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アイドル殺人事件

しばらくして警視庁から、あの刑事が来た。クレナイ警部だ。赤のスーツにハイヒール。派手な姿は警視庁捜査一課のイメージから遠い女性刑事だ。奈菜とはあまり相性が良くない。

紅刑事「また、君ら?殺人現場にあらかじめ来てるとは。事前に殺人予告でも有るのかしら?」

奈菜(いつもひっかかるわね。さっさと捜査しなさいよ)

遺体を見る紅刑事

紅刑事「数か所を刃物で刺されているわ。はっきりしたこと司法解剖で分かるけど、致命傷は背後から心臓めがけた一刺しね。あまり大きな刃物じゃないわね。刃渡り15㎝と言うところかしら。」

奈菜「例えば?」

紅刑事「そうね。果物ナイフぐらいかな。ん?邪魔しないの!」

米ちゃんを引き連れ奈菜はじろじろのぞきこむ。血だらけの衣装を見たが奈菜は変な衣装に気付いた。

奈菜(えっ?これがここに?なんで?)

紅刑事「ここは現場検証します。マスコミの方は出てって!」

宗像「仕方ない。レポーター出るぞ。」

奈菜(ははん、しっかり映像撮ったもんね。)

宗像達が出る頃、逆に紅刑事が関係者の事情聴取を始めた。呼ばれたのは宇佐美だ。

紅刑事「血の凝固はなく犯行は二時間の間にあったと思います。その間のアリバイを確認します。」

宇佐美「二時間なら皆、あの衣裳部屋で服を選んでいると思いますよ。私は確かに高城さんを衣裳部屋に連れていきましたが、用事があってすぐに二階に行きました。それは茅野さんが見ているはずです・・・」

紅刑事「そうですか?」

麻友「そうよ。その時は当然彼女の死体なんてなかったわ。」

紅刑事「では、あなたは被害者と二人っきりで残ったわけですね。」

麻友は自分の言ったことをしまったと思った。

紅刑事「それにあなたと被害者は何かにつけ口論していた・・・」

紅刑事の指摘に麻友はびくっとした。

麻友「誰から聞いたのですか?」

紅刑事「そこの彼女よ。あなたと被害者の関係を教えてくれたわ。あなたが果物ナイフ持って行ったって。」

麻友「それは、楽屋でリンゴ剥いただけです。」

紅刑事「しかし、その果物ナイフなくなっているそうよ!」

紅刑事はいつもの意地悪い口ぶりだ。指原は顔をそむけた。

奈菜(この刑事わざと煽ってる!)

麻友「なんてこと言うのよ!指原さん!あんただって選挙結果、不満漏らしてたじゃない。自分のファンをはがしたって!」

指原「ええ、言ったわよ。でもね、こんな程度で人を殺すことはないわ。正々堂々勝つと言っただけよ。」

紅刑事「でも・・・」

皆注目

紅刑事「私が聞いたところ、この総選挙ってものが、生き残り競争になる程の影響あるって聞いたわ。とすれば、被害者がいることが邪魔だった、という動機は有るわけだ・・・」

麻友「そうよ!指原さん!あんたは第一発見者じゃない!それまで誰も死体を見てないのよ!あんたが殺したってことじゃないの?」

宇佐美「二人と被害者はケンカが絶えませんでした。それに俺は指原さんに着替えの指示出しましたよ。」

二人はきっと宇佐美を睨んだ。

指原「いえ、人ごとのように言わないでくださいよ!宇佐美さんだって、仕事ができないってさんざん罵られてたでしょ?私、見てるから!」

麻友「そうよ!あんたこそ、美宥が消えてほしかったんじゃないの?私たちは来年また選挙で負かせばいいだけよ!」

宇佐美はニヤッとした。

宇佐美「来年?来年、あなたたちは、ここにいるんですかね。」

麻友「どういう意味よ!ムカつくわね!」

奈菜このコーディネーターはどうして・・・

3人は罪のなすりつけばかりしていた。

奈菜(整理すると、3人とも被害者を殺害する動機はあるのか。問題はアリバイね。3人とも接点があるわ。麻友さんは被害者と二人っきりになった。けれど、その時は後の子たちは死体を見ていない。宇佐美さんも同じ。指原さんは死体発見者だけど凶器らしいものを持っていない。凶器・・・それについては発見されてない・・・指原さんの宇佐美さんを見てない、ってのが矛盾するわね。指原さんと宇佐美さん、どちらかが嘘ついているかしら?)


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