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37日目
――バスト・エルゼン――
私は白い空間に立っていた。怪我もない。
目の前に光を放つ女神が浮かんでいた。
――あなたの魂は新たな体を欲しています――
「………」
私は死んだのか。
「死んでしまったものはしかたない。どのような運命も受け入れる」
――あなたの高潔な魂に、ふさわしい力を授けましょう――
その言葉に思わず失笑した。
できた話もあったものだ。
「力とは」
――胸を大きくする力――
「は?」
――胸を大きくする力とは、あらゆる胸を大きくする力です――
「そんなものが、私に、ふさわしいと?」
――この力で、世界を救いなさい――
「どうしろと!!」
目が覚めた。
私は施術台の上に寝かされていた。
「ウワーーーッ!」
私を囲む魔法医を見て渾身の力で叫んだ。
「まだ麻酔が効いてるのでじっとして」
「ワーーーーッ!!」
叫んだ。
意識が回復してから何度も名前を聴かれた。
私はバスト・エルゼンのままだ。




