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49日目
また次の日も畑は荒らされた。
罠に収穫はない。
「ウサギは足が速く、クマは大きすぎて罠にかかりません」
「イノシシの件で警戒されてるのもあるな」
「でしょうね」
私たちは破られた網を修繕しながら話し合っている。
ラーナは便箋になにか書きつけてめくる。調査のメモだろうか。
「ふたつのうちひとつは、明日わかるでしょう」
「なあ」
タンクが手を上げた。
「おれ、役に立ってるか?」
「襲われぬように警戒する必要があるだろう。人数は多いほうが良い」
「ロバ竜もいるだろ」
「あいつは……何を考えてるかわからん」
「我々はさしずめ『狩人』の集団ですね」
よくわからないことをラーナが言う。
余ったロープで捕獲器を作った。
「ところで最近乳首が痒くなることが多くてさ」
「パッドは使ってますか」
就寝した。