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陽だまりの中で。  作者: かのん
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好きと不安。

2つに結んだ髪の毛を風になびかせて、重い足取りで学校へと向かう。

身長は平均くらいで、運動することは大好き、勉強はもちろん…!と言いたいところだけど、オール3。

声が大きくて、活発。それがゆういつの取り柄。


あたし、中川琴音はお世辞にも女の子らしいとは言えない、女子だった。


学校へ着くと早々と支度をし、席に着く。

そして、やっていない宿題を猛スピードで終わらせる。


それが、あたしの日常だ。


…そんなあたしだったが、小学校に入学した時からずっと隠していたことがあった。



それは、同じクラスの 吉田渉 に密かに想いを寄せていることだ。


別に隠していた訳ではないが、男っぽい性格のあたしに好きな人がいるなんて知られたら1日で学年中に広まってしまうだろう。と思い自分から誰かに話すことはしなかった。


あたしは今、小学校6年生。

新しい学年になり、小学校の最高学年としていろいろ忙しくなってきた頃だった。


もちろん、アイツに告白するなんて考えてもみなかったし、できなかった。

今のあたしには、友達がいればそれだけでいい。という感情しかないのかもしれない。


アイツは学年のリーダー的存在で、背も高く、運動神経抜群、女子はもちろん、男子からの人気も高く、あたしには手の届かない存在だった。


そんなある日、私の友達の 室崎雪乃 に呼び出された。


『ねえねえ。どうしよう。うち、好きな人ができた!』


…え?初めて雪乃から好きな人の話しを聞いてとても驚いた。


その一方で、アイツと雪乃はとても仲が良く、前から噂されていたし、雪乃も男女問わず人気があったため、もしかしたら…と言う感情で頭がいっぱいになった。


『まあ、雪乃とアイツなら美男美女でよく似合うはずだよね。』


自分の戸惑いを隠そうと必死にいろいろ考えてみても、やはり胸が苦しくなるのを抑えられはしなかった…







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