くだらない詩
あたたかさ溢れる話ではない。
柔らかい情景を描くのも違う。
今はただ、下手に小難しい、実にくだらない詩を書きたいのだ。
「でも、なにも思いつかないのさ。」
なんて気取ってみるのも虚しいもので、
「それは白紙のままの“無”という至上の名作で、どこまでも威厳に満ちたものである。」
などと、まるで生真面目な顔で言って、道化になって笑われるほうがマシかもしれない。
難しいのは世の中か、それとも自分自身か。
どちらにしても、人生とはショートストーリィだなぁ、なんて感慨に耽るのは時期尚早というヤツか。
とかこんな感じで、実にくだらない戯れ言を地面にばら撒いて生きていくのだ。