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 すみかがいばらのことを好きだったのかと言われると、たぶんそうだったのだろうとすみかは思った。

 こうして離れ離れになってみて、いばらと会えなくなって、初めてそんな自分の気持ちにすみかは気がついた。

 いつもすみかの近くにいてくれて、すみかのことを守ってくれたあの強い女の子はもうどこにもいないのだと思った。

 すみかはいばらへの手紙を思いを詰め込んだ手紙を書き終えてからそんなことを思った。

 今度の日曜日。

 すみかはいばらにあの日、お別れの日にフラワーパークの白い門の前で、二人でした約束の通りに会いに行くことにした。

 電車に乗って。

 とても遠い街へ。

(そこは海の見える街らしい)

 そのとき、すみかはいばらに告白をしようと思っていた。

 今度は今までのお返しに自分がいばらのことを一生涯、守っていくために。

 日々、すみかの中から失われていく、いばらの声と笑顔をもう一度、思い出すために。


 もう怖くないね。


 とげとげ。いばら姫。 終わり

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