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74日目
「我は足りない食材を買い足しに行く……」
とうとう宿の部屋に入ってシローは誘いに来た。
「牛を殺すのが嫌なら加工肉が売っているだろう……必ずしも新鮮なものがよいとは限らぬ……」
「ちょうどつまみが切れておったな」
「干し肉をつまみって言わないでください。備蓄食料です」
市場へ行った。
「おい! 頭が売っとるぞ! 頭!」
「あんまり見せないでくれ」
店先に飾られた牛の頭からタンクは目をそらす。
「はい、干し肉と塩漬け肉と……あ、これなんですか。第二胃袋? へえ、これもください」
加工肉を買った。