表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/100

13日目


 朝、起きるとラーナがいなくなっていた。


「ラーナ?」


 ベッドの隙間まで探したが見当たらない。

 諦めてパヴァ国へ帰ったのだろうか。その割にロバ竜は置いていったままだ。

 フロントに問うてみても「知らない」の一点張りだ。


「なにやら陰謀の匂いがするな」


 とはいえ私には関係ない話だ。


「おい、エルゼン」


 振り返ると私を追放したコーディが立っていた。


「なぜここに!」

「そりゃ依頼だからね。あたいたちが倒したクラーケン、今頃瓶詰にされて卸されてるよ」


 加工場の光景を思い出す。ぐっ、とこらえて立ち去ろうとした。


「待ちな。あんたの今の仲間?探すの手伝うよ」

「別に仲間ではない」

「陰謀の匂いがするところには金の匂いもするもんだ。いつも言ってるだろ?」


 肩を組んでくる。


「まあ、一宿一飯の恩義があるからな。探してやっても良いか」

「そうそう、仲間は大事に、あっちょっと、なんだこいつ」

「ムッチャムッチャ」


 ロバ竜にサンダルを齧られてコーディが慌てる。ざまあみろ。




 竜炎団の人手も借りて聞き込みを繰り返したがラーナの手掛かりはなかった。

 私は教会へ向かう。


「頼もう! ここに生意気な宮廷魔術師は来ておるか」


 背後から殴られた。

 気絶した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ