表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/8

アイドル殺人事件

漫画原作のためシナリオ形式です。

ライブハウスの前に行列、満員の男性達、ざわついている。天気は台風の影響で土砂降りだ。

奈菜「今日の『そこんとこ教えて!』はアイドルグループのホワイト・チョコメンバーに密着します。本日も七瀬奈菜がレポートします。ごらんください。こんな土砂降りの中、ステージを見ようと行列を作ってます。この行列!熱気!ライブ会場前は男性で行列になってます。」

会場をパス。中にはピースのファンでごった返す。七瀬奈菜は少し抜けた女性レポーター。年は二十三歳。主人公で探偵役。スーツを着ている明るいタイプ。

番組「そこんとこ教えて!」は何でも疑問に答える密着型の番組。この奈菜にレポーターにかわってから、収録で殺人事件に巻き込まれることが多くなった。本日のテーマは「アイドルグループ・ホワイトチョコの一日」。ホワイトチョコはファン密着型のアイドルグループ。イメージはAKB。

奈菜「今年のホワイト・チョコの総選挙で、センターが指原さしはら志津香から高城美宥みうにかわりました。彼女たちは熾烈ながら輝きのポジションを争ってます。おっと!」

男性客に押されよろめく奈菜

奈菜「なにすんのよ!いやいや、この素晴らしい舞台は夕方六時開演します。今から舞台裏に密着っ!」

宗像「はい!OK。」

いつもながらやる気のなさそうなチーフ・ディレクターでニヒルなイケメンの宗像疾風がOKを出した。容姿は長髪でイケメン、手足は細くシンプルな服装。ヘッドセットを首にぶら下げている。30歳台前半、仕事、スポーツ万能タイプだがぶっきら棒が玉にきず。でも、事件の鍵をひねり出す役目。

奈菜「宗像さん!盛り下がるからもう少し覇気持ってくれません?」

宗像「俺、興味ねぇよ・・・」

奈菜「だからぁ、仕事だってばっ!」

智美「まあ、ほかっておこうよ。無駄だから。」

智美はAD。ゴシップ娘。奈菜とは仲がいい。普通の若い女性

奈菜(と言いつつ、チーフがロケ班に同行する必要もないのに、いつも何で来るのかしら)

奈菜はいつも宗像を不思議に思う。宗像、企画書に視線を落とす。


舞台裏、多くのメンバーが集う。華やかな中にも何かピリピリとしたムードが。

宗像「米ちゃん!主要メンバー撮っておいて!」

米ちゃんこと米田はカメラマン。アイドルとオカルトが好きな中年。太めの体格。

米ちゃん「奈菜さん!まず、茅野麻友ちのまゆから、いきましょうよ!」

奈菜「なんで?やっぱりセンターの高城さんが最初でしょ?」

米ちゃん「俺、彼女好きじゃないっす。茅野さんがいいっす。活発で元気っす。」

智美「おいおい、公私混同してるんじゃない?」

奈菜(米ちゃんが興奮するもの無理ないか。この中、あこがれのアイドルがたくさんいるもんね。)

茅野麻友は総選挙で二位を獲得。次期のセンターを狙う。活発で活動的だが、少々感情が表に出やすい。ホワイトチョコの衣装は制服のアレンジで全員同じ

奈菜「あそこには次期のセンターを狙う茅野麻友さんがいます。今回は残念でしたが、今回二位と大健闘でした。きっと張り切ってステージを迎えることと思います。」

麻友に近づく奈菜。二位健闘でさぞや盛り上がっていると思う奈菜だった。

奈菜「今回二位おめでとうございます!ステージ前で緊張は?」

麻友「は?二位で健闘?あたしは真ん中がいいのよ。本番まえは声かけないものよ!」

つっけんどんで取りつく島がない。どうやら一位を逃したのが悔しかったのだろう。

麻友「私は後でいいわ。センターの子が最初じゃない?」

米ちゃん(奈菜さん、ごめん。彼女、ご機嫌斜めだ。後にしましょう・・・)

智美「みんな、あんな感じ?感じ悪いわ。」

米ちゃんもバツが悪そう。そこへ背広を着て痩せた眼鏡をかけた男性が寄ってきた。奈菜は見ると宇佐美尚吾というライブハウスのコーディネーター(演出家)だと分かった。

宇佐美「極東テレビさん。本番前に彼女らは緊張しているんだ。いやがってるよ。勝手に話しかけないでほしいなぁ。」

宗像「それについては、事務所と話がついてるんだ。第一、取材は俺たちだけじゃないぜ。」

宗像が指差す。他のメディアも取材している。

宗像「この子たちには配慮している。彼女らにとっても取材は必要なものなんだ。」

指原「宇佐美さん、気にしすぎですよ。気に入らなければ、あたしたち断ってるんですから。ごめんなさいね。」

奈菜は穏やかな指原志津香が入ってほっとした。指原志津香は去年のセンター、清純派だが今回は6位になった。そこへ麻友がくってかかる

麻友「ちょっと、指原さん!あんたが大人しいから、センター奪われちゃうんじゃない!最年長ならしっかりしてよ!」

これに指原がムッとする。

指原「茅野さん。もうそれはノーサイドよ!大体、選挙結果は人気のバロメーターでしょ?潔く受け入れたら?」

麻友「結果が偏って納得してないよ!誰かが大量に票を動かしたのよ!報道も言ってるじゃない!」

指原「ちょっと!マスコミを前になんてことを!疑惑報道でもされたら・・・」

勝手に大騒ぎになる二人に皆困惑。麻友は差し入れの果物ナイフと取るとリンゴに突き刺す!

麻友「本当だったらこうしてやりたいわ!よりによって、あんな奴に!」 

麻友は果物ナイフのリンゴを持っている。唖然とする一同。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ