アイドル殺人事件
漫画原作のためシナリオ形式です。
麻友「知ってるわ。あんたもあいつをこうしてやりたいんでしょ?美宥はきっと血液型はB型だわ!」
指原「血液性格判断?」
麻友「そうよ。あたしはA型よ。あんたは?」
指原「O型よ。そんなの迷信よ。」
麻友「そうかな?あってると思うよ。ちなみに宇佐美さんは?」
宇佐美「おれ?・・・AB型・・・」
フンと鼻を鳴らし麻友はリンゴを持って去った
指原「みっともなかったわ。普段は仲いいの。でも・・・」
何か言いたげな指原
智美「今回の選挙、遺恨が残っているみたいですね。高城美宥さんは何であんなにきらわれてんのかしら?歌唱力、容姿、性格、皆十年に一度の逸材だって報道が・・・」
指原「遺恨だなんて・・・美宥に対するやっかみですよ。出来すぎ故なんですよ。ここにはスターにあこがれ、自分がセンターを狙ってオーディションを勝ち残った子たちなんです。人知れず努力を惜しまない子たちなんですよ。美宥は、みんなと違って出身が違うんです。」
奈菜「それはどういう?」
指原「子役出身なんです。」
奈菜「別に子役なんか、元芸能人はいないけど・・・」
指原「プロは既にルートは別に出来ます。彼女もソロで活躍すればよかったんです。私も素人出身ですが、プロが私たちの夢の前をふさいだんです。麻友もその為ライバル心むき出しで・・・」
奈菜(売れたい!気持ちは分かるけど。)
奈菜「指原さんはいかが?」
ドキッとする指原
指原「えっ?私?やめてください!さっきの言葉を本気で取らないでくださいよ!」
気まずくなる雰囲気。二人の視線に美宥の姿が。なるほど、落ち着き払ったオーラの様なものを感じる。黙ってても存在感がある。
奈菜(確かに別格な感じだわ。でもすごい嫉妬ね)
宇佐美「高城さん、ファンから差し入れです。」
と言ってカートに載せた山積みの差し入れが。
指原「あんなもの、人前にみせつけるから反感買われるんだよ・・・」
視線は陰湿な感じ。差し入れを隠すことなく高城美宥は一つづつあける。
奈菜(堂々と見てるわね。鈍いのか、見せびらかしてるのか。それにしてもセンターはすごい人気だね)
有る箱をのぞいた美宥の手が止まる。
美宥「きゃーっ!」
箱ごと放り投げる、からからと血のついたナイフが。おびえる美宥。マスコミが一斉に注目する。
美宥「血のついたナイフよ!なんてものが入ってんの?宇佐美さん!ちゃんと確認したの?」
おどおどする宇佐美。
宇佐美「もちろんです。全部見ました。大変な量だけど全部見たのに・・・おかしいな・・・」
清純派の美宥の表情が変わる。
美宥「あんた、いつも抜けてんだから!こんなもの見逃すようならコーディネーター失格ね。」
奈菜(うわっ、画面に出ない地ってやつ?この世界、結構ドロドロしたものがあるわ・・)
宇佐美は泣きそうに刃物を拾う。
奈菜(あらっ?)
奈菜が寄る。
奈菜「宇佐美さん、ちょっとみていい?」
しげしげとみる
奈菜「これ、血糊よ。これは何?」
メモを見る
“あなたは薔薇だ。俺は赤が好きだ。同じ赤で染めたい―握手会の神―”
美宥「なんて悪質な差し入れよ!見つけたらただじゃおかないわ!」
奈菜(高城さん、テレビで見るのとだいぶ違うわね。)
美宥「宇佐美さん、今度あやしいファン見たら近づけないで!」
宇佐美「・・・すみません・・・」
宇佐美平謝り。
奈菜「それ違いますよ。」
美優はきつい目で奈菜を睨む。
美宥「それはどういう事かしら?」
奈菜「だってそうでしょ?ここにあるのは少なくとも宇佐美さんが目を通したモノ。と言う事は、これを紛らせたのは、その後ってことになりますよ。ファンが仕込んだものじゃありません。」
美宥「いいわ。あなたはここにいる人間だって言いたいのね。面白いレポーターさんだこと。でもね。どんないやがせにも負けないわ。想定内よ。」
美宥は麻友や指原を見ながら挑発的に言った。気の弱そうな宇佐美は震えあがっていた。役目上なのか
宇佐美「それでは、サプライズのイベント『仮装ダンシング』の衣装を選んでください。衣装部屋は奥のA会議室に用意してあります。それではまず、茅野さんから・・・」
麻友をコスチューム選定に促す。
麻友「人の残りは嫌よ。何でも早い方がいいわ。全部この順番にして下さらない?」
麻友は美宥を一瞥。両者に火花
奈菜「仮装ダンシング?」
指原「一種の仮装大会よ。今週は制服以外のプログラムが入っているの。いろんな企画でお客さん楽しませるの。仮装衣装選びもイメージには大事だわ。今から一人づつ衣装選びしておくの。」
奈菜(ふーん、大変ね。)
一人目の麻友が会議室に向う。麻友が帰ってくる前に美宥の番だ。
宇佐美「では、時間です。高城さん、衣装室に向ってください。」
美宥「あの子はウィッチでしょうね。私は女海賊にするわ。」
宇佐美は美宥について行った。