第二章 魔王選抜トーナメント3
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「俺じゃねええええ! 俺は何もやってねえぞおおおお!」
地団太を踏んで声を荒げる真治。だが彼の無罪を主張するその声は、虚しく場に響くばかりであり、こちらを睨みつけている女性たちには欠片も響くことはなかった。
ダニエルの家に飛び込んできたリザードマンの女性。その彼女に半ば引きずられるようにして、真治は村にある共有洗濯場まで連れて行かれた。そこには村の女性たちが十数人と集まっており、一様に凶暴な眼光をその瞳に輝かせていた。
どうやらこの共有洗濯場で干していた女性の下着類が、何者かにより盗まれたらしい。そしてあろうことか、彼女たちはその犯人を真治だと断定しているらしいのだ。必死に冤罪を訴える真治を、金色の瞳を尖らせた彼女たちが有無を言わさずに一蹴する。
「しらばっくれるんじゃないわよ! 今までこんなことなかったのよ! それなのに貴方が村に来た直後、事件が起こったんだもの! 貴方以外に犯人なんていやしないわ!」
「そうよ白々しい! そんなキュートな三頭身のくせにやることはえげつないのね!」
「その大きくつぶらな瞳で、私たちをいやらしく見ているのね! ああ、嫌だイヤだ!」
このように取り付く島もない。何よりもやるせないのは、こちらを責め立てている女性のその九割が、人ではなくトカゲの姿をしたリザードマンだということだ。トカゲ顔の女性から白い目を向けられて変態扱いされるのは精神に堪えるものがある。
(人間の女に疑われるならまだしも……一体どうすりゃいいんだ?)
ほとほと困り果てる。するとここで「待ってみんな!」と、真治と女性との間に誰かが割り込んできた。それは――
「ちょっと、何で邪魔をするのよアリエル!」
アリエル・リザードマンであった。どうやら女性に連れて行かれた真治の、その後を付けていたらしい。アリエルが真治を守るように両腕を開き、女性たちに頭を振る。
「シンジさんはそのような卑劣なことをする魔族じゃないわ! それにシンジさんは先程まで私の家で話をしていたんだもの! 下着を盗む時間なんてなかったわ!」
アリエルの必死の訴え。だが女性たちは納得できないと、彼女の言葉を否定する。
「そんなの朝のうちに下着を盗んでおけば済む話よ! アリエルは騙されているのよ!」
「そうよ! アリエルの下着も取られているのよ! こいつを庇うことなんてないわ!」
「絶対に許したりなんかしないわ! 下着泥棒には相応の制裁を与えるべきよ!」
「生爪を剥ぎ取って、それを眼球に突き刺しましょう。さらに市中引き回しの刑に――」
「おぃいいいいいいいいいい!」
さらりと女性陣についていた茜に、真治は喉を破らんばかりに絶叫した。
「お前は俺とずっと一緒だったから、これが冤罪だと分かるだろ! なぜ女につく!?」
「そのほうが面白いからよ」
「冤罪で苦しんでいる悲惨な男の、どこが面白いってんだ!」
「まあ冗談はさておくとして――」
茜がふむと唇に指先を当てて、思案するように栗色の瞳を細める。
「アンタのことはどうでも良いんだけど、確かにこのままでは困るわね」
「は? 何でお前が困るんだよ」
「黙れ」
真治の疑問をにべなく一蹴して――
茜が細めた栗色の瞳をキラリと輝かせた。
「仕方ないわね。不本意ではあるけど、下着泥棒の真犯人を見つけてあげるわよ」
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村の中心に植えられた一本の大木。青々しい枝葉を広げたその大木の前に、碧い髪の女性が一人立っている。アリエル・リザードマン。木に背を向けて立っている彼女のその手には一本の釣り竿が握られており、その釣り竿の糸の先に――
純白のパンツが吊るされている。
「……なあ、本当にこんなもんで犯人を見つけられんのかよ」
大木の前でパンツをぶら下げているアリエルを、少し離れた草陰から眺めている真治。彼の疑問に対して、頭に木の枝を括りつけ、両手にも木の枝を握りしめた茜――擬態のつもりらしい――が、力強くはっきりと頷く。
「知らない」
「うおい!」
自信満々に頼りない言葉を吐く茜に突っ込む。小さく息を吐き、茜が肩をすくめた。
「でも犯人にとっては魅力的でしょうね。いかんせん、アリエルの脱ぎたての下着よ。洗濯済みの下着と比べれば、喉から手が出るほど欲しいはずだもの」
「……それを女のお前が言うのはなんかな」
「高く売れるかしら?」
「止めとけよ。というかよ、アリエルの奴、何か泣いてないか?」
釣り竿にパンツをぶら下げたまま、微動だにしないアリエル。その彼女の表情は普段以上に赤く染められており、金色の瞳には涙までが浮かんでいる。今にも泣き出しそうなアリエルを眺めつつ、茜が当然のごとく呟く。
「うら若き乙女が、脱ぎたてのパンツを吊るして公然の場に立っているのよ。羞恥くらい覚えるでしょ。しかも彼女はノーパン。強い風が吹き付けたら、彼女は終わりよ」
「あっさりと終わらせんなよ。なあ、やっぱこんなこと止めようぜ。可哀想じゃねえか」
トカゲ顔の村人から向けられる好色の視線を、プルプルと震えながら耐え忍んでいるアリエル。何とも痛々しい彼女の姿に、真治はそう呟いて茜をちらりと見やった。
「別にいいんじゃない? 彼女もこれで犯人が捕まるならと了承してんだから」
「まあ……な。つうか何でアリエルもこんな策に乗っちまったんだかな」
アリエルとしては、真治が下着泥棒の冤罪を掛けられようとも、別に痛くもかゆくもない。彼女も下着泥棒の被害者であるようだが、自身の身を削ってまで真犯人の捜索に協力する必要など、本来はないはずだ。
(まあ優しいんだろうな)
茜と違って。そんな不穏なことを胸中で呟いていると――
「きゃああああああああ!」
アリエルの悲鳴が聞こえてきた。慌てて視線をアリエルへと戻す。アリエルが手にした釣り竿。その先に吊るされた彼女のパンツ。その下着に――
一人の少年が手を伸ばしていた。
「おい! マジで釣れたぞ!」
「え……うそ?」
何とも無責任な呟きをする茜を無視して、真治は草陰から飛び出してアリエルのもとへと駆ける。下着を手にした少年が、それを懐に収めようとしたところで――
「この――エロガキがああああああ!」
真治は高く跳躍して、少年に向けて飛び蹴りを放った。
だがこの不意を突いた一撃を、少年が後退して軽々と回避する。足先が地面に突き刺さり、地面が粉々に砕け散る。真治は軽く舌打ちをすると、身軽に飛び退いた少年を、着ぐるみのつぶらな瞳で睨みつけた。
まだ十歳前後と思しき幼い少年だ。ボサボサの黒髪に、目尻の尖った黒い瞳。汚れたマントを羽織っており、腰元には鞘に収められた細身の剣が吊るされていた。
一見して平凡な少年にも見える。だがこの魔界において、平凡な人間に見えること自体が、珍しいことでもあった。人の姿をした少年が、こちらを怪訝そうに見やる。
「む……貴様は一体何者だ? 随分とへんてこりんな姿をしているが」
「やかましい! 質問すんのはこっちだ! おいガキ! テメエが下着泥棒だな!?」
「干されている下着を許可なく奪取する行為を下着泥棒と呼ぶなら……そうなのだろう」
「そうとしか呼ばねえよ!」
下着を死守したアリエルを背後に庇いつつ、真治は瞳に怒りの炎を燃やした。
「テメエのせいでこっちは冤罪を掛けられてんだ! とっ捕まえてやんよクソガキが!」
「ガキとは無礼な。俺にはジョゼフ・コボルトという立派すぎる名前があるのだぞ」
「知るかコラアアアアアアアアアア!」
居丈高に自身の名前を告げてくる少年――ジョゼフに掴みかかる。だがこちらの伸ばした腕を跳躍して回避した少年が、真治の頭を踏みつけながら背後へと回り込み――
アリエルの胸にぴょんと飛びついた。
「きゃあああああああ!」
「ふむ、いいクッションだ。これほどのボリュームは俺とて滅多に遭遇しないぞ」
「テメエ! 何やってんだコラ!」
アリエルの胸に顔を埋めたジョゼフにまたも掴みかかる。だがまたしても、こちらの伸ばした手をひょいと回避して、飛び退いた少年が軽やかに着地する。
「邪魔をするな三頭身トカゲ。人が童心に帰りおっぱいを堪能しているのだぞ」
「そんな邪な童心があってたまるか! つうか逃げんじゃねえ! 動くな!」
「それは無理な注文だ。俺たちコボルト族は知を探求する種族。俺たちにとって無知とは罪。女体の探求は俺に課せられた使命だ」
「大仰な言い訳してんじゃねえぞ!」
「つまらぬ要求などせず、捕まえるというのなら自力でやってみろ。あはははははは、こっちよ。早くあたしを捕まえてごらんなさい」
「上等だコラアアアアアア!」
何やら浜辺を駆ける少女のごとく逃走を始めるジョゼフ。キラキラとした微笑みを浮かべる少年を、真治は声を荒げながら全力で追いかけた。少年に接近して遮二無二に腕を振るう。だが少年は驚くべき身軽さでこちらの腕をひょいひょいと躱して見せた。
「この――クソガキ! 動くなっつってんだろ! 逃げ回るんじゃねえ!」
真治の回し蹴りを屈んで躱したジョゼフが、肩をすくめながら飄々と言う。
「愚かしい奴め。この程度では俺を捕まえるなど、一生かかってもできそうにないな」
「テメエ言いやがったな! だったらこっちもマジでやってやるよ!」
村の中を駆け回るジョゼフを睨み据えながら、真治は近くにある建物の柱を掴んだ。腕に力を込めて柱を建物から引きちぎる。そして掴んだ柱を振りかぶり、前方を駆けているジョゼフめがけて「うおりゃああ!」と力一杯に柱を投擲した。
ぴょんと跳んだジョゼフの足元に、投擲された柱が突き刺さる。真治は「まだまだ」と吠えると、少年を追いかける足を止めないまま、また建物の一部を力づくに剥ぎ取り、それを少年めがけて何度も投げつけた。
逃げる足を止めないまま、建物の残骸を左右に跳びはねて回避するジョゼフ。少年のボサボサ髪に木片がぽかりと当たり、少年が頭を撫でつつ眉をひそめた。
「見境のない奴だ。村を破壊するつもりか」
「テメエが逃げっからだろうが!」
村の中を縦横に駆けながら逃げるジョゼフに、建物を破壊しながらそれを追いかける真治。崩壊していく村に悲痛な声を上げるリザードマン。まさに阿鼻叫喚の様相だが、真治はそのような些末なこと一切無視して、少年を躍起になって追いかけ続けた。
するとここで、ジョゼフが逃げていた足をピタリと止める。ついに観念したのか。真治は瞳を尖らせると、駆ける足に力を込めた。ジョゼフがこちらを一瞥し――
ぽつりと呟く。
「プレジデント・オブ・ハーゲンティ」
足元が突如として輝いた。「なっ!?」と驚愕の声を漏らして咄嗟に足元に視線を移す。こちらを囲い込むように、五つのナイフが地面に突き立てられており、刀身から金色の光を放っていた。奇妙なナイフの存在に困惑する真治。すると直後――
ナイフの刀身から金色の鎖が発生し、彼の体をぐるぐるに縛り上げた。
「げえ!? んだよコレは!?」
ギチギチに体を絞めてくる光の鎖に、真治は狼狽しながらも鎖の拘束を解こうとした。だが鎖の絞めつけは強く、腕も足も容易には動かせそうにない。ギリギリと歯ぎしりをする真治に、逃げるのを止めたジョゼフが、無警戒に近づいてくる。
「序列48位。悪魔ハーゲンティから伝承された魔法だ。もっとも俺は魔法など使えんからな、魔法の力を込めたナイフ――魔法道具に頼らせてもらっている」
「魔法道具だと?」
鎖につながれた猛獣を見るかの如く、哀れな視線をしたジョゼフが淡々と答える。
「俺たちコボルト族は、トーナメントの運営管理を古くから担ってきた。そんな俺たちの役割のひとつに参加者の処罰がある。替え玉などを利用して、トーナメントで不正に順位を上げる者が、稀にいるのでな。だが俺たちコボルト族は情報力に優れているが、戦闘に関しては無力だ。ゆえにこのような不正者を拘束する魔法道具を持ち歩いている」
「つまり……ああっと、どういうことだよ!?」
「頭の悪い奴だ。俺は初めから貴様を拘束するために、茶番に付き合ったということだ」
「んだと!?」
淡々とした調子で話していたジョゼフが、その瞳に鋭い眼光を瞬かせる。
「オレアンダー森林を訪ねたのは別件なのだが、偶然にもリザードマン村に見慣れない魔族を見つけたのでな、調査することにしたのだ」
「見慣れない魔族?」
「貴様のことだ。三頭身トカゲ」
むっと着ぐるみの眉をひそめる。ジョゼフが怪訝にそうに首を傾げて話を続ける。
「コボルト族の俺が把握していない種族。にわかに信じがたいことだ。そこで貴様の性格や戦闘能力に関して客観的情報を得るために、このような騒動を起こしてみたわけだ」
「……じゃああれか。下着泥棒に関しても、その調査とやらのためにしたことなのか?」
「いや、それは俺の個人的な収集だ」
きっぱりとそう答えて、ジョゼフが「さて」と思案するように片眉を曲げる。
「なかなか好戦的な種族のようだな。それともそれは個人的な資質か? 何にせよ、観察による情報はあらかた把握した。後は貴様の口から直接詳細を尋ねよう」
「ああ?」
「まず端的に訊く。貴様は何者だ?」
こちらを値踏みするような視線で、ジョゼフがそう尋ねてくる。もはや危険などないと考えているのか、少年の態度には警戒というものが見られない。
(とどのつまり――舐められてるってことか)
ふつふつと体の奥底で沸き上がる怒りに、真治の口調は自然と鋭さを帯びていく。
「……田舎者らしいぜ。確か出身は……ポニー何とか島って言ったか?」
「自分の出身を覚えてないのか? 露骨に怪しい奴だな。貴様の種族名を答えろ」
「んなもん知らねえな。強いて言えば、流王電気店のリュウオウくんってところか?」
「……リュウオウだと?」
表情に僅かな緊張を浮かべるジョゼフ。思い返してみるに、ダニエルもまたその名前を聞いた時に似たような反応を示していた。怪訝に眉をひそめる真治に、ジョゼフが「それは冗談の類か?」と首を傾げる。
「リュウオウと言えば、第一回トーナメントにおいて初代魔王の座についた種族だ。歴代でも突出した力を有した魔王。貴様はそのリュウオウの血を引くとでも言うのか?」
「ああ? そうなのか?」
初耳の情報に疑問符を浮かべる。真治のその反応が意外だったのか、ジョゼフがやや顔をしかめる。どうやら少年が話した内容は、この魔界では有名な話であるらしい。
もっとも、そのような話などどうでもいい。真治は呼吸を整えつつ、全身に力を溜めこんでいった。引き締められていく体に、全身を拘束する鎖がジャラリと音を立てる。
「悪いが俺に言えるのはここまでだ。あまり余計なことを言うと、茜に怒られるんでな」
「そうもいかん。コボルト族にとって情報とは力だ。洗いざらい吐いてもらうぞ」
「だったら――吐かせてみろや!」
整えた呼吸を一気に爆発させて、真治は溜めこんでいた全身の力を解放した。全身を拘束する光の鎖が、真治の怪力にキシキシと音を立てる。だが拘束が外れる気配はない。真治は「がああ!」と声を荒げながら、さらに体の内で力を躍動させた。
「無駄なことだ」
鎖の拘束を逃れようとする真治に、ジョゼフが呆れたように溜息を吐く。
「それは一本の鎖だけで、並みの魔族ならば数十体を捕獲できるほどの力がある。それを念のために五本も使用したのだ。この魔法を打ち破ることなど不可能だ」
「――不可能……だと?」
ジョゼフの断言したその言葉に――
真治は着ぐるみの中で荒々しく笑った。
「面白え! 不可能だなんて言われちゃよ、やらねえわけにはいかねえよなあああ!」
吠え猛りながらさらにまた一段、体の内から力を引き出す。全身を拘束する光の鎖がカチカチと揺れて、その軋み音が大きくなる。そして金色に輝く鎖のその表面に――
ピシリと亀裂が走った。
ジョゼフが目を見開く。さらにまた大きく吠えて、真治は全身を乱暴に振るった。こちらの全身を拘束していた光の鎖が、硬質な音を立てて粉々に砕け散る。
「……馬鹿な。こんなことあり得んぞ」
消失していく光の鎖を眺めて、ジョゼフが呆然したように呟く。真治は光を失ったナイフの一本を蹴り飛ばすと、肩を大きく上下させながらニヤリと笑った。
「けっ……この程度で俺をどうにかできると思ってたのか? 甘いんだよクソガキが」
「……なるほど。真偽はともかくとして、リュウオウを名乗るだけのことはある」
表情に動揺を浮かべたジョゼフが、ジリジリとこちらから後退していく。
「尋問は難しいようだな。不本意ではあるが、ここは退却することにしよう」
「ざけんな下着泥棒のクソガキが。逃がしてもらえると思ってんのか?」
「思えないな。だが逃げられないとも思っていない。逃げ足には自信があるからな」
ジョゼフの言葉に胸中で舌を打つ。確かにこの素早い少年を捕まえるのは骨が折れそうだ。全力を出せばどうとでもなるのだが、力加減を誤れば少年を殺しかねない。
(クソったれ。俺もこのガキみたく魔法なんて便利なものが使えたらよ……)
するとその時――
「いつまで下らない鬼ごっこしてんのよ」
そんな呆れたような声が聞こえてきた。そして突如――
頭上から角の生えたクマの人形が降ってきて、ジョゼフをベチャリと圧し潰す。
「ぬおおおお!? 何だこれは!?」
巨大なクマに潰されたジョゼフが、狼狽してパタパタと手足を振る。だが少年がいくら暴れようとも、少年を潰しているクマはその巨体は揺らすことさえない。
状況が理解できず呆然とする真治。するとここで散歩でもするような足取りで、一人の少女がこちらに近づいてきた。毛先のカールした栗色髪の少女――
芹沢茜である。
人形に潰されたジョゼフが、近づいてきた茜を見やり、表情をハッとさせる。
「この得体の知れんクマは貴様の魔法か!? しかしこんな魔法、聞いたことないぞ!?」
驚愕するジョゼフ。茜が小さく溜息を吐いて、アリエルに淡々と指示を出す。
「丈夫な縄を持ってきてちょうだい」