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Rising Sun  作者: UZI
第2章「パブリック・エネミー」
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第6話「ポイント・オブ・インパクト」後編

第6話

2014年8月8日

アメリカ合衆国

ペンシルバニア州フィラデルフィア


「アイ・キャン・ふらーーいっっ!!」


 意を決して、純は裏声混じりに叫びながら屋上から飛び降りた。重力に引かれて20メートルほど落下して行き、ロープがピンと張ったところで止まり、その反動でビルの窓ガラスに叩きつけられる。全体重プラス、落下による重量を支えていた腹部に痛みが走るが、幸いにも骨や内臓にダメージはないようだ。純はほっとため息をついてから上を眺めると、追っ手が何かを叫びながらこちらにライフルを構えている。純もすかさずスリングで背中に回していたVK-6を構えて応戦。身を乗り出していたバ・ルデルベ残党の1人が屋上から落下し、悲鳴を上げながら地上へと吸い込まれて行った。


 純が視線を戻すと、窓の内側、ビル内の部屋から数人のビジネスマンたちが逃げ出していくところだった。会議でもしていたのだろうか、書類が散乱している。純はガラスに両足をつけ、思い切り蹴り上げる。その反動でビルとの距離が離れたところでVK-6のトリガーを引く。無数の銃弾で穴だらけになる窓ガラス。そこへ振り子の原理で戻ってきた純が突っ込み、なんとかビルに入ることが出来た。


「痛っつ~……」


純は立ち上がって服に付いたガラスを払い、ナイフでロープを切り、会議室を出る。その外ではこの階をテナントで借りていた会社の社員たちが怯えるようにこちらを見ていたが、純はそれを無視してオフィスから出てエレベーターホールへ。そこから非常口へ向かいドアを開ける。索敵を行うが、どうやら敵は屋上からこちらへ向かって階段を降りているようだ。純はそのまま階段を1階まで降り、非常口から外に出る。出た先は裏通り。人っ子1人いなかった。


 VK-6からマガジンを外し、ボルトを引いて装填された弾を排出してマガジンに戻す。更にVK-6をバラバラに分解して、使えないようにしたその時だった。路地から男が飛び出て出てきた。それを見て純は足を止める。


 男の服装はバ・ルデルベの民族衣装。腰には中近東の剣、シャムシール。男がにやりと笑う。純はそれを見てから手元のバラバラになったVK-6とマガジンを見つめ、その視線を再び男に戻す。


(ウソだろ……)


男がゆっくりとシャムシールを抜く。降参とばかりに純はVK-6をその場に捨てた。鈍く光る刀身を見て、純の額に汗が流れる。


「ホァッ!」


男の声に純はビクっと肩を狭める。


「ホァッ!ホァァッ!」


だが男は斬り込んで来ることもなく、それどころか男はその場でシャムシールを振り回し始めた。まるで演舞である。


「ホァ~~~~~!!!!」


「演舞」を終えた男が得意げな顔でシャムシールを構え、再びにやり。


「…………」


ハァと溜息を一つ吐いてから、純はホルスターからUSPコンパクトを抜いて男を撃った。


「ホァッ!?」


"パシン!"という、サプレッサーを取り付けた銃独特の銃声と共に放たれた9ミリルガー弾が腹に命中した衝撃で、男はシャムシールを落とし、その場に仰向けに倒れる。純は男に近付き、男を見もしないでUSPを向ける。


「ホ……ッ!」


「ァ」を言う前に男は頭を撃ち抜かれ絶命した。口を「ホ」の形にし、目を見開いたまま死んだ男を見ながら、純は再び溜息。再び歩いて3ブロック離れた立体駐車場へ向かった。


 駐車場に到着した純はレンタカーを停めた3階へ向かい、車を確認するとポケットから車のスマートキーを取り出し、開錠ボタンを押した。


 純の背後で車の止まる音。急いでいたのだろうか、スキール音が駐車場内に響く。その音で純は後ろを振り向く。視線の先には車内からこちらを睨む5人の視線、そしてそれぞれが構えている銃口と目が合った。純は咄嗟に近くの車の影に飛び込み、同時に銃声が響く。弾が純に当たることはなかったが、代わりに純がレンタルした車が使い物にならなくなった。無数の銃弾でフロントガラスは割れ、サイドミラーは吹き飛び、ボンネットは半開き。タイヤも破裂した。


(ちっ!)


純はホルスターからUSPコンパクトを抜き、サプレッサーを外した。隠密の意味がないこの状況で銃声を抑えるサプレッサーは必要ないし、外したほうが小回りが利くからである。そしてサプレッサーはバックパックの中へ。


 純は銃声が鳴り止んだ一瞬の隙を突いて身を乗り出し、USPコンパクトを3連射。相手が驚いている隙に銃をホルスターに戻しながら走り、落下防止用の金網を飛び越えて外へ飛び出る。駐車場の側を歩いていた通行人が銃声を聞いて駐車場を見上げると、縁にぶら下がっている純がいた。それを見た通行人は、ある者は悲鳴を上げ、ある者はスマートフォンのカメラを起動して動画を撮る。


 今の純は、立体駐車場の3階の外側にぶら下がっている状況である。支えているのは両手だけ。手を離せば落下して地面に激突。運が良くても数箇所骨折の重傷であろう。だが純はその手を離した。重力に引かれて落下する純。叫ぶ通行人たち。だが2階に到達したところで手を伸ばし、金網に指を引っ掛ける。そして下を見てから再び手を離し、今度は1階の金網にしがみつく。そうやって勢いを殺して地上まで降り立った純は、その様子を終始見守っていた通行人の1人、動画を撮影していた男性からスマートフォンを取り上げ、その場で地面に叩きつけて破壊した。更にダメ押しで踏み付ける。男性が「何しやがる!!」と怒りの形相で純に掴みかかろうとするが、その前に純がホルスターからUSPコンパクトを抜いて男性に向ける。それを見た通行人たちがまたも悲鳴を上げて蜘蛛の子を散らすように逃げていく。男性は反射的に手を上げる(ホールドアップ)


「ごくっ……」


男性の喉が鳴る音がこちらまで届く。純はUSPコンパクトを下ろすと手を振って「向こうへ行け」と合図した。男性は恐る恐る手を下ろし、何度も純を振り返りながら逃げて行った。


 純がその場を後にしようとすると、背後から再びスキール音。振り返ると、先程の車がゲートを突き破って駐車場から飛び出てきた。純が車にUSPを撃つが、放たれた9ミリ弾は全て弾き返されてしまった。


「防弾!?」


ホールドオープン(弾切れ)したUSPコンパクトのマガジンを交換しながら、純は大通りから路地へ走る。同時にビルの屋上で敵から手に入れた、破砕手榴弾(フラグ・グレネード)をポケットから取り出し、ピンを抜く。


 現在使用されている手榴弾のほとんどは、本体に安全レバーが取り付けられており、そのレバーはピンで留められている。ピンを抜くと安全レバーがフリーになり、更に安全レバーを外す(大抵はバネ仕掛けで飛んでいく)ことによって信管に点火し、およそ5秒で爆発する。つまりはピンを抜いただけでは爆発せず、あくまで安全レバーをフリーの状態にするだけなのである。


 純は車が路地に入ってきてから手榴弾を握る手を緩めて安全レバーを飛ばす。そして頭の中できっかり2秒数えてから手榴弾を投げた。宙を舞う手榴弾が爆発したのはそれから3秒経ってから。空中で爆発した手榴弾は周囲に金属の破片を撒き散らし、純を追っていた車にも破片が飛び散る。防弾仕様の車を破壊することは出来なかったが、フロントガラスが蜘蛛の巣状にホワイトアウトした。視界がほぼゼロになったことでドライバーは混乱したのか、車は右に左に蛇行する。その隙に純は全速力で路地を走り、時折後ろを振り返り、牽制射撃を加えつつ反対側の大通りを目指す。


 大通りまであと数メートルというところで到着した3台のパトカーが路地を塞ぐ。すぐさま警察官が降りてきて、銃を構えながら「フリーズ!!」と叫ぶ。


「撃つな!後ろの車の男たちが銃を持ってる!!」


純は両手を挙げながらその場で止まり、視線で後ろを指す。


「いいから動くな!両手を後ろに回してその場に伏せろ!」


 背後からバ・ルデルベ残党たちが車のドアを開ける音。純は咄嗟に近くのゴミ箱に走る。純のその動きに警察官が何か言おうとするが、その前にバ・ルデルベ残党たちからの銃撃。純が隠れた金属製の巨大なゴミ箱と、防弾プレートの入ったパトカーのドアに火花が散り、窓ガラスが割れる。


「クソ!見境なしかよ!!」


バ・ルデルベ残党と警察官が銃撃の応酬を繰り広げる中、純は這って大通りまで進む。


「はぁっ、はぁっ……!!後は警察に任せてズラかろ……ん?」


建物に背中を預けて呼吸を整えていると、今まで銃撃戦を繰り広げていた警察官たちが路地から逃げ出してくる。何事かと思い路地を覗き込むと、そこには膝射で対戦車無反動砲(RPG-7)を構える男が。


「RPGィッ!!‼︎」


周囲に聞こえるように叫びながら走り出す純。その背後で発射音。1秒と間を置かず爆発音。RPG-7の直撃を受けたパトカーが吹き飛び、炎を上げたパトカーは大通りに面する床屋に「お邪魔します!」と言わんばかりに、腹を上に向けて頭から突っ込んだ。


 幸いにも先程の銃声で、大通りにいた一般市民は逃げ出していたので死傷者は出なかったが、まさに戦場であった。そこへ1台のセダンが猛スピードで乱入し、純の進行方向を塞ぐように停車する。


「乗れ!!」


セダンに乗っていたのはジャガーノートであった。純が後部座席に乗り込んでドアを閉めると、ジャガーノートはアクセルを踏み込んで車を発進させた。その後方から、路地から出てきたバ・ルデルベ軍残党の乗る車が追ってくる。邪魔になって外したのか、フロントガラスがなくなっていた。


「助かった!でもなんで……」


「あれだけ派手なドンパチしてんだ!気付かないほうがおかしいだろ!」


「そりゃ確かに。しかし、しつこいな」


純はそう言いながらバックパックを背中から下ろし、中からMSRを取り出して組み立てる。


「東條!武器は?」


「ボルトアクションとハンドガン!どっちもマガジン1個!」


「ならこいつも使え!」


ジャガーノートはハンドルを切って交差点を左折してからグローブボックスを開け、純にサブマシンガンとマガジンを2本、投げて渡した。


 ウージープロ。イスラエルのIWI社が開発した傑作サブマシンガン、ウージーの小型モデルであるマイクロウージーを現代風にアップデートした銃である。トリガーガードが大型のため、ウージー本来のスタイルを残しつつもどこか未来的である。


 純は渡されたウージープロの折りたたみストックを展開して、マガジンを装填。ボルトを引いて、窓を開けたドアから身を乗り出して構え、トリガーを引く。弾が2、3発発射されるたびに指を離してはまた引くを繰り替えす。いわゆるバースト射撃と呼ばれるものだ。


トリガーを引きっぱなしにするよりも銃身がブレにくくなるので命中精度が上がり、弾の節約にもなる。


だがウージープロの連射速度は毎分1250発。すぐに25連のマガジンは弾が尽き、純はマガジンを交換するために体を車内に戻す。


 追っ手の車からも反撃が。後部座席から身を乗り出した男がVK-6を乱射。動いている車からの射撃で照準がブレるが、それでも純たちの乗るセダンに何発かは命中したし、外れた弾も、周囲に被害を及ぼしている。


「どこに向かってるんだ!?」


「街を出る!これ以上民間人に犠牲を出すわけにはいかない!」


「だったら速攻でカタを付けてやる!」


ウージープロから空のマガジンを抜き、新しいマガジンと入れ替えボルトを引く。


 ジャガーノートがハンドルとアクセル、そしてブレーキを巧みに操作して交差点を猛スピードで右折。その後ろからバ・ルデルベ軍残党の乗る車も右折。純が覗くダットサイトの赤い光点と、後ろから追いかけてくる車のドライバーが重なった瞬間にトリガーを引く。ウージープロから9ミリルガー弾がバラ撒かれ、数発が命中。ドライバーを失った車は交差点を曲がりきれずに電柱に激突。サンルーフから身を乗り出し、VK-6を構えていた男が吹き飛ばされ、ショーウィンドウを突き破って商店に突っ込んだ。


 純はセダンの屋根を激しく叩いて停車を促し、それに反応してジャガーノートがブレーキを踏む。セダンが大きなスキール音を立てて急停止すると同時に、弾の切れたウージープロからUSPコンパクトに持ち替えた純が車に近付く。


 後部座席から男が1人、頭から血を流しながら降りてきた。意識が朦朧としているのか、酷くフラついていたが、純と目が合うと最後の力を振り絞ってVK-6を構える。だがそれよりも早く、純が男に9ミリ弾を胸に2発、頭に1発叩き込んだ。ここでUSPコンパクトの弾が尽きたので、USPコンパクトをホルスターに戻し、バックサイドホルスターからスタームルガーを抜く。更に出てきた男にも22口径弾を叩き込み、純はエンジンから煙を上げる車に近付き、助手席のドアを開ける。ドアにもたれかかっていた男が、支えを失い車から滑り落ち、持っていたVK-6を落としたので、純は男にスタームルガーを向けたままVK-6を蹴って遠くへやる。


「うぅ……」


「おい!」


純が倒れた男の胸倉を掴んで無理やり起こす。


「何で俺があのビルにいるとわかった?」


「……アメリカ帝、国に鉄槌を……じゆ、を、われら……」


男の体から力が抜けていく。純は男の首筋に指を当てるが、既に事切れていた。


「ちぃッ!」


 遠くから聞こえるサイレンが徐々に近付いている。純は踵を返して車に戻った。


「行こう。警察に聞かれると厄介だ。あ、これサンキューな」


「ああ」


ジャガーノートは車を発進させ、純から渡されたウージープロを助手席に置いた。


「……さすが『熱砂の鷹』。俺があそこから狙撃するのを読んでたな」


「何!?じゃあ、あいつらとドンパチになったのは偶然じゃないのか!?」


「ああ。だからあそこに敵が来るのが早かったんだ。しかも下っ端だけじゃなく、殺し屋まで用意してやがった。『レイダース』に出てくるようなマヌケだったが」


「……何はともあれ、これで依頼は完了だな。感謝する。で、これから何処へ行けばいい?近場なら送ってやるぜ?」


「そりゃありがたい。それじゃニューヨークまで」


「遠いじゃねぇか!!」


「っても隣の州だろ?出したまえ、運転手君」


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日本国

十条市

十条総合病院


「あずさー」


病室のドアを開けながら入ってきたのはあずさの母。着物を着た彼女はラップをかけた皿を持っていた。


「お父さんが出汁巻き卵作ってくれたわよ。あなたの好物。これ食べて少しでも元気出しなさい……ってあら?」


あずさの母がカーテンを開けるが、ベッドにあずさの姿はなかった。


「……トイレかしら?」


この日、あずさが病院に戻ることはなかった。発見されたのは翌朝、隣町のファミレスにいたところを、あずさの母から捜索願を受けた警察に保護された。だが何処にいて、何をしていたのか―――


-----------------------------------------------------------------------------


13時間前

 病院を抜け出したあずさがいたのは、市内にある寺の墓地だった。その中の1つの墓の前にあずさはいた。


「サトくん……どうして死んじゃったの……?」


墓前に跪き、あずさは涙を流した。だが今までのように取り乱したりはしていなかった。


「サトくん……、待っててね。すぐそっちに行くからね。でもその前に、サトくんを殺したヤツを見つけて、必ず殺してあげるから。サトくんと同じ苦しみを……ううん、それ以上の苦しみを味わわせて。だから、もう少し、もう少しだけ待っててね」


あずさの目からはまだ涙が流れていたが、顔は笑っていた。その顔に、サバ部のマスコット的存在であった愛らしい表情はなく、ただ復讐に歪んでいた。


-----------------------------------------------------------------------------


あずさが保護される4時間ほど前

愛知県名古屋市


「フン~♪フン~♪」


キッチンで鼻歌交じりに手を洗う男。シンクには血の付いたサバイバルナイフにメス、そして刀身が黒くつや消し塗装された軍用山刀(マチェット)。男は手を洗い終えるとそれらの刃物を洗い、それも終えてから手を拭かずに手袋をはめ、そして蛇口を止める。


「~~さん。ちょいとマズイことが……」


男が大事そうに刃物を片付けていると、キッチンにもう1人、男がやって来た。キッチンへ来る前に通ったであろう廊下とリビングに死体があったこと(・・・・・・・・)など気にもしていないかのように。


「警察の巡回が来ました」


「ん~タイミングが悪いねぇ。面倒です、始末しましょう。ここの片付けをお願いします」


男はそう言って家を出る。そこでポケットからタバコを取り出して一服。すると警察官が自転車に乗ってやってきた。警察官は男の前で自転車を止め、こちらへやって来た。


「こんばんは。こちらのお宅の方ですか?」


「こんばんは。いえ、旧友を訪ねて来たのですが、生憎留守のようで」


「なるほど」


警察官は男の脇を通って家の前へ。


「何か?」


「いえね。実はここ、私の家なんですよ。それであなたとは面識がない。妻の知りあ……」


警察官が男に振り返る。だがその目の前には街灯に照らされて銀色に光るハンドガンが。


「なッ……!」


警察官が行動を起こす前に、男は持っていたハンドガン、ワルサーPPK/Sの22口径モデルのトリガーを引いた。もちろんサプレッサーは装着済み。警防ごと頭を撃ち抜かれた警察官は、目を見開いたまま絶命。男はワルサーを脇のホルスターに戻し、排出された薬莢を回収。そして警察官を家の中に運ぶ。


「やってしまいましたねぇ。この警官、ここの家主だそうですよ?」


「え?いやでも、ここの主人はさっき……」


何かに気付いたワルサーの男は家に入り、寝室で無残な姿になっている男のバッグを漁って免許証を取り出した。


「……苗字が違う。なるほど。夕方からお盛んと思っていたら、『間男』というわけですか」


「す、すいません。まさか浮気野郎だったとは。毎日のように2人で買い物に出かけていたので……」


「いえ、結果として旦那も始末できました。記録に残せなかったのは残念ですが、まぁいいでしょう。それより、素早く撤収してしばらく身を潜めましょう。警官を殺したわけですから、しばらくは大人しくする必要がありますねぇ」


ワルサーの男はノートパソコンからディスクを取り出して死んだ警官の胸に置く。そして荷物をまとめ、もう1人の男と共に家を後にした。


 男の通称はムービーメイカー。日本史上最悪の連続殺人鬼である。

お読み頂き、ありがとうございます!

感想、ご意見、ご指摘大歓迎でございます!

また、6話投稿に合わせて銃器解説を更新致します。

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