で、いい奴らだぜ。


 世話になって義理ができたし、お前らは何があっても、どんな事しても必ず守ってやる。


 そして、駒魔犬兄貴も歌い出すが、アホ犬の遠吠えみてえに聞こえるし、俺たちが恥ずかしくなるから、正直やめてほしい。


「爺や、うるさい! お座りじゃ!」


 ヤミーに叱られ、兄貴はしゅんとする。

 しょうがねえ、兄貴の粗相は、さり気なく弟分がフォローするのが、ヤクザの世界よ。


 ここは一つ俺が、一曲歌ってやるとするか。

 俺の持ち歌、任侠一筋男道よ。

 そして、俺は甘いビブラードを利かせながら歌いだす。

 やっぱこいつが一番、俺にとって最高の歌だからな。


「おお、マサヨシ! そなた歌上手いのう」


「ワン! やるな!」


「マサヨシ殿、歌がお上手です」


「親分カッコイイ!」


「見事でございやす勇者様」


 仲間や、ホビット連中が聞き惚れるが、当たり前だろ馬鹿野郎。

 ヤクザは歌が上手くねえと、舎弟や子分共がついてこねえんだから。


 こちとら組の新年会の事始め式や、義理事に、夜の街で、くさるほど歌って腕磨いてきたんだ。


 下っ端の三下だった時に、親分や兄貴達と、持ち歌被るとぶっ飛ばされるから、必死になって被らねえように、レパートリーを増やしたもんよ。


 でも、レパートリー増やしすぎて、調子乗ってビートルズとか、クイーンとか歌うと、カッコつけて英語の歌なんか歌ってんじゃねえとか、殴られるから往生したもんさ。


 まあ基本、演歌だよなあ極道なら。

 それか、渋い歌謡曲な。

 演歌歌手も最近、若いのに見向きもされなくなってきたから、支援してるのうちら極道だし。


 組持った時も、スナックで練習すると子分にバレて恥ずかしいから、ヤスと二人きりで、当時、流行しだしたカラオケボックス入って練習しまくったな。

 

 今思えば、いい思い出だぜ。


 すると、兄貴の鼻がピクリと動き、唸り声を上げ出す。

 なるほど、早速馬鹿が湧いてきたようだ。

 俺の歌を途中で邪魔しやがって、きっちりケジメ付けてやらねえとな。


「兄貴、数は?」


「10人だ。アドレナリンと酒臭い匂いがして、金物の匂いがして、匂いから男のようだ。トカゲの匂いも6頭。距離はおおよそ、5キロ先と言ったところか」


 へ、舐めやがって。

 ちょうどいい、こちとら喧嘩上等よ。


「ヤミー、コルレオーニ、ホビットの連中にこの場を動くなと伝えてくれ。兄貴、レオーネ、ニコは俺と一緒にゴミ掃除だ。やれるな?」


 全員がうなずいた。

 よおし、幸先がいいスタートだ。

 

「行くぜ野郎共! 喧嘩するぞ!」


 そして、俺達は夜の闇に身を隠す。 

 ニコには石粒ぶてとナイフ。

 レオーネは、ブレードソード。

 兄貴は、噛み付いて足止めしてもらって、俺はピストルと木刀でぶちのめす。


 とりあえず、襲ってきた野郎らは、生かしといてケジメつける。


 多少手足がちょん切れても、神霊魔法があればくっつくのは、赤十字騎士団の連中で試したし、色々と情報もしゃべって貰わなきゃならねえから、人質にするのも悪くねえな。


 そして、モンスターのオオトカゲに二人乗りしてやがる奴らが、笑いながら、ホビットの集落へ向かってくる。


「オラァ! チビのホビット共! 徴収に来たから食い物と酒寄越せゴラァ!」

「酒がねえなら、殴らせろ馬鹿野郎!」

「びびってんじゃねえぞ、腰抜け共ぉ!」

「ヒャッハー、寄越さねえと、女子供まとめてボコボコにするど!」


 うわぁ、ガラ悪いなあ。

 まるでイキがったヤンキー暴走族の、クソガキ連中みてえだ。


 あいつら身長150くらいの胴長短足で、赤黒い顔にヒゲもじゃだから、ドワーフって野郎共か?


 ていうかよ、あいつらもチビのくせに、持ってるドーグでけえ!

 でかい鉄の塊みたいな、大剣やハンマーに、金棒みたいの担いでやがるし、騎士連中のように全身鎧で固めていやがる。


 あれじゃあ、ホビットら勝てねえわ。

 すると、ニコが舌打ちしながら、ナイフ持って飛び出そうとするから、俺は軽く頭を小突く。


「そっちじゃねえ、石投げてあの野郎らが乗ってる、トカゲにぶち当てんだよ。これからオメーも、俺と一緒に毎日喧嘩するんだから、俺のやり方をよく覚えとけ」


 俺が小声で言い、ニコは振り返ってうなずく。

 落馬させて、ボコボコにしてやるぜ。


 俺も昔、縄張り(シマ)にある国道に、イキがったヤンキーの暴走族が来てうるせえから、石投げてやったり、乾電池地面にばら撒いて単車コケた所を、若い衆らと木刀でボコボコにしてやったのを、思い出すな。


 その後、全員頭丸坊主にして、組所有のダサいジャージを着せて、組事務所で丁稚させたっけ。


 ガキに社会の厳しさを教えてやるのは、大人の仕事だからな。


「なんじゃヒック、やかましい! 我の憩いのひと時をヒック、邪魔しおってウィ」


「へ?」


 俺達は思わず絶句した。

 ドワーフ達の目の前に出てきたのは、酒に酔って、顔を真っ赤にしたヤミーだった。


 あの馬鹿やろおおおおおお。

 誰だ、ヤミーに酒飲ましたの?

 あいつヤベー酒乱なんだぞ!

 いや、あいつどさくさ紛れで飲みやがったか?


 すると、ドワーフ達がゲラゲラ笑い出し、乗ってたオオトカゲから次々降りてくる。


「おい、この小娘ワシらと喧嘩する気だぞ?」

「可愛い声してるなあ、怖くてチビりそうだあ」

「ガキが100年早いわ!」


 おい馬鹿やめろ、殺されるぞ。

 酔ったヤミーに。


「だぁれが、ガキじゃ! クソガキ共がぁぁぁ」


 ヤミーがドワーフに飛び蹴りをくらわせた。


「ぎゃあああああああああ」


 蹴りをまともに食らったドワーフが、平原を50メートルくらい吹っ飛ばされる。


 俺達やドワーフ共は呆然とし、あたりがシーンと静まりかえった。


 ヤミーは飛び蹴りした奴が持ってた、でかい金棒を拾うと、ドワーフ共をどつき回しはじめた。


「あひゃひゃひゃ、なんじゃ、コイツら! 口ほどにもないのう!」


「なんだコイツ! ワシらよりも強い、ぎゃあああああ」


 やべえよ、笑上戸になって、完全にドSモードになりやがったあのガキ。


「俺達も行くぞ!」


 ヤミーが作り出した鉄火場へ、俺達も飛び込む。 

 ちくしょう、全然しまらねえな。

 まあ、あいつらしいや。


 俺は笑みを浮かべて、ヤミーにやられて倒れてるドワーフの顔面を、鉄板入りのブーツで思いっきり蹴飛ばし、失神させる。


 ニコは俺が教えた通り、ドワーフの鎧の隙間にナイフをぶっ刺し、レオーネが援護するよう、斬撃を飛ばしまくった。


 レオーネのやつ、俺が剣の基本を教えてやったら、各段に強くなってやがる。

 だが、構えた時の姿勢が少しイマイチだから、今度、俺と個人レッスンだな。


 そして兄貴は、ヤミーへ背後から大斧持って襲いかかるドワーフの足に噛みつく。

 ちょうど馬鹿が、兄貴に足止めされたところで、俺は野郎の(どたま)に木刀を振り下ろした。


 だが、バイキングが被ってるような、ドワーフの兜にあたって、俺の両手が痛みでしびれる。


「こぉの人間のガキィ!」


 ドワーフが俺の方に、怒りのまなざしを向ける。

 なんだコイツら? すげータフだ。

 ていうか、あの鎧兜が固すぎるのか?

 俺は神霊魔法で身体強化と、風魔法ですばやさを上げて、ドワーフの兜に生えてる金属の角を掴んで、思いっきり膝蹴りを何発も浴びせる。


「誰がガキだ馬鹿野郎! ぶち殺すぞヒゲ野郎!」


 何発か膝蹴りをかませた後、俺の方が上背があるから組み付いて、柔術の大外刈りで転ばす。


 そして転ばしたドワーフの顔へ、木刀の柄を何発も叩き込んだ。


 10人いたドワーフは、ほぼ戦闘不能になった。

 すると最後に残った、ドワーフの一人が、自分の酒瓶をあおり酒を口に含む。


炎精霊息吹(イフリートフレイム)


 ドワーフは酒を噴き出すと同時に、巨大な爆炎が巻き起こり、炎の渦になって俺達を覆い出す。


 これが精霊魔法とやらか、辺り一面が炎で包まれ、一気に高温になりやがった。

 

 ちくしょう、ドワーフ舐めてた。

 沈黙魔法かけときゃよかったぜ。

 

 すると炎を遮断するような、巨大な防火壁が俺達を覆った。

 見ると、遠くからホビットの王女さんでニコに惚れたっぽい、メリアが呪文を唱えたようだ。


土精霊石壁(タイタンウォール)


 多分、ニコを守るために、やったんだろう。

 可愛らしい声で呪文唱えやがる。

 まったくしょうがねえなあ。


「おいニコ。てめー、女の子にかっこいい所見せてやれ。援護してやる」


 俺がいうと、ニコは嬉しそうにうなずいた。

 レオーネと一緒に風魔法を唱えると、ニコの体が宙に浮く。


「おい、ニコ! 教えたとおりだ。右手と左手にイメージして、野郎にぶちかませ!」


 ニコの体を、風魔法で飛ばす。

 炎攻撃してきたドワーフの上空まで来ると、ニコは土魔法で作った尖った石つぶてを次々投げたり、岩なんかも落としまくった。


 ドワーフは悲鳴を上げ、でかい岩が頭に当たって昏倒した。


「ガキっぽい攻撃だけど、地味にエゲつねえことしやがるな、あいつ」


 俺は思わず独り言ちた。

 本で読んだ知識だが、日本の戦国時代の死傷率が一番高かったのが投石らしい。

 上から石投げられたり、岩とか落とされたらたまんねえだろうな。


 こうして、ドワーフ兵10人を倒した俺は、兄貴とコルレオーニを呼び寄せ、散々酔って暴れて寝ちまったヤミーや女子供を、ホビットの集落に戻す。


 これから、俺のきっついきっついヤクザ(R15)のケジメだからな。

 女子供には見せられねえよ。

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