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60日目
マユの街を発つ。
「世話になった」
「いいえ、ろくなおもてなしもできずに。タンク、これ」
タンクの母が息子に何かを手渡した。
覗き込んでみると、小さなフリルの髪留めだった。
「あんた、欲しがってたでしょ」
囁く声が聴こえる。
「小さい頃のことだろ」
ロバ竜に腰掛け、カナロへ続く街道を行く。
「やはり親子全員でフリフリといくべきでしたか」
ラーナはまだ作戦を練っていたらしい。
「もうそれは良い」
「ですが」
「タンクの顔を見てみろ」
いつもの硬い表情だが、わずかにほころんで見えた。
手首の装飾に、貰った髪留めが増えている。
「なっ」
「メイド服も似合うと思いますよ」
ラーナはわかっていないようだった。
■キャラクターしょうかい
バスト・エルゼン:騎士♀。巨乳を理由に追放された。
春生まれ。
ラーナ・ケインベルグ:パヴァ国付きの宮廷魔術師♀。
秋生まれ。
タンク:戦士♂→♀。身長も胸もでかい。
冬生まれ。
ロバ竜:魔法生物。よくわからない。




