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82日目
ラーナは乗客の魔術師と話し込んでいる。
仲良くなったようだ。私の監視はいいのかと少し微妙な気持ちになるが。
今日は海からの客も来た。
接岸用のボートに乗せられて、人魚が甲板まで上がっている。
彼女たちの身体は鱗に覆われていて、服を身に着けていないことが多い。
「おじゃましますうー。良い岩場がなくてえー」
「お名前は」
「わたしはフィーネですうー。よろしくうー」
ちょうど昨日のウィンザムが甲板を散歩している最中だった。
鳥人と人魚が、私を見る。
「なに鎧で隠してんの」
「そうよおー、わたしたちみたいに誇りなさいよお」
「うるさいわ」
思わず胸を隠す。
「ホヒーー」
ロバ竜が波に向かって嘶いている。




