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80日目


「で、どうするんですか」

「家督を継ぐのか。おれはそれでもいいと思うぜ」


 私は答えた。


「家督は継ぐ。だがそれは、魔王を倒してからだ」


 なんの苦労もなく欲しいものを手に入れるなど騎士道に、いや、私の心は許せない。

 じいやは頷いた。


「お嬢様の御心のままに。お待ちしております」

「ああ」


 中庭にコーディが居た。


「コーディ、短い間だが世話になった」

「待ちな」


 剣を抜き放っている。


「出ていく前に、あたいを倒していきな」


 私は頷く。

 剣を抜く。


「騎士団長の腕前、見てやろう」

「いや、団長じゃない。下っ端も下っ端だよ」

「見てやろう」

「………」


 一閃。


 勝負はついた。

 コーディの剣は断ち折られ、石畳に落ちる。


「仕方ないね。行きなよエルゼン」

「ああ」


 私は剣を収めた。


「必ず戻ってくる」


 私たちは船に乗るため、カナロへ向かう。


「……戻ってくるって言った?」

「お嬢様は所用を片付けてから家督を継ぐおつもりです」

「先に教えてよ。恥ずかしいことしちゃったじゃん」



――バスト・エルゼンが国を滅ぼすまで、あと20日……

■キャラクターしょうかい


バスト・エルゼン:騎士♀。巨乳を理由に追放された。

 お母様のことは許せないが、愛してもいる。


ラーナ・ケインベルグ:パヴァ国付きの宮廷魔術師♀。

 高価な壺を持ち出そうとして、やめた。


タンク:戦士♂→♀。身長も胸もでかい。

 屋敷に見惚れているうちに全部終わってた。


ロバ竜:魔法生物。よくわからない。


コーディ:騎士♀。エルゼンのおさななじみ。

 早とちりした。


バルク・エルゼン:貴族♀。バストの母。

 『力』を持つ家系。


じいや:執事♂。エルゼン家に古くから仕える。

 暗器使い。

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